<5日目ー2>
2017年 2月25日 土曜日 ジョグジャカルタは曇り。
ジョグジャカルタに着いて3日目。
<バスウェイでブランバナン遺跡へ行くゾー!!>
朝2:30起きで、ボロブドゥール遺跡のサンライズツアーに行って来た。密林の中に聳える遺跡から望む夜明けはまた感動的だ。でも、眠い(笑)。
ホテルに戻ってもまだ朝食の時間に間に合ったのはラッキーだった。
イビスホテルのレストランで朝食を食べる。
一旦部屋に戻って、昨晩殆ど寝ていないので少し横になろうかと思ったが、何故か眠れそうもない。いまだ10:00だし、空模様もまだ持ちそうなので、もう1つの世界遺産プランバナン(Prambanan)に行ってみようかと思い、出掛けることする。
ホテルからJL dagenを歩いてJL Marioboroに出る。少し北上して、昨日行ったインナガルーダホテル(Inna Garuda)の前にあるトランス・ジョグジャ(バスウェイ)の駅からバスに乗る。
ジャカルタのバスウェイの様にICカードを買おうとするが、窓口の職員が分からないと言うので、1回分の運賃RP3,500(約30円)を払う。これはジャカルタのバスウェイと同じ料金だ。運賃は距離に関係なく一律なので、これで終点まで行かれる。終点がプランバナンだ。市内からは東へ約18Km位らしい。
幸運にも席に座れたが、未だ座っていない人がいるにも関わらず急発進するので、女性が危うく転倒しそうになった。
ジョクジャのバスウェイは、ジャカルタのそれと違って専用レーンが無いので、ジャラン・マリオボロJL Marioboroでは車道を車の他、ベチャや観光用の馬車も通るので渋滞にはまってなかなか進まない。バスの車両も中型で、何故かスプリングが固く、振動が大きい。
しかし何と言っても運転手の運転が荒っぽく、乗客がまだ乗り降りの途中なのに動き出したりする。ハンドル操作やブレーキ操作にも手加減が無く、いつでも急発進、急停車だ。
吊革に掴まって大きく揺さぶられた乗客が、ぶすっと怒りを堪えて押し黙って居る中、運転手は車掌と何やら大声で喋って笑っていたりする。
バスはJL Marioboroを北上して 鉄道線路を超えると右折し、Jl.Laksda Adisuciptoを東に進んで行く。途中ジョグジャの最寄り空港「アジスチプト国際空港」(Bandar Udara internasional Adisutjipto)などに停車しながら、今度は同じ道路ながら名前を変えたJl.Solo-Jogjaを北東へ走る。約1時間で終点のプランバナン駅に到着。
バスを降りたら直ぐに遺跡が見えるのかと思ったが、広い幹線道路(Jl.Solo-Jogja)の傍で下車した。
キョロキョロして居るとまたベチャの集中口撃だ。
降りてはみたものの、遺跡の場所も分からないし、気温も高く炎天下で歩く気にもならないので、Rp.35,000(約300円)で握ってベチャに乗り込んだ。
遺跡の入り口までは、交差する広い通りを跨ぐ陸橋を越えたり、かなりの距離があったので、これを歩いてきたら大変だったなぁと思っているうち、漸く到着した。
<プランバナン(Prambanan)遺跡を見た!!>
降りた場所は土産物屋に囲まれた様な広場で、遺跡の入口でチケット売り場で入場券を買おうと並びだすが、どうも様子が違う。
広場の周囲にはいたはずの欧米人など外国人がこの列にはおらず、ローカルの人ばかりだ。チケット売り場の表示をよく見ると、ローカルの人はRp.30,000(約255円)だがInternationalは別の窓口で、何とRp.234,000(約1,980円)と書いてある。
仕方なく別の建物のInternationalの窓口に移って、チケットを買う。金額を聞いてから「ええっ⁈」と、初めて聞いたようにわざと大袈裟に驚いた顔をしてみると、受付の女性は苦笑いしていた。
