歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <49> 27日目 ついに旅のゴール・ローマROMAに着いた!!

<27日目ー1>

2018年 6月9日 土曜日 ローマは晴れ 暑い。26度。

 

<旅の終着駅ローマRomaテルミニに着いた!!>

5:50 寝台列車InterCity Notteの上段のベッドで目覚める。
昨夜寝たのが22:30頃か。身体は痛いが、やはり横になって寝られるのは楽だ。寝掛けトイレに行きたかったのに、我慢できたんだなぁ。
下段ベッドの老夫婦2人は既に起き出していたので、私も起きてベッドを畳む。上段ベッドに掛けてあった梯子を外し、座席の下に仕舞う。

 

外は既に明るい。Google Mapで見ると、いまはナポリNapoliとローマRomaの中間位を走っている。2人に「Now,This train is running around here.いまこの辺りを走っている」とたどたどしい英語で言いながら、iPhoneの画面を見せると、私の言ったことを理解したかどうかは分からないが、頷いていた。

メッシーナ海峡を超えてから寝付いたので、寝ている間に随分来たものだ。

 

7:20 列車はローマのテルミニ駅(Stazione Termini)に着いた。列車の終着駅だが、私の今回の旅の終着駅でもある。遂にローマROMAに着いた!
同室の老夫婦に「Grazie」とお礼を言って、握手して別れる。
コンパートメントを出て通路を出口に向かって進む時、金属製の壁の端に、寝癖が付いたようなボサボサの頭と無精ひげの顔が写った。どうもあんまり晴れやかなローマ入場では無さそうだ(笑)。

ようやくテルミニに着いたと下車して行く

パレルモから乗って来たInterCity Notte

列車を降りて、プラットフォームから広いコンコースに出る。
ムッソリーニによって建てられたと言う、明るく近代的な建物のテルミニは大きい。この時間で既に人もいっぱいだ。

 

テルミニのコンコース

 

<ホテル・ロビンソン(Hotel Robinson)>
バックパックを担いで、宿泊先のホテルを目指す。
プラットフォームを背にして、コンコースを右に進むと出口があり、外はマルサーラ通り(VIA MARSALA)だ。正面に「HOTEL SIRACUSA」の看板が見える。

通りを渡って、マルサーラ通りを駅に沿って戻る様に南東方向に歩き、飲料水や帽子、鞄などをいっぱい下げた屋台の売店が出ている角を左に曲がって、ミラッツォ通り(VIA Milazzo)に入る。


Google Mapを見ながら行くが、駅を出て5、6分くらいだ。
この通りの右手に、いろいろなホテルが入った旧い6階建ての建物が見える。いくつか掲げられた外看板の中に、茶色地に白字で「Hotel Robinson」の文字が見えた。
入口を潜ると中庭cortileがあり、そこにこじんまりした「ホテル・ロビンソン(Hotel Robinson)」の入口があった。

ミラッツォ通り(VIA Milazzo)

「Hotel Robinson」の看板が見えた

 

入口の階段で、年配の女性と脚の不自由そうな中年の男性が立ち話をしている。まだ時間が早かったので「Can I check in?チェックインできますか」と声を掛けると、中年の男性が振り返り、ドアを開けて受付に案内してくれた。やはり脚を引き摺っていた。
早朝なのでまだ部屋が準備されていないと言うので、取り敢えず荷物だけ置かせて貰う。

建物の中庭にあるホテルの入口

外に出てマルサーラ通り沿いを歩く。空腹だったので何軒かあるカフェを覗くが、何となく入り難い気がして、テルミニまで戻り、マルサーラ通り側にある駅中のカフェに入る。

ここも既に人でいっぱいだ。殆どの人がカウンターの近くで、立ったままコルネットを頬張ったり、コーヒーを飲んだりしている。
私はコルネット(クロワッサン)などブリオッシュ(brioche)が入ったショーケースの前で、このコルネットを1つと指を立てながら注文し、カプチーノと言って店の奥の席を指す。

カフェの中は混雑している。

そこだけ一段高くなったフロアに、空いたテーブル席を見つけて座って待つと、暫らくして皿の上に敷かれたナプキンの上に載ったコルネットとカプチーノ、勘定書が運ばれて来た。
甘いものを食べると、ようやく人心地つく。

暫らく気忙しそうに出入りしる人を眺めていたが、カウンターで代金を払って出る。
コルネット1.5€(約200円)。カプチーノ1.4€(約190円)。安い。これなら立ち食いと変わらない。

 

コルネットとカプチーノのいつもの朝食

テルミニのコンコースを通り、マルサーラ通りとは反対側のジョバンニ・ジオリッティ通り(VIA Giovanni Giolitti)側にある筈の観光案内所を探すが、見つからない。まだ時間が早く、オープンしていないのかもしれない。

仕方なく近くのタバッキ(売店)で「Do you have a Roma Pass?」と聞くと、あると言うので、ローマパス(Roma Pass)を買う。38€(約5,130円)。
高いが、これは3日間ローマ市内のメトロや、バスに何回でも乗れ、2ヶ所の観光名所に入れる。
ガイドブックで事前に調べたら、34€で観光案内所やキオスケなどで販売と書かれていた。ここでもあらゆるものが高くなっているみたいだ。

 

ローマパス 38€

身体も疲れて居るが、シャワーも浴びて居ないので、このまま観光に出るのは躊躇するなぁ。
一旦ホテルに戻って、小さなロビーのソファに座って部屋の準備が出来るまで待つ。
そのうちレセプションが、先程の脚の悪い中年の男性から若い美人の女性に変わった。そして東南アジア系の男の人が来て、部屋の掃除を始めてくれた。

掃除が終わると、Booking.comの予約表とパスポートを見せて、チェックインする。
5泊分の宿代265€(約35,770円)はクレジットカード払い。税金15€(約2,020円)は、現金で支払い、レシートを貰う。
部屋「106」のキーを貰う。一階だ。レセプションの少し奥の部屋。

部屋は清潔に整って居る。ベッドはシングル。狭いが十分だ。調度品も旧いが、重厚な作りで、バスルームには珍しくビデが無く、その分狭苦しくない。

 

106号室

シングルベッド

狭いシャワールーム

部屋の中を見て回っている最中、間違って小型金庫の鍵を閉めてしまったのでレセプションに行くと、カーデガンを着た上品そうな初老の男性が来て直ぐに解除してくれた。
またランドリーは何処にあるか聞くと、此処にあるわと美人の女性が地図で教えてくれる。スタッフも気持ちが良い。

部屋で念願の温水シャワーを浴びたら、また急にお腹が空いて来た。