歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インドひとり旅(1997年) <12> 6日目 プリ―(Puri)を出発、再びカルカッタへ

<6日目
1997年11月17日 月曜日 プリ―(PURI) 晴れ

<下痢が続く中で>
朝から不調。何度もトイレに行く。トイレットペーパーも無くなり、ティッシュペーパーを使う。拭いた紙は日本の様に便器に流さず、側の屑入れに入れるから詰まる心配はない。しかし拭きすぎてお尻がヒリヒリ痛い。
「love & life」のトイレの様に、右手で持った桶で水を流しながら、左手でお尻を洗うやり方のほうが、初めは抵抗感があるが、こうして下痢になってみたら何倍もお尻に優しいなぁ。
下着はもうパンツを履かず、裸の上にルンギーを巻いてベッドで寝ている。

うつらうつらの中で、何度も昔の夢を見る。
昨日の夕食後、レセプションに寄って、たどたどしい英語で「Could you extend check out time until 12o’clock?」と聞いたら、OKだったので、今日はまだ寝ている。本来のcheck out Timeは、check inと同時刻のAM8:00だ。
腹に日本から持って来たホッカイロを当てる。少し熱があるようだ。
起き出して、昨日コナーラクで買ったばかりの3枚のpicture Cardをかく。でも、いつ投函出来るんだろう。

12:00に起き出して、レセプションでチェックアウトする。
清算すると、Tax付かずTotal でRs.4,076(約14266円)だった。
宿泊 2泊、2食付き   Rs4,000    TAX Free
ランドリー         Rs46
コーラ          Rs15×2

デポジットでRs. 3615支払っているので、あとトラベラーズチェックで$100支払う。お釣りはルピーの現金でRs.3154貰う。これで早急なルピーへの両替は必要無くなる。助かる。
T/C $100は、Rs 3,615なので、$1=Rs 36かな。

レセプションの女性に、今晩乗る列車が「18:30 deparcher」といい、「I still have diarrhea」と言うと、departure timeまでcharge freeで居て良いと言ってくれる。有難い。
ダイニングに行って、温かいTeaを飲む。Rs16(約56円)。
P.M.5:00 までホテルにいる。

ホテルを出る際、レセプションの女性に「I enjoyed my stay. thank you」と言うと、にっこり微笑んでくれた。
歩いて前庭を横切り、門のセキュリティに会釈してホテルを出た。

 

<夜のプリ―駅>
ホテルから少し歩いて、通りかかるサイクルリキシャを捕まえて「Station」と言うが、年老いたワーラーが分かった様子が無いので、さらに「Puri Railway station」と言うが理解していない。
外国人も沢山来る保養地で、簡単な英語も理解しないワーラーがいるのだと、自分を棚に上げて驚いた。「thank you!」と言って首を横に振ると行ってしまった。
次に停まったサイクルリキシャは、直ぐに分かって、乗って駅に行く。
料金は、Hotel近くから駅まででRs.7(約25円)だった。

PM17:30 プリー駅の構内は暗い。あの薄暗かったハウラーの比ではない。もっと暗い。
駅員に「PURI-HOWRAH Express」のチケットを見せながら、チャートの貼り出される場所を聞いて、暫く待つ。
次第に人が集まり始め、見るとチャートがいつのまにか貼り出されている。「LFT」の横に私の名前があった。

プリ―ーハウラーExp.の列車チケット

列車の乗り方は、ハウラーで現地ツアーエージェントの人に教えて貰ったが、しかしそのときはツアーの人に付いて行くのが精いっぱいだったので、その後の乗り方はうろ覚えでよく分からない。
困っていると、この暑いのに薄いコートを羽織り、背中のリュックサックの他に左右の肩から荷物を下げた、汗ばんだ髪の長い若い日本人の男性が通りかかったので声を掛けた。彼の横には、同じく荷物を持った小柄なインド人の若い男性が一緒だった。

列車の乗り方が分からないと言うと、チャートは予約が入っていることを示しているだけ。あとは客車(coach)の入り口の脇に貼り出されているチャートを見ると、自分の席がわかる、と親切に教えてくれた。

彼はサブザックひとつの私の姿を見て、「荷物それだけなの?」と驚いている。
Coachは何処?と言うので「1st Class A/C」だと言うと、急に軽蔑そうな口調で、隣のインド人男性に「たかるならこういう人にくっ付いて行くんだよ!」と日本語で言うと、さっさと別のコーチの方に歩いて行ってしまった。

この車両にはファーストクラスのcoachが2両しかなく、1両目の入り口にいた白い服のTTEにチケットを見せる。「これです」と、乗車口に貼ってあるチャートの自分の名前を指すと、シートまで案内してくれた。

インドの長距離列車の乗り方

コンパートメントの中の、「1st Class A/C」のシート

Coachの中はコンパートメント式で、中は私一人しかいない。他の人は次の駅から乗ってくるとTTEが言う。ブバネーシュワル(Bhubaneswar)からか。
18:35、なんの前触れもなく列車が動き出す。
窓の外は暗く、シェードがかかっているので、最後のプリー(PURI)の町が見えない。