歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <38> 22日目 メッシーナ海峡を越えてシチリア島Siciliaに到着!!

<22日目ー1>

2018年 6月4日 月曜日 シラク―サ晴れ 暑い。27度。

<メッシーナ海峡を越えて、シチリア島に入る>

昨晩21:30にバーリを出発したバスは、23:30ドライブインでトイレ休憩。

夜中の2:00頃メッシーナ海峡(Stretto di Messina)に面した本土側の町Villa San Giovanniに到着。バスごとフェリーに乗って海峡を渡る。
フェリーが動き始めると、バスを降りてフェリーのデッキに上がる。真っ暗な中、対岸のシチリア島メッシーナ(Messina)の街が、海岸沿いに連なった横一線の明かりで彩られている。
フェリーで海を渡るのは何回目かなぁ。

バスごとフェリーに乗り込む

デッキに登ると、メッシーナの街灯りが海峡越しに見える。

メッシーナの鉄道駅で客を下ろし、バスはカターニャ(Catania)に向かう。
此処で本土から来たバスを乗換え、シチリア島各地に向かうバスに乗り換えるのだ。
カターニャ(Catania)はシチリア島でパレルモ(Palermo)に次いで大きな街だが、石造りの壮麗な建物が並んでいる一方、道路もバス停も畑の畔もスーパーの駐車場もゴミがいっぱいだ。

鉄道駅近くのバス・ターミナルは塀に囲まれた空き地の様な場所で、片側に屋根とベンチが並んだだけの建物が有るほか、此処に向いて大型バスが何台も並んでいるだけの殺風景な場所だ。

此処でバーリから乗って来たバスを降り、シラク―サ(Siracusa)行きのバスを待つ。早朝の空気でひんやりする。上を見上げると、青い空に沢山の鳩の群れが縦横に飛び回っている。子供の頃は、東京の下町でも良く早朝に鳩の群れを飛ばしているのを見たが、今は見ない。いや、そんな時間に空を見上げなくなっただけかな。
バーリ(Bari)駅裏の路上でバスを待つ間、「私もカターニャよ!」と言ってくれた奥さんも旦那さんも、交互に来てはシラク―サへのバスは此処に来るからと教えてくれる。本当に親切だ。有難い。

カターニャのバス・ターミナルで、シラク―サ行きバスに乗り換える。

上空に舞っている沢山の鳩

ようやくシラク―サ行きのバスが来た。親切なご夫婦に会釈して、バスに乗ってまた出発する。
カターニャ(Catania)を出ると、噴煙を横に棚引かせたエトナ山が見えてくる。ヨーロッパ最大の活火山で、標高は3,329m。昔カターニャの街を噴火で灰のなかに埋めてしまった火山だ。

噴煙をたなびかせたエトナ山が見える。

<シラク―サSiracusaに到着した!!>

8:00過ぎ、バスはようやくシラク―サ(Siracusa)に到着。
シチリア島の南東部、イオニア海に面した古代ギリシアの植民都市だった旧い街だ。
鉄道駅を通り過ぎて、バス停らしきところに着く。長距離バスだけでなく市内バスもある。此処がバス・ターミナルなのだろう。ターミナルビルも無い、ただ単にバスが集まっているだけの場所みたいだ。
まだ早いからかカフェも開いていない。


バックパックを背負ってサブザックを前に掛け、片手にiphoneを持って、Google Mapを頼りにホテルを目指す。
Corso Umberto1通りを進み、Via Catania通りを左折する。暫らくすると環状交差点に出る。これをぐるっと回って対岸のVia Agatocle通りを更に進む。石畳の街だから脚が疲れる。バックパックも重くなって、俯き加減になる。小さな環状交差点で二本の道路を過ぎ最初の横道Via Pasubio通りを左折する。Via degli Orti di San Giorgio通りとの最初の交差点の左角に、今日の宿を見つけた。約30分弱かかって到着した。

ホテル・ポプルスHOTEL POPULUS

ホテルは青色の外壁に「HOTEL POPULUS」(ホテル・ポプルス)と看板のある二階建て。
レセプションでBooking.comの予約表とパスポートを出してチェックイン。
40過ぎのオーナーの男性が、未だ到着したばかりだが、ブレックファーストを食べて行けと言う。
レセプションの隣のダイニングでは、欧米人の若い女性の2人と、同じ欧米人の年配の3、4人のグループが食事をしながら、やってきた私の方を見ている。
取敢えず横の階段を上がって、部屋に荷物を置く。
私の部屋「201」号室は、未だ半分の部分が工事中の屋上にある3部屋のうち、一番奥の部屋だ。正面からは分からなかったが、2階建てではなく3階建ての様だ。「201」は欧米式に3階が2ndフロアになるってことかなぁ。

201号室は一番奥の部屋

一階のダイニングに戻ると、カウンターの中に居たジーパンと短いTシャツからお腹が覗いている30歳過ぎ位の女性が、「トースト食べる?」とぶっきら棒に言う。私は要らないと言って、クロワッサンとコーヒー、まだ硬いメロンとジュース、茹で卵の朝食を食べる。

部屋に戻ると、トイレに行って、温水のシャワー、歯を磨く。夜行バス明けはこれが一番だ。
屋上(2ndフロアかな)は、いずれ工事が完成したら優雅に寛げるときのために用意されたテーブルと日除けパラソルと一緒に、まだ作りかけのまま放置された何になるのか分からないセメントの造作や、様々な建築資材が置かれたままで、そのテラスに面して3個の部屋が並んでいる。

部屋のドアはこの屋上のテラスに面していて、上半分が網戸と硝子戸の二重になって居る。どちらも開けると開けっぴろげで陽の光と風が入ってくる。幸い私の部屋は一番奥で人が来ないので、私が部屋にいる間は、上半分はいつも開けっ放しだ。
此処はベッドと温水シャワーがある所謂ゲストハウス。しかし値段は一泊40€(約5,400円)もする。
しかもWi-Fiはロビーしか入らない。これが一番痛い。

ドアは屋上のテラスに面している。

机とベッドだけの狭い部屋