歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <34> 20日目 ブリンディシからトレニタリアTrenitaliaでバーリBariへ移動。ホテルが見つからない!

<20日目ー1> 
6月2日 土曜日 ブリンディシ 晴れ 暑い。バーリも晴