歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <39> まだ22日目 シラク―サSiracusaの洗濯屋さん

<22日目ー2>

2018年 6月4日 月曜日 シラク―サ 晴れ 暑い。27度。

<シチリア島 シラク―サSiracusaに着く>

下に降りて、ダイニングに居た先ほどのお腹の覗いた30歳過ぎ位の女性にランドリーを頼めるか聞くと、街のランドリーに行けと。
ギリシアのパトラから5日間、夜行と一泊続きで溜まりに溜まった洗濯物を、直ぐにでもランドリーに出したかった。もう着るものが無い。
ランドリーの場所を聞くと、ホテルの前の道を指しながら、此処を真っ直ぐに行って、4つ目の道を左に曲がれと。
略図でも書いて欲しかったが、何となく分かった様な気がして、「Thank you!」 と言って洗濯物の袋を下げて出た。

 

ホテルの前のVia degli Orti di San Giorgio通りを、交差する通りを数えながら過ぎる。すると二つ目のVia Bainsizza通りで突き当たって仕舞う。

はて、どうする?と思ったが、直ぐ右でVia Agatocle通りと合流している。今度はVia Agatocle通りを進み、三つ目、四つ目と数えて、Via Piave通りを左に曲がった。

此処も道の両側に、今まで通った道と同じ様な石造りの家が並び、周囲の白っぽい色の壁に日差しが反射して眩しい。石畳みの道が碁盤目のように伸びているが、人通りは少なく、開いている店も少ない。

しかし右手に茶色の西洋瓦で葺かれた平屋の店が開いている。行ってみると、看板に小さな女の子が洗濯物を干している絵が描かれた「La Bella Lavanderina」と言う洗濯屋さんだった。家の壁には以前の看板文字の跡が残っていて、薄っすらと「BANCO di SICILIA」の文字が読める。

シラク―サの洗濯屋さん

中に入ると、奥に年配の女性、手前に40代位の体格の良い綺麗な女性がアイロンがけをしている。「Could you do the laundry ? 洗濯して貰えますか?」と言いながらカウンターの上に洗濯物の入った袋を載せる。

アイロン台を回って出て来た女性は、袋の中を見ながら「wash or dry ?」と聞く。私は分からないと両手を広げてみせると、それ以上聞かないで、今度は「Domani」と言う。私がまた分からずにいると、奥からスマートフォンを持ってきて見せる。Google翻訳で、「明日」と出ていた。
笑いながら「OK」と言い、「Google is useful!」と言うとお互いに笑いあった。泊っているホテルは?と言うので、「HOTEL POPULUS」と言うと頷いていた。

料金は前払いで15€(約2,030円)を支払う。
明日の10時に出来ると。でもwashかdryにするかは、私がその意味するもの自体を知らないので最後まで不明。でも優しい人だったなぁ。

 

店を出て、昼食を摂れる場所は無いかと見渡すと、道路の先の向かい側にパニーニを売っている店があった。中を見るとガラスのショーケースを覗き込んでいる男性と小さな女の子の先客が居て、壁沿いに背の高いテーブルが2席ある。

親子がパニーニを買って行った後、ソーセージとチーズの入ったパニーノとコーラを頼んで、テーブル席の高い椅子に座って食べる。2€(約270円)。

パニーノは大きい上に、作り置きらしく、お客が買いに来ているので期待したが、パサパサして余り美味しく無い。コーラで流し込みながら食べた。

パニーノ。今日の昼食。