歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

ミャンマーひとり旅(2017年) <65> 18日目 ニャウンシュエの五日市巡り

<18日目
2017年 6月8日 木曜日 ニュウンシュエは、曇り 時々晴れ、時々雨。それ程暑くない。27度。

<ゲストハウスGH ジプシー・イン>
7:00過ぎに起きる。
昨日までバガンに居たせいか、此処は涼しい。身体が楽だ。
7:45頃、一階別棟のダイニングで朝食。もう沢山の欧米人のバックパッカーらしい若い人で一杯だ。テーブルの端に席を見つけて座る。

薄いトースト2枚、オムレツ、クレープ、フルーツ、シャン風スープとコーヒー。美味しそう。これらを少女の様な小柄な女性スタッフが、テーブルまで持ってきてくれる。
シャン風スープは麺が入っている。少し頂いて残した。フルーツはスイカ、バナナ、ミャンマーにきて初めて食べたマンゴー。多くは無いが、スプーンで掬ってたべる。甘くて美味しい。
モウラミャインのホテルでマンゴーを食べたいとリクエストしたが、その時はまだ時期じゃないと言われたが、少しずつ季節が変わって来たのかな。昨日カロー手前でのバス休憩の際、商いに来たおばあさんの籠にもおいしそうなマンゴーが入っていた。

ジプシーインの豪華な朝食

今日は再び休養日にしたので、何もしない。二階の仏壇が祀ってある共用スペースのベランダから、運河を行き来するエンジン付きの細長いボートが見える。

レセプションにランドリーを依頼。しかしレセプションの女性は、天気が悪く期日までに仕上がらないので、自分で洗ったらどうかと言うが、明日中に出来れば良いのでと依頼する。
5月30日にヤンゴンで、10,000ks(約800円)追加チャージしたMPTのSIMカードの残金をiPhoneで調べる。あと6,828ks残っている。これなら旅行中、再チャージは不要かな。

明日のボート・トリップは何処に行こうか、ベッドの上にガイドブックを開いて検討する。
今回の旅行での私の興味は、主にタイ側から陸路での国境越えと、モウラミャイン、ヤンゴン、マンダレー付近に集中していて、実はバガンやインレー湖の様な、一般的には一番の観光名所への関心は二の次だったので、余り調べていなかった。でもバガンも良かったし、きっとインレー湖も良いところに違いない。
レセプションで明日のボート・トリップの予約をする。インデイン(Inn Dein)も行くことにして、+5,000ksで、合計20,000ks(約1600円)を支払う。

二階の仏壇が祀ってある共用スペースのベランダ

ベランダから、運河を行き来するエンジン付きの細長いボートが見える。


<昼食はゴールデン・カイト>
11:00、ニャウンシュエの街歩き。
Phaung Daw Side Rd.をしばらく行くと、その先に昨日は無かった露店がずらりと並んでいる。市が開かれているみたいだ。露店の間の道を、時折シャン(Shan)族の民族衣装を着た女性が歩いている。
インレー湖周辺の街では、5日毎に順番にいろいろな場所で市が立つ「Five Days Market」が開かれているとガイドブックに書かれていたが、今日はニャウンシュエの日なのかもしれない。
左右の露店を見ながら、Google mapで位置を確認し、ちょっと間違えたりもしたが、ようやく目的のGolden Kaiteゴールデン・カイト・レストランに着く。

昨日通った道に市がたっている

 

ゴールデンカイトの店

此処は、ガイドブックでは「外国人旅行者に人気のイタリアン・レストラン」と紹介されている。昨日のローカルナイズされたイタリアンとどう違うのか、試してみたいと来てみたのだ。昨日バガンからのバスが着いたYone Gyi St.に面している。

今日はスパゲッティでは無く、ピッザ・マルゲリータとソーダ、水を頼む。
時間帯なのか人気店にしては客が少ない。空いたテーブルに座るが、蚊が多く、早速足をいくつか刺された。猛烈に痒い。私がメニュウーで蚊を追い払っているのを見て、店の女性が足元に渦巻き型の蚊取線香を置いてくれた。

出てきたピッザはМサイズ位。確かに奥に見える専用の釜で焼いているが、正直余り美味しくない。ピザ生地の焦げ味が強く、チーズの味も余りしない。ひたすら食べ、ソーダを飲んで済ませた。9,000ks(約720円)。ちょっとがっかり。

