歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インドネシア・ジャワ島ひとり旅(2017年) <7> 3日目 ジョグジャカルタに向けガンビル駅を出発。 

<3日目ー1> 
2017年 2月23日 木曜日  ジャカルタは曇り 暑い。

 

<ジャカルタから鉄道でジョグジャカルタに移動>

朝4:50起床。5:00にセットしたiPhoneの目覚し時計が鳴る前に起きた。昨日買って置いたパンと水で朝食。

6:00にホテルをチェックアウト。精算するが、デポジットに追加無し。既にロビーには出発を待つローカルの人たちの団体がいっぱいいる。
レセプションで「トロン パンギル タクシ。Tolong panggil taksi.」と言ってタクシーを呼んでもらい、ガンビル駅に行く。昨日の、手ぶらでもガンビル駅までの道は大変だったので、トランクを引いて行く今日はタクシーでと決めていた。

タクシーに乗ると、「トロン アンタルカン ク スタシウン・ガンビル。Tolomg antarkan  Stasiun Gambir ガンビル駅へお願いします」と言うと、ジャラン・ワヒッ・ハシムを走り始めた。
駅までは10分位。街は既に通勤の車、バイク、人がいっぱいだ。
料金はメーターでRp11,000(約93円 )だが、チップともでRp20,000を渡す。

<ガンビル駅で思わぬ体験が!>
昨日来た時無人だった自動発券機は、今朝は多くの人が並んでいる。
幸い空いた機械の前に行き、職員に声を掛けて、予約表を見せながらやり方を教えて欲しいと「Please tell me how to use this machine」と言う。
するとまだ言い終わらぬうちに、私の手から予約票を取り機械のQRコード読取り機にかざした。するとあっという間にプリンターからボーディングパスが出て来た。
えっ、これだけ?!という顔をしたら、職員はしたり顔で頷いた。
昨日の職員が、別の人にやっていた手順と違う様な気がするが。次にやるときに自分だけで出来るかなぁ。

今日のガンビル駅は大混雑 発券機前にも行列が出来ている!

ようやく手にしたボーディングパス。

出発まで、改札口前のベンチに座って待つ。手に持ったトランクを見ながら、列車の中では、これを何処に置くのかと思案する。
寝台車ではなく通常の特急の座席だから、シートの前に置いたのでは膝が閊えてしまう。さりとて、中型とは言えトランクを網棚に乗せる訳には行かないだろう。長距離のコーチなのだから、コーチの前と後ろかあるいは真ん中にトランクを並べて置ける専用のスペースがあるのかもしれない。そうなると、早く乗り込まないと一杯になって仕舞うかもしれないぞ。
7:30になってトイレに行き、昨日入ったダンキンドーナツでドーナツと水を買う。今日の昼食のつもりだ。RP48,400(約410円)。此処には10%の税金が入っている。

7:55になって、ボーディングパスとパスポートを見せて改札を通る。
通った後、発車標の掲示板を見て来なかったのに気付いて慌てて振り返るが、裏側には表示はない。
あれっ?乗り込む列車がどのプラットフォームに着くのか分からないゾ。改札口まで戻って見直そうかと思っていると、丁度前からポーターが階段を下りて来たので、聞いてみようとチケットを手に声を掛けた。
上下黒地に両袖が赤く、背中に「Stasiun Gambir」の金文字の入った制服姿のポーターは、チケットをちらりと見ると、なんと私のトランクを肩に担いでエスカレーターを上がって行って仕舞う。えっ!頼もうと思った訳じゃないんだヨー。慌てて追いかけるしかなかった。

ボーディングパスを見せて改札を通るが・・・・

3番のプラットフォームで待つ。8:15には長距離特急列車「TAKSAKA PAGI」が入線して来た。傍には私のトランクを足元に置いたポーターがいる。
自分が旅先でポーターを頼むとは思ってもいなかったが、成行き上仕方ない。しかし、これから行うポーターの所作にも興味深々だった。

列車が停車すると、他のポーターと共にトランクを肩に担いでコーチの中に入って行く。
ポーターはコーチ1の7Aの席まで案内してくれ、何処に置くのか思案していたトランクを無造作に網棚の上に揚げた。
相場が分からないのでRP10,000出そうとすると、あっという間に手元にあったRP50,000札(約423円)を取っていった。
高すぎるチップだが、何番ホームかも分かったし、トランクを何処に置こうかあれこれ心配したのも杞憂に終わって、無事に座席に着けて私は満足だった。しかし生まれて初めて、ポーターを使ったぁ。

プラットフォームに入線した長距離特急列車「TAKSAKA PAGI」

ポーターに担がれて私のトランクが入っていく。

<列車内で意外な発見!ムスリマのジルバブは?!>
列車内は真ん中の通路を挟んで片側2列、青いシートカバー、青いカーテン、窓にまで青いシェードが掛かっている。青はこの列車のシンボルカラーなのかな。
そういえば、インドで乗った寝台車「A.C.2tier―Sleeper」(エアコン付2等寝台)も窓には茶色のシェードが掛かっていた。暑い国の特急列車は窓が開かないし、どこもシェードなのかなぁ。
コーチの前方にはTVモニターがあり、煩いくらいの音で女性歌手が歌っている。開かない窓の下には小さなテーブルと、その下にコンセントが付いている。

車内は殆どがブルーの色調で統一されている。

前の席の中年の女性が、座席に座るなり突然頭に被っていたジルバブ(Jilbab ヒジャブHijab)を取り始めた。
えっ?!人前で取っても良いの?と思っている傍から、今度はその下に被っていたスイミングキャップの様な帽子「Ninja」(ニンジャと言うらしい)を取ると、更に頭髪の上に載っていたドーナツの様な輪っかまで取って仕舞った。
ああ、ジルバブの中はこうなっているんだ!あの輪っかで頭髪との間に隙間を作って蒸れないようにしているんだと妙に感心したが、何やら女性が服を脱ぐところを見てしまった様な気恥しさを感じるなぁ。
でもムスリマ(Muslima 女性のイスラム教徒)は人前で髪の毛を見せてはいけないんじゃなかったっけ?これは列車内だから、あるいはもう中年の女性なんで気にしないのかなぁ。でも昨日乗ったバスウェイでも、ジルバブを付けない女性も沢山いたし。その辺は自由なのかもしれない。

車内は寒いくらい冷房が効いて来たので、薄い黄色のフリースを着る。はじめ半袖のままだった周囲のローカルの人たちも、次第にジャンパーなどを着はじめる。
隣の席は巨漢のローカルの男性だ。彼だけは半袖のまま。もしかしたらインドネシア人ではないかもしれないが、わからない。