インドネシア・ジャワ島ひとり旅(2017年)
最後にモナス(MONAS 独立記念塔)に行ってみる。柵越しに園内を覗くと、昨日の人出と違って月曜は空いている、やっぱり名所は穴場を狙わなきゃと思いながら正面入り口まで来た。門が閉まっている。聞いたら、残念そうな顔で月曜日は「close⁈」なんだと。え…
棚には同じ型の黒のボールペンが山の様に差し込んである。備え付けられたメモ紙を取って書いてみるが、インクが掠れて描けない。違うペンを取って試すが、これも描けない。見兼ねた店員が自分で何本も試すがどれも描けず、漸く何とか掛けるペンを見つけ、こ…
他に訪れる人もいなかったので、最上階からはひとりで漸く念願のスンダ・クラバ港(Pelabuhan Sunda Kelapa)が望めた。ブサール川に繋がるジャカルタ湾からの細長い入江で、中型の木造帆船ピニシ船(Pinisi)が多数舫っている。
気付くと付近は、トタン屋根のバラックの様な家が密集したスラムの様な地域で、家の前に居た上半身裸の男性が振り返って私を見つけると、私が橋を渡って立ち去るまで目で追っているのが分かる。観光客の多いファタフィラ広場付近から僅かな距離に、これだけ…
鉄道路線は街や家々の裏側を通るので、ジャカルタ近郊ではスラムが広がっているのが見える。夕暮れ時の線路に登ってレールに腰掛けたり、停車中の無蓋貨車に登ったりして多くの子供が遊んだり、乳飲み子を抱いたお母さんが佇んだりしている。 この子達の将来…
彼女は英語が上手く、簡単な話なら良いが、私の英語力では十分な会話は出来ない。暫らく会話が途絶えて、美しい水田風景に魅入っていると、「日本は美しいんでしょ?」と彼女が聞いてきた。車窓から見える青々とした田園を見据えながら、「 日本も美しいが、…
ホテルからの出掛け、タクシーに「ジュンパタン・メラJembatan Merah」(赤い橋)に行って下さいと言ったら、怪訝そうな顔をされた。 私も何故?と思ったが、来て見て分かった。
楽しい乗馬体験の後は、ホテルに戻って朝食だ。まだその時間なのだ。近くの席には、今朝私がガイドを待っている時声をかけた欧米人の若い女性が仲間と食事中だったので、「Have a nice day !」と声を掛けると、彼女も「Have a nice trip !」と言って別れた。
馬子が私を見上げて、「Have you ever been on a horse? 馬に乗ったことある?」と聞いてくる。乗り方があんまり酷いと思ったのだろう。私が「First time」と言うと、流石に馬子は心配そうな顔をしたが、それでも手綱を引いて歩き出した。その後ろを、馬の歩…
次第に明るくなってくると、やや南寄りの眼下に外輪山に囲まれた広大なテングル・カルデラと、その中に白い噴煙を吹き上げる中央火口丘のブロモ山( 2,392m)の姿が現れて来た。全体が、外輪山の後ろの白い雲海に浮かぶ、富士山の様な形のジャワ島最高峰の…
道路の途中で、竹竿を横にして遮断桿にした、検問所の様な場所が出て来た。道の傍の小屋に数人の若者が屯していて、車が通ると奇声をあげながら寄って来て、車を取り囲んだ。何事かと思って固唾をのんでいると、ドライバーがドア越しに若者たちと何事か話し…
川に掛かるトラス桁の鉄橋を渡る。 興奮気味にドライバーに、「スンゲイ イ二 ブンガワン・ソロ? Sungei ini Bengawan Solo? 此処がブンガワン・ソロ?」かと聞くと、「ヤー Ya そうだ」とぶっきらぼうに答えるだけだ。
ホテル最上階にあるマッサージ室で、初めてのマッサージを受ける。 インドネシアではオイルマッサージだ。本来気持ちが良いのだが、連日動き回っているので、セラピストが手を滑らすたびに「痛い!」「痛い!」で、セラピストの人には申し訳ない様だ。
ジョグジャカルタ最後の日。念願の王宮に行って、次いでの様に立ち寄ったフレデブルク要塞博物館Benteng Vredeburgで、ジオラマを見ながらインドネシアの歩んできた苦難の歴史を学んでいる。
広場に出ると、眼を見張る光景が現れた。広場の其処此処に2~30人ずつ固まって、Kratonを守る所謂「武士」(衛兵 Prajurit Keraton)が総勢100人以上ジャワの伝統民族衣装に身を包んで、背中に「クリス」と言う短刀を差して座っていたのだ。
男の子は初め子供用の椅子に座っていた。「ブラパ? ドゥア? Berapa? dua? いくつ?2歳?」と聞くと、「サトゥ Satu 1歳」だと。「ブサール! Besar ! 大きいねぇ」と言うと、お母さんは嬉しそうだ。どこの親も一緒だ。
すると私の前にいた青年を始め、何人かの若者が急に走りだし、プラットフォームを飛び降りて、線路を跨いでPrameks 号が停まっているプラットフォームに駆け上がって行く。それを見て私も反射的にプラットフォームから飛び降りようとしたが、見ると此処は意…
ジョグジャからソロの街の近くにあるサンギランに行こうと、ジョグジャカルタTUGU駅に来た。サンギランはジャワ原人発見の地だ。 ジャワ島にきて、ジャワ原人発見の地に行かないなんて、有り得ない!!
