歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インドネシア・ジャワ島ひとり旅(2017年) <23> 9日目 ブロモ山目指して、出発!!

<9日目ー1> 

2017年 3月1日 水曜日 ジョグジャカルタは晴れ のち曇り。
6日間滞在したジョグジャカルタの街を出て、これからブロモ山に向かう。

 

<ジョグジャカルタから、車でブロモ山を目指す。>

朝6時起き。6:30食事。
朝8時、チェックアウト。初日に支払った以外、追加料金は無い。

依頼したツアーの車で、移動開始。ボロブドゥールの時のドライバーを指名したのに、今回は違う中年の男性だ。金額が折り合わなかったのか不明だが、私は構わない。

セダンの乗用車に乗り込む。後席を案内されたが、助手席を指して「Passenger seat, OK? 」と、助手席でも良いか聞くと大丈夫だとのことで、助手席に座る。
この方が視界も良くなるし、ドライバーと会話もし易くなる。

車に乗る時は、大抵助手席に乗る。見晴らしが良い。

25日にバスウェイでプランバナン(Prambanan)に行ったときのJl.Soloを通って、スラカルタ(Kota Surakarta ソロSolo )の街に入る。途中コンビニエンスストア(ミニマート)の「インドマレット」で水を買う。500mlのペットボトルがRp.3,600(約30円)。

インドネシアの街では、ミニマートの「インドマレット」と赤と黄色のカラーの「アルファマート(Alfamart)がそれこそどこにでもある感じだ。でもタイのバンコクなどではどこにでもある、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどの日系コンビニエンスストアがまるで見当たらない。
この国ではコンビニエンスストア(ミニマート)の業種は外資参入が禁止されていて、セブンイレブンはじめ日本のコンビニも参入するときは、店内にイートインスペースを設けて、「カフェ」として事業許可を取ったらしい。
しかしその後、セブンイレブンは撤退。同じく苦戦していたローソンは「アルファマート」と合弁で、ファミリーマートは現地の「スターマート」を買収して生き残りを図っているらしい。でも街中で見かけるのはインドマレットやアルフェマートが殆どだ。

ミニマートと同様、行く先々の街で必ずと言って良いほどあるのがムスジット(Masjid モスク)の姿だ。しかしこちらはコンビニエンスストアの様な画一的な姿とは違って、その地域、町々によって形も規模もそれぞれ異なっている。
巨大なものもあれば、尖塔ミナレットが無ければそれと気付かない普通の民家の様な建物もある。しかしどこにでもあるムスジットの姿は、此処がMoslemの国であることを実感させる。

町々に必ずあるムスジット(Masjid モスク)の姿

インドネシアは今では国民の約90%近くがムスリムの、世界最大のムスリム人口の国で、約2億人以上のイスラム教徒がいる。
しかしもともとは仏教やヒンドゥー教徒が多い地域だった。
イスラム教は12,3世紀に、アラビア半島、インド、東南アジアと交易ルートと共にその担い手だったアラブのムスリム商人たちによって伝えられた。
北スマトラに最初のイスラム王国が成立し、その後次第に拡大していった。従って今でもムスリムが多いのはスマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島、スラウェシ島などの西方の「大スンダ列島」で、他の東方の「小スンダ列島」(ロンボク島からティモール島)は旧ポルトガルの支配地域だったのでカトリックが信仰され、パプアはオランダの支配地域だったのでプロテスタントが多く、バリ島だけがヒンドゥー教が信仰されているみたいだ。

しかしこれだけムスリム人口の多いインドネシアだが、実はイスラム教を国教とする「イスラム教国」ではない。
例えば世界で2番目にムスリム人口の多い(1.7億人)パキスタンの正式な国名は「パキスタン・イスラム共和国(Islamic Republic of Pakistan)」であり、中東のイランも「イラン・イスラム共和国(Islamic Republic of Iran)」だが、インドネシアは「インドネシア共和国(Republic Indonesia)」だ。
これは国の標語「Bhinneka Tunggal Ika」(多様性の中の統一)に示されていて、憲法の前文にも書かれた1945年8月に発表された「パンチャシラ(Pancasila)建国5原則」でも宣言されているとおり、国民には「唯一神への信仰」が求められるが、それはイスラム教だけでなく、カトリック、プロテスタント、ヒンドゥー、仏教、儒教のどれかを信仰すれば良いとされている。


<ソロ川Bengawan Soloを渡る>
ブンガワン・ソロ(Bengawan Soloソロ川 Sungei Solo)に掛かるトラス桁の鉄橋(Jembatan Jurug)を渡る。
興奮気味にドライバーに、「スンゲイ イ二 ブンガワン・ソロ? Sungei ini Bengawan Solo?  此処がブンガワン・ソロ?」かと聞くと、「ヤー Ya そうだ」とぶっきらぼうに答えるだけだ。
下を見ると、水量の多い土色の水が滔々と流れている。
ジャワ島中部の火山ラウ山(Gunung Lawu)が水源で、東進してマディウン河(Sungai Madiun)と合流し、ソロSoloを通ってンガウィNgawiで北に向きを変えたのち北東に流れ、スラバヤSurabayaの西方でジャワ海に注いでいる。
全長550Km、ジャワ島一の長さを誇る大河だ。この河が、乾季には干上がって仕舞うとは信じられない。

ソロ川に架かる橋

ブンガワン・ソロ(Bengawan Solo)

13:20 昼食。此処が何処だか分からない。
レストランには欧米人も居て、色々なツアーの休憩スポットになっている様だ。ドライバーも知り合いらしい仲間と話していた。
私はナシゴレン・スペシャル(Nasi Goreng SP)を注文する。スペシャルはチキンナゲットが2個付いている。Rp.45,000(約380円)。これに温かい紅茶(テー・パナス The panas)Rp.5,000(約42円)。

昼食休憩したレストラン

ナシゴレン・スペシャル。上に載ったクルプックの下は目玉焼き。横にはチキン・ナゲットが付いている。

食べ終わって舌に違和感がある。もしかしてナシゴレンに海老は入っていたのか、聴くのが怖い。付け合わせのクルプック(Kerupuk)は食べないようにしていたんだが。
クルプックとは、キャッサバの根茎から採った澱粉(タピオカ)に、海老や魚のすり身などを混ぜたものを薄くのして、油で揚げたものだ。
私は海老アレルギーなので、此処でアナフィラキシーショック(Anaphylaxis)になる訳にはいかない。大丈夫であって欲しい。

食べ終わって、紅茶を飲んで、別の場所で食べていたドライバーが終わったころを見計らって、「Check please.」と通り掛かったお姉さんに声を掛ける。
此処で下手に「Minta bon伝票をください」や「berapa harganya いくらですか?」などとは聞けない。片言は喋れても、聞くことは殆どできないんだ。
直ぐにお姉さんが伝票を盛って来てくれる。
ドライバーが食べた「Ayam grlalap 焼き鳥」Rp.40,000(約340円)、「Nasi ごはん」Rp.5,000(約42円)、「エステー(Es The)」Rp.5,000(約42円)、合計RP110,000(約930円)を支払う。これには税金が10%かかっていた。

昼食の伝票。私とドライバー2名分。