暗い通路を抜け、大天使ミカエルの像が立つ、頂上のテラスに出る。此処からはローマ市内の大眺望が望める。眼下には緑色の水面を光らせ蛇行して流れるテヴェレ河の涼しげな姿と、そこに掛かるサンタンジェロ橋。橋の袂には、映画「ローマの休日」で水辺のダ…
<29日目ー1> 2018年 6月11日 月曜日 ローマ 晴れ 暑い。28度。 <現金を下ろさなきゃ> 朝目が覚めて、ホテルのベッドで暫らく部屋の天井を見上げていた。見ると、天井が平らではなく、真ん中が少し凹んで緩く湾曲した形になっている。まるでテントの中…
人の間を縫って、何とか泉の側まで来て、池の淵に座った人が空いたら年甲斐もなく軽い身のこなしで間髪入れず座る。ポケットから1Euro硬貨を取り出して、肩越しに後ろの池に放り投げた。 これで再びローマに戻って来られる、かな(笑)。
近づくにつれコロッセオは巨大で、iPhoneを構えてどんな構図にしても、一枚の画面には入り切らない。しかも入場を待つ観光客の列が、楕円形のコロッセオを取巻く様に延々と伸びて居る。
ホテルを出るとき、レセプションの綺麗な女性に聞かれた。 あなたは、ミケランジェロは好き? 「Of course!もちろん!」 だったら、コロッセオまで歩いて行く途中の教会に、ミケランジェロの有名な作品があるわよ!
7:20 列車はローマのテルミニ駅に着いた。列車の終着駅だが、私の今回の旅の終着駅でもある。遂にローマROMAに着いた!同室の老夫婦に「Grazie」とお礼を言って、握手して別れる。コンパートメントを出て通路を出口に向かって進む時、金属製の壁の端に、寝癖…
InterCity Notteのコンパートメントの同室は、気難しげな旦那さんと寡黙な夫人の老夫婦。初めこんな異邦人と同室になりたくないと思ったのか、「53」は此処ですか?と聞いても、お前はあっちのコンパートメントじゃないかなどと言う。
店には既に何組か先客がいて時間がかかる。辛抱強く待つ。その間にiPhoneの言語を英語表示にしておく。 パスポートを見せ、「I`d like to buy a SIM card ? TIM for visitors 」と事前に調べておいたSIMカードの種類を言う。これでようやく明日切れる予定の…
普通のビルの平屋根の屋上みたいな場所と思っていたが、そこは中央のドームと鐘楼をつなぐ切妻形の傾斜屋根のてっぺんを人がやっとすれ違える位の通路になっていて、そこを行くのだ。楽しい!!周囲の景色が一望でき、ティレニア海に開けたパレルモの港が見…
オペラハウスのマッシモ劇場(Teatro Massimo)が見えてきた。ガイドツアーが始まるまで劇場内のカフェで、カプチーノ2.5€(約340円)を飲みながら待つ。柱や壁には上演されてきたオペラの舞台や出演者の写真が飾ってある。本物のオペラが観たいなぁ!!
駅前から続くローマ通りの途中からGoogle Mapに導かれるまま左に曲がり、何軒もの自転車屋が連なった路地の中に入っていく。突然市場の脇の広場に出た。周囲に露店が建ち並び、人の歓声や騒めきがいっぺんに大きくなる。Ballaro Market前の広場だ。
バス・ターミナルの「interBUS」の黒いブースで、ビリエット切符を買おうと並ぶ。昨日も見せたメモ「9:00発 Siracusa → Palermo」を出すと、それを見て、「NO」と。バスは14:00まで無いと。えっ、エッ⁈ ま、まさかの展開‼︎
「ディオニソスの耳)」に入ってみる。本当に巨大な空間で、上にポツンと穴が開いている。声が良く響くらしく、昔此処に囚人を入れてその話し声をディオニソス王がこっそり聞いていたと言われている。手を叩いてみると、大きな音が洞窟中に響く。
バスの運転手が席に着いたので、行って「Can I have a birietto? ビリエットbirietto切符を下さい」と言うと、此処じゃない、あっちで買って来いとイタリア語で言い、さっきのブースの方を指差す。
ウンベルティーノ橋を通ってオルティージャ島へ渡る。ここから真っ直ぐ進めば、ドゥオモのある旧市街だ。しかし私は島の縁を周るミッレ通りを右に曲がって進み、グランデ港沿いのフォロ・イタリコの美しい海岸に出た。
