歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

ミャンマーひとり旅(2017年) <22> 6日目 モウラミャインで突然の発病・ホテルのベッドで旅の行方を考える

<6日目

2017年 5月27日 土曜日   モウラミャイン 晴れ 夕方から雷雨 暑い。28度。
昨日の朝から始まった嘔吐と下痢で、漸く病院には行けたものの、まだベッドに寝たままだ。

<ホテルのベッドで寝ている>
少し歩ける様になった。トイレに行く間隔は開いたが、まだ下痢は続いている。
娘から大丈夫かとメッセンジャーが来た。
久しぶりにシャワーを浴びる。

とりあえず何か食べないとと思い、ホテルの庭にあるダイニングに行って朝食。紅茶と、フルーツ、チーズサンドイッチを少しずつ食べる。

12:00過ぎて、部屋替えでボーイが来た。ホテルの都合で今までの306号室から301号室に変更になった。病気のため、急遽依頼した延泊なので仕方ない。両腕に荷物を抱えて、よたよたと移動する。
でもなにか、遊郭でいままで売れっ子だった遊女が、病んで布団部屋に押し込まれるような、うら寂しさを感じるなぁ(笑)。
帰り際のボーイに、明日のヤンゴン行きバスのチケットを依頼。明日朝の8時半。特にVIPバスと念を押す。15,000Ks(約1,200円)。

ホテル2階ロビーの奥の部屋に替わる

病室と化した、乱雑なままの部屋

ランドリーを出す。10,000Ks(約800円)。
モウラミャインから先についてはだいぶ考えたが、幸い下痢も治りかけているので、途中で転々と宿替えしながら行くより、大変だけど直接ヤンゴンまで行ってしまおうと考えた。また寝込むようになったら、大きな病院もあるだろうからヤンゴンでの方が良いだろう。
娘は心配して、何かあったとき駆け付けられるようにと、ミャンマー・ビサまで取ろうとしてくれている様だ。迷惑ばかりかけちゃうなぁ。
部屋を変えたらWi-Fiの電波が悪く、Facebookが動かなくなった。

<これからミャンマーのどこを巡ろう?>
今後の旅程は、少しゆったりめのスケジュールに変更してみよう。
何といってもミャンマーは広い。国土は日本の1.8倍もあり、西はベンガル湾、南はアンダマン海沿いにマレー半島まで。北はタイ、ラオス、中国と国境を接している山岳地帯だ。
気候的にも、ベンガル湾やアンダマン海に面した地域は高温多湿な熱帯モンスーン気候。マンダレーやバガンのある中央の平原地帯は、高温だが乾燥した熱帯サバンナ気候。もともとが厳しい環境だが、今は丁度酷暑季から雨季に入る時期だ。旅行するには、なかなか苛酷な季節ではある。

それに交通機関だ。
飛行機を使えばある程度の範囲まで足を延ばせそうだが、しかしなるべくなら鉄道やバスで動きたい。ミャンマーを俯瞰するんじゃなく、地面の上で見て回りたい。それが旅行の楽しみだという気がする。
でもその鉄道やバスが、タイやベトナムやインドネシアやインドなどの様に、余り発達していない様なのだ。強いて言えば、20年近く前に行ったパキスタンの様な感じだ。バスも鉄道もあるけれど、便数が少ないし、余り近代的なシステムになっていない気がする。
本来ならそれも旅行の楽しみなのだが、それも身体の健康あってのことで、いまはいろいろな面がマイナス要素に見えてしまう。
いままでは、何処に行きたいかより、限られた旅行期間では何処を外さなければならないかで悩んでいたが、今度の病気で、反対に行かれる範囲が狭くなってしまった。

ここからヤンゴンへ直行して仕舞うとしたら、今にも落ちそうで落ちない大岩の「ゴールデンロック」で有名なチャイティーヨー(Kyaikhtiyo)と、下ビルマの中心でモン族(Mon)の王都だったバゴー(Bago)は行かれないなぁ。
さらに、ミャンマーの中心部で交通の要衝、第二次大戦時のビルマ戦線での激戦地、メイッティーラ(Meiktila・旧メークテーラ)や、チンドウィン河(Chindwin River)の畔の町モンユウ(Monywa)に行くのも諦めざるを得ないかなぁ。

これからミャンマーの何処に行かれるだろう?

小雨の中、レストランに行き、パンプキンスープとパン、紅茶を飲む。5,000Ks(400円)。

もう雨季に入ったのか、夕方から夜半にかけて豪雨となる。ミャンマーに来て、出来たら南十字星が見たいなぁと思っていたけど、まだ実現出来ない。この天気が続く様なら、今の時期は無理なのかも。

レストランで、パンプキンスープとパン、紅茶を飲む。