歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

南インドひとり旅(1999年) <14> 6日目 ツアーバスでコヴァーラムビーチへ

<6日目ー1
1999年 2月25日 木曜日 トリヴァンドラム(TRIVANDRUM) 晴れ

<トリヴァンドラムを散策>
朝4:00に目が覚めるが、起きるものかと10:00まで寝る。もう移動は無いし、予定も無い。いくら寝ても良いはずだ。
明るくなって、部屋の窓から望めるのは中央駅の駅舎と反対側の景色だが、このケララ州の州都であるトリヴァンドラムは、街中にココ椰子の木々が揺れるいかにも南国といった風情の町だ。

ココヤシの木の多いトリヴァンドラムの町

朝食は、昨日行ったホテル内のあのレストランには行きたくなかったので、部屋の電話でRoom Serviceを頼む。部屋に置かれたメニュー表で値段を見ても、レストランに行って食べるのと差は無い様だった。
暫く待つとウェイターが持って来てくれた。
オムレツ、トースト、コーンフレーク、コーヒーでRs.65(約228円)。今度はまあ普通の味だった(笑)。

建物の外に出て、同じ敷地内にあるKTDCのレセプション・センターに行って、Free Mapを欲しいと言うが、ないと。えっ、無いの?
でも此処から出るTourist Busがあるが、どうかと言われた。
既に午前の便は出て仕舞ったが、「Afternoon」のプログラムもあると。

ツァーの内容を聞くと、市内各地を回った後、南インドで一番きれいだと言われるコヴァーラム・ビーチ(Kovalam Beach)に行くらしい。
私は今回の南インドの旅行で、ゴアなどアラビア海のビーチに行ってみたいと思っていたが、日程の都合上ゴアに行くことは出来なかった。
でもせっかく此処まで来たので、南インドで一番きれいだと言われるビーチには是非行ってみようとOrderした。Rs.65(約228円)。
出発はオフィスの前からで、13:00出発だが、12:45には来てくれと。

ツアーの領収書

トリヴァンドラムの街を散策する。
ガイドブックの概念図を見ると、銀行や郵便局など街の主要な施設はMG Rd.(マハートマー・ガンディ・ロード)沿いに展開しているらしい。その先には博物館や動物園があって、その前のMuseum Rd.沿いには町一番のホテルMascot Hotelなどもあるみたいだ。
北に向かって上がっている坂道を、どこに行くともなくゆっくり歩きながら、通り沿いの店を見ている。
しばらくランドリーに行っていないので、着るものが無くなっている。ここで何か買って、帰国までの僅かな期間を何とか間に合わせたい。
途中の店で下着とシャツRs.74(約260円)、他にベルトRs.120(約420円)、映画音楽のカセットテープRs.45(約158円)、クルタ・パジャマRs.120(約420円)を買う。

トリヴァンドラム中心部の概念図

クルタ・パジャマと下着などを買う

<ツアーバスで、コヴァーラム・ビーチ(Kovalam Beach)に行く>
12:45にKTDCのレセプション・センターに行くと、道の反対側に中型のTour Busが来ていた。

BUSは旧式ではあるがなかなかデラックスで、初めて客席の窓にガラスがあった。このツアーのパンフレットにも「KTDC’s Luxury Coach Tours」と書いてあったが、これがその「Luxury Coach」なんだ。
でもA/Cが無いので、窓を開けなければならず、その窓も半分しか開かないので暑くて堪らない。これならいっそガラスが無い方が合理的だ。

ツアーで使われたバス「Luxury Coach」

有名なパドマナーバスワーミ寺院(Pad-manabaswamy Temple)などの市内有名Spotは午前中のツアーで回ってあるらしく、「Afternoon」の便はいきなり郊外に出る。
トリヴァンドラム空港の脇を通って、Veli Lagoonと言う大きな公園の様な場所に行く。
此処はアラビア海沿いのヴェリ(Veli)湖の河口で、海から砂州で隔てられたラグーンが公園のように整備されている。池には何故か大きな巻貝のオブジェが置かれていたりするが、海岸沿いは椰子の木の繁った砂州と美しい海が見える。
しかしひとりなので、することも無くただ時間まで園内をぶらぶら歩いているだけだ。
ミネラルウォーターRs.15(約53円)とペプシコーラRs.10(約35円)を買う。

Veli Lagoonと言う大きな公園

次いで、小さな水槽を数多く並べた水族館(入場料は自費でRs.4(約14円))に寄りながら、一路コヴァーラム・ビーチに向かった。
コヴァーラム・ビーチ(Kovalam Beach)はアラビア海に面した海岸で、椰子の林の前に延々と続く素晴らしくきれいな海水浴場だ。

日本で言えば「海の家」の様な、簡易の休憩所の様なものも建ち並んでいる。
欧米人が多く、砂浜の一部には柵で囲われたホテルのプライベートビーチまである。勿論、そのプライベートベーチでは地元のインド人はいない。
同じツアーに参加した、お父さんと10歳位の男の子と5、6歳位の女の子のインド人の家族と、片言の英語で話しながら一緒に散策する。
海岸で靴を脱いで水に入るが、冷たくはない。こんなところで泳ぐ機会があったら良いのにと思うが、流石に水着の用意はしていなかった。
女の子が砂浜に指で名前を書いて、その前でみんなで記念写真を撮った。

コヴァーラム・ビーチ(Kovalam Beach)

ツアーで一緒になったインド人の親子と記念写真

散策していると、日本人の若い男女が歩いてきて、私がインド人家族と一緒に居るので不思議そうにこちらを見ている。
インドでは日本人の若者のひとり旅は良く見るが、男女のペアは初めて見た。

19:00、バスは夕暮れの街に入って、KTDCオフィス前に停まる。
一緒にいたインド人の家族に「Bye bye」と言って別れると、直ぐ傍のホテルに戻った。