ボロブドゥールと同様、此の遺跡公園も広い。どちらも世界遺産だ。
入ると直ぐにシバ神、ビシュヌ神、ブラフマ神の神殿を中心に高い塔が建っている。ロロ・ジョングラン遺跡(Candi Lolo Jonggrang)と言うらしい。空に向かって燃え上がる様な、カンボジアのアンコールワット(Angkor Wat)に似たヒンドゥー教の様式だ。
プランバナンは、おおよそ9世紀ごろヒンドゥー教国の古マタラム王国によって建設されたらしい。ところが16世紀の地震で、多くの建物が崩壊。
再度存在が明らかにされたのは1733年、オランダ東インド会社(VOC)によってだ。
その後、1755年3度に渡るジャワ継承戦争の結果ジョグジャカルタ王国とスラカルタ王国に分裂するが、その後プランバナン寺院の遺構と、そのすぐ横を流れるオパック川(Sungai Opak)が、ジョグジャカルタ王国とスラカルタ王国の境界を画定するために用いられたらしい。
遺跡の本格的な調査が開始されたのは、1811年、ボロブドゥールと同じく、当時イギリス領だったため知事として赴任していたラッフルズによってだ。それ以降、何度か修復が行われているが、2006年のジャワ島中部地震や周囲の火山の噴火などにより、なかなか進んでいないらしい。
ロロ・ジョングラン遺跡の3つの神殿に登ったが、流石に寝不足と炎天下のため疲れがドッと出て来た。此の歳で、一日に二つの世界遺産同時制覇はちょっと無謀だったかなと少し後悔する。
暫く歩いて木陰で休み、小さな子供のいる親子連れと一緒に、広大な園内を巡るおもちゃの様なトイ・トレイン(クレタミニKereta mini)に乗ってみる。Rp.7,500(約65円)だが、楽しい。
広い公園の中には地震で倒壊した建物の石材が大量に並べられており、それぞれの石に白く番号が書いてある。調査の手を待って居るのだろう。
帰ろうと遺跡公園の外に出ると、渇きが酷かったので売店でココナッツ(kelapa)の実を割って貰い、中のウォーターを思わず一気飲みしてしまう。値段は、忘れて仕舞った。その位ふらふら状態だった。
トイレに行く。チップはp.2,000(約17円)。
帰りは入口前の広場から、迷わずベチャに乗る。今度は自転車では無く初めてバイクのベチャで、早い早いと思っているうちトランス・ジョグジャの駅に着いた。料金はRp.30,000(約255円)だった。
またRp.3,500払って、バスでJL Marioboroまで帰って来た。14:00到着。
<慌ただしい1日の終わりには・・・>
マリオボロ・モールに入って、昼食にケンタッキーフライドチキンを食べる。ご飯の付いたセットなので、ご飯を紙に包んだまま食べる。Rp.41,000(約350円)。
ホテルに戻って、疲れたので何も食べずにシャワーして寝ようとしていると、電話が鳴る。ランドリーかマッサージの誘いかと思ったら、ツアーデスクだった。癖のある英語でまくし立てるので全く聞き取れない。
はじめ、なんでツアーデスクが今頃?と腑に落ちなかったが、そうだ、昨日の朝ツアーデスクでボロブドゥールのサンライズTourとブロモ山Tourの話を聞いたのだ。
ボロブドゥールは申し込んで今朝行ってきたが、ブロモ山Tourは高いので、「I`ll think about it.」と言っておいたのだ。
私は、一旦その話は無かったことにしてくれ位のニュアンスで言ったのだが、相手はそう思ってはいなかったのだと初めて気付いた。
でも煩いので、「I’m taking a shower now! I will go to your office at 9’oclock tomorrow. いまシャワー中だから、明日の9時に行く」とありったけの語彙の英語で言って切る。
お腹がグウグウ言っているが、何故か身体が寒いのでもう寝る。