注文したピッザ

店を出て歩きながら、曇っている割に陽射しもあるが、しかし余り陽に照らされている気はしないなぁと気付いた。マンダレーやパガンの暑さとは別質だ。標高が約900mあるので、大気そのものが清涼なのかもしれない。


<ニャウンシュエの五日市巡り>

帰りに再び露天市場に寄る。
一見すると椎茸の栽培に使う原木の様な、切りそろえた材木を並べた店。男性二人が売っている。これはミャンマーの女性のほぼ全員が顔に塗っているタナカ(thanaka)の店だ。
「How do you use it? どうやって使うの?」と聞くと、私の酷い発音の英語が通じたのか分からないが、これを擦って、水と混ぜて、化粧するように顔に塗るんだとビルマ語で、身振り手振り交えて教えてくれる。女性や子供ばかりでなく、売っている男性も塗っていた。

タナカを売っている

キンマの売店もある。女性が屋台で作っている。キンマは、キンマの葉に石灰とビンロウジの種子を包んだもので、噛んで口中清涼剤にするものだ。ミャンマーの人は大好きで、噛んでは口から真っ赤な唾液を吐く。だからミャンマーの道路は何処も赤い吐き後がいっぱいだ。
普通に露店で売っている。私もミヤワディでドライバーに勧められたが、遠慮した。でもこうして造っているのを見るのは、初めてだ。1つ100ks(約8円)位らしい。

キンマを作って売っている売店

ニシキヘビを見せている男もいる。赤褐色の衣を着けた少年僧が遠巻きにして見ているので、私も暫く見ていたが、私にヘビを差し出そうとするので、いや勘弁と退散してきた(笑)。
衣料品店で、手縫いの巾着袋を買う。1,000ks(約80円)。何に使うかの当てはないが、急に欲しくなった。

赤褐色の衣を着けた少年僧が遠巻きにして見ている

 

ニシキヘビの見世物?

 

14:00過ぎにはホテルに帰ってきた。しばらく休んでいると、空はまだ明るいのにザーッと言う音と共に雨が降ってきた。流石に、本格的な雨季に入ったみたいだ。旅行を始めた頃は、まだ酷暑期から雨季の始まり位の時期だったが。
30分位降って、また上がる。
これではreceptionの女性が言っていた様に、洗濯物が乾かない訳だ。
そういえば、此処ニャウンシュエでもバガンでも停電が無い。モウラミャインでも、ヤンゴン、マンダレーでもあれだけ頻繁にあったのに。人口が少ないせいかなぁ。
いろいろ考えているうち眠くなって、昼寝。
安楽なひと時だ。

<今日の夕食は贅沢な・・・>
17:00過ぎて、陽が斜めになってきた。またサンダルを履いて、今度は夕食に出掛ける。ひとりだと、この時が一番億劫だ。
ついつい楽をしたくなる。
実はいつも街中へ出掛ける時、ホテルのあるStrand Rd.からメイン通りの一つPhaung Daw Side Rd.へ曲がる角に、持っていたガイドブックには載っていない「BEST WESTERN HOTEL」と言ういかにも高そうなホテルがあるのだが、これが気になっていた。
泊りたいと言うのではない。多分此処なら夜も開いているレストランが有るかなぁと思って見ていたが、今日は其処に行ってみる。

ジプシー・インから僅か5分なので、まだ17:30前だ。
中に入って、レストランはオープンしているか聞くと、制服姿のスタッフが案内してくれた。客は誰も居ない。
女性のマネージャーがメニューを持って来たので、ハンバーグステーキ、グリーンサラダ、水とソーダにした。
何時も飲むのはソーダだが、甘く無いし、炭酸が胃を刺激して食欲が湧く気がするのだ。
サラダはドレッシングが多いが、久しぶりに生野菜を食べたので美味しい。ハンバーグはマッシュポテトの上に乗っている。日本のハンバーグより硬く、肉の味も殆んどしない。でも全て食べた。付け合せのバジルまで食べたら、気持ち悪くなったが。あれはバジルじゃなかったのかなぁ。
しかし楽をした付けが回って来て、勘定を見たら、な、な、なんと25ドルもした。
昨日の夕食は5,000ks(約400円)だったのに。

明日はボート・トリップ。インレー湖を巡る予定だ。。