「プルムシ Permisiすいませ〜ん」と声掛けして、切符を見せながら、「ディ マナ クレタ・アピ? クレタ ク ソロ。Di mana kereta api? Kereta ke Solo,ソロ行きの電車は何処に着くの?」の様な問いかけ(笑)をしたところ、自分も同じだからこっちにと案内…
9:00にツアーデスクに行く。昨晩の電話で明日の9時に行くからと言って仕舞ったのだ。カウンターにはいつもの男性のボスではなく、綺麗で肉感的な30歳代くらいの若い女性が座っている。黒いタンクトップの上に白いブラウス。ボタンを2番目まで開けているので…
プランバナン遺跡公園に入ると直ぐにシバ神、ビシュヌ神、ブラフマ神の神殿を中心に高い塔が建っている。ロロ・ジョングラン遺跡(Candi Lolo Jonggrang)と言うらしい。空に向かって燃え上がる様な、カンボジアのアンコールワット(Angkor Wat)に似たヒン…
貸し出された遺跡公園エリアの略図と懐中電灯をかざしながら、ところどころに設置された案内表示に従って広大なホテルの敷地から遺跡へと進んで行く。前方の暗闇に、先を歩く人のか細い灯りが見える。次第に木々の間から真っ暗なシルエットで、巨大なボロブ…
外に出で先ほどのベチャを捜しながら歩くと、他のベチャドライバーから次々に声が掛かるが、少し先であの年配のドライバーが心配そうに立って待っていた。再びベチャに乗ってJL MARIOBOROに戻る。バイクや車が行き交う道路を痩せた身体で一所懸命漕ぐが、少…
インフォメーションセンターで市内の地図を貰う。カウンターにジルバブを着けた若い女性が3人いる。道に王宮への標識が無かったので、「サヤ マウ ク クラトン。ジャラン トゥルース ジャラン・マリオボロ? Saya mau ke KARATON. Jalan terus Jl Malioboro?…
ジョグジャカルタを地元の人はジョグジャ(Jogja)と言うらしい。街を散策しようと、ホテルを出て歩き出す。入口に架かった緑のアーチを潜って、JL dagenを東に向かって行くと、メイン通りのジャラン・マリオボロJL MALIOBOROに出た。
16:32、ようやくジョグジャカルタTUG駅に到着。7時間42分掛かった。 列車を降りると、他のコーチからも難儀そうに低いプラットフォームに降りてきた沢山の乗客と一緒に、駅の出口に向かう。人の流れのままに進んだが、改札を通らないまま雑然とした広場に出…
今回ジャワ島を旅行したいと思ったのは、此処には鉄道があり、是非その鉄道に乗ってみたかったのだ。 沢山の島のあるインドネシアでも、鉄道はジャワ島とスマトラ島にしかなく、島全体を覆って鉄道網が敷かれているのはジャワ島だけなのだ。
乗り込む列車がどのプラットフォームに着くのか分からない。改札口まで戻って見直そうかと思っていると、丁度前からポーターが階段を下りて来たので、聞いてみようとチケットを手に声を掛けた。制服姿のポーターは、チケットをちらりと見ると、なんと私のト…
コタ(KOTA)地区はオランダ統治時代、ジャカルタがバタビア(Batavia)と呼ばれていた時代の中心地で、コタ(KOTA)とはインドネシア語で「街」の意味だ。 駅を出て北に進むとファタヒラ広場(Taman Fatahillah)に出る。
実は、ジャカルタに来たら是非「トランス・ジャカルタ(バスウェイ)」(Trans Jakarta-Busway)に乗ってみたかったのだ。バスウェイはジャカルタの市内バス路線だが、主要道路のバス停も普通と違って、道路の中央に改札口のある「駅」があり、道路の端から陸…