「Could you do the laundry ? 洗濯して貰えますか?」と言いながらカウンターの上に洗濯物の入った袋を載せる。アイロン台を回って出て来た女性は、袋の中を見ながら「wash or dry ?」と聞く。私は分からないと両手を広げてみせると、それ以上聞かないで、…
夜中の2:00頃バスごとフェリーに乗ってメッシーナ海峡を渡る。対岸のシチリア島メッシーナ(Messina)の街が、海岸沿いに連なった横一線の明かりで彩られている。フェリーで海を渡るのは何回目かなぁ。
近くにいた中年の夫婦に、「The bus for Catania, stop here ? カターニャ(Catania)行きは此処で良いのか」聞くと、小柄で小太りの可愛いおばさんが私もカターニャよと嬉しそうに言ってくれた。
旧市街へはViale Quarta通りを行き、次第に細い路地を何回か曲がる。路地の周囲も装飾に彩られた建物が続く。ドゥオーモ広場に出る。正面は高い尖塔と繊細な彫刻に装飾されたサンタマリア・アッスンタ教会。中も壁という壁にびっしりと彫刻や装飾が施されて…
店の中に入ると何人もの客で混雑しているが、窓口に並んでチケットを買う。「明日6月3日、21:30発、バーリ→シラクーサ」用意したメモを見せながら、バスチケットを依頼する。バスの出発はバーリ駅の地下通路の前辺り、Via Giuseppe Capruzzi通りの路上だと。…
イタリアの鉄道(Trenitalia)駅には改札口が無い。切符を検札機(Obliteratrice)に通すが、やり方が分からない。偶然きた掃除のおじいさんに聞く。ついて来いと言われ、プラットホームにある機械に入れたらガチャッと言って印字ティンブラーレ(timbrare)…
カテドラルの門のアーチを潜ってVia Colonne通りを更に下ると、前に海が開けてくる。左手に古代ローマ時代、首都ローマから続くアッピア街道(Via Appia Antica)の終点を示す白いColonne Romaneの石柱が建っている。
船中で、時計をギリシア時間から1時間戻してイタリア時間に合わせる。外のデッキに出て見ると日が昇っている。イタリアの近くを走っている筈だが、周囲は海しか見えない。しかしもう見える海はアドリア海だ。
予定の17:00を過ぎて18:30に出航。少し前に降り出した雨が止んで、穏やかな日暮れだ。過ぎていくパトラの街を見ながら、私と言う小さな存在が、今までなんの関わりも無かったギリシアのパトラと言う街を離れていくフェリーに乗っていることが、不思議な気持…
今晩のフェリーのチェックインは、出航時間17:00の2時間前までだから15:00だが、一体何処でチェックインするんだろう。教会の鐘が鳴った。9時なので9回鳴る。30分だと1回鳴る。お寺の梵鐘の様には余韻を引かず、カーン、カーンと乾いた音で鳴る。
慌ててウエストポーチから仕舞ってあったiPhoneを出し、Google Mapを起動する。しかし、日差しが強く液晶が良く見えない。画面のピルゴスの地図の中でバス・ターミナルを探すが、地図自体がギリシア文字の表記なので全く分からない!ギリシア語でバス・ター…
イタリアへ渡るフェリーは、ヒオス島からのフェリーが着いたピレウス港ではなく、ペロポネソス半島の港町パトラから出る。今日はオリンピアからバスでパトラに行く。取敢えずはあのピルゴスのバスステーションに着けばOKなので、iPhoneも出さず、Google Map…
アーチだけが残った小さな入場門を潜ると、突然大きく平坦なスタジアムが現れる。長さ約200m、幅約30mの長方形のトラックだ。これを観るとみんな童心に帰るのか、石で作られたラインに沿ってスタートを切る真似をする。
コリントス(korithos)とオリンピア(Olympia)は丁度ペロポネソス半島の東の端と西の端なので、どの様なルートで行くのか分からなかった。11:35 右手にコリンティアコス湾の海が見えて来た。バスは半島の真ん中を横断するのではなく、コリンティアコス湾沿…
グリーク・サラダを食べる。 胡瓜やトマトの生野菜にオリーブオイルが掛かって、大きなフェタチーズ(やぎのチーズ)が乗っている。 この他にギロピタ(Gyro Pitta)も頼んでしまった。