歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

ミャンマーひとり旅(2017年) <31> 11日目 ヤンゴンから古都マンダレーへ空の旅

<11日目ー1
2017年 6月1日 木曜日 ヤンゴンは曇り。マンダレーは晴れ 暑い。34度。

朝6時に目覚め、7時に7階のダイニングで朝食。薄く小さいインド風のトーストにオムレツ。薄い紅茶。毎日同じ。

<ヤンゴンのホテル・バホシのオーナーは>
9:10頃checkout。4泊分US$144(US$36×4泊)をクレジットカードで支払う。
このホテルに到着時、デポジットをUS$100ドル札の現金で払おうとしたら、札の端に印が描いてあると言って受け取って貰えなかった。初めからカードならOKだったのかぁ(笑)。

今までは出会わなかったが、ロンジー姿の日本語が堪能な64歳のホテルのオーナーが出てきて、しばし歓談。
言葉の流暢さだけでなく、風貌も含め、日本人と見紛うばかりだ。
竹山道雄の小説「ビルマの竪琴」の中で、行方不明になった水島上等兵がビルマ人そっくりだったと書かれているが、ビルマ人も日本人にそっくりだ。
同じアジア人として、東南アジア、南アジアはおろか、中国人や韓国人(朝鮮人)を含めても、ミャンマーの人が日本人に一番似ている様な気がする。

彼が日本語の勉強でいつも使っているという、三省堂の辞書などを見せて貰う。
私も中学生のときコンサイス英和辞典を使っていたが、その後別の会社の辞書に変えたせいか、英語は全く上手くならず、今も「not good」のままだと言って笑い合った。
宿の前で、2人で写真を撮った。
今朝のヤンゴンは良く晴れた。オーナー曰く、ミャンマー沖に停滞していたサイクロンが、バングラデシュ方面に移動したためだと。そう言えばホテルのTVでは天気予報など見たことがない。やっていたんだろうか。

9:40、呼んでもらったタクシーでホテルを出発。
未だ早いかなと思ったが、途中大渋滞に遇い、逆に間に合うのか心配になる。
10:30ヤンゴン空港の国内線ターミナルに着く。
タクシー代10,000ks(約800円)。
ちなみに、5月28日モウラミャインから初めてヤンゴンに到着した日、空港近くのアウン・ミンガラ・バスステーションからホテル迄タクシーに乗ったが、その料金は20,000ks(約1,600円)だった。

<ヤンゴン空港からマンダレーへ>
ヤンゴン国際空港(Yangon International Airport ミンガラドン空港)は、ヤンゴン市中心部から19Km北にある。「IATA」のコードは「RGN」だ。
国際線ターミナルは2007年5月開業だが、旧ターミナルを現在は今日到着したドメスティックで使っている。場所はインターナショナルの隣で、これも近代的な大きなビルだ。

ビル内へ入る際にセーフティチェックを受ける。
中でAIR KBZのカウンターを聞き、チェックインし、荷物のバックパックを預け、ボーディングパスを貰う。
座席は14A。HISで座席は自由席と言われたが、此処には座席番号が入っている。
ターミナルビル内に、カンボジアのシェムリアップ(Siem Reap)で何回か行ったGloria Jeansを見つけ、カフェラテを飲む。4,600ks(約370円)。
久しぶりにホッとする。
搭乗時間にはまだ早いし、店内に人も少ない。流石にこの値段では粘らねばと思うが、特にする事もないので、飲み終えて早々に出て来て仕舞った(笑)。

シートナンバーは14Aのボーディングパスだが・・・

搭乗口は「32−33」で、離発着便の表示を見ると、何と30分措きでフライトがある。
国土が広い上に、鉄道が老朽化したままなので、飛行機での移動が活発なのかもしれない。
タイ、ラオス国境に近いタチレイ(Tachileik)行きが出たと思ったら、直ぐに乗客が列を作っている。未だベンチに座った人もいる中、随分せっかちだなぁと思いながらもゆっくりと列に並ぶ。
直ぐに搭乗開始となって、ボーディングブリッジを歩くので、機体はボーイング737などかなと。
しかし窓から見ると、下にバスが待っている。なんとボーディングブリッジの突き当たりから階段を下り、バスに乗る。搭乗口で先に並んでいた人がバスの座席に座っていて、私は仕方なくサブザックを持ったまま、扉の前で立っているしかない。

プロペラ機ATR72

駐機場には、小型の双発ターボプロップのプロペラ機ATR72が止まっていた。
ATRは、フランスとイタリアの航空機メーカーだ。

私は後ろから押されるようにバスから降りて、飛行機のタラップを登った。
すると機内に居た長身の女性のキャビンクルーが、座席は自由席ですと言っている。
あれ?じゃぁ、あのボーディングパスに書かれた座席番号って何なのかなぁと思いつつ、左右2列シートの左窓側に座った。

この飛行機の座席数は60~70席ほどだろうが、後から来た人はグループでも座席が離れたり、頭上の荷物棚に荷物が入らなかったり大変だ。
私は搭乗口で搭乗の列に並び遅れたばかりに、バスでは座れず扉の前で立っているしかなかったが、逆にそのせいで、飛行機の窓から蛇行して流れるエーヤワディー河や、平原の中にいくつも建っている金色のパヤーの姿を存分に眺めざるを得なくなった(笑)
地を這うようなバスの旅も良いが、こんな眺めもありだな、なんて感心。勧めてくれた娘に感謝だ(笑)。

12:30がフライトの時間だが、12:20には離陸して居た。
フライトの途中で、ツナを挟んだクロワッサンとカップケーキのサービス。
移動の時はいつ食事を摂れるか分からないので、完食。

蛇行して流れるエーヤワディー河

平原の中に建っている金色のパヤーも見える


<古都マンダレーに到着!!>
13:50、マンダレー空港(Mandalay International Airport)に到着。所要時間は1時間30分。あっという間だ。
飛行機が駐機場に停まって、スマホのフライトモードを解除すると同時に、娘から「マンダレー着いた?」のメッセージを貰う。心配していてくれたんだ。
この空港は1999年、中国の援助で完成したものらしい。4000m級の滑走路を持ち、面積的にはミャンマーで最大の空港だ。因みに旅客数ではヤンゴン国際空港がミャンマー最大の空港だが。
「IATA」のコードは「MDL」。

マンダレー空港到着

ターミナルビルの出口で、タクシーの客引きにホテル迄15,000ks(約1,200円)でと誘われたが、少し先に白いミニバンが停まっているのが見えた。近づいてみると、車の横に立てられた看板に「Shared Taxi」と描かれていた。
値段を聞くと、市内の中心部まで4,000ks(約320円)だ。これにした。
流石に、ミャンマー初日にミヤワディ(Myawaddy)でシェアタクシーに乗った時の緊張感は無い。
6人の客が乗り、それぞれの場所に降ろしながら行くので時間は掛かるが、節約、節約(笑)。
空港はマンダレー中心部から南に約40kmも離れているので、整備された道路を通っても1時間位掛かった。私はタクシーを降りた最後の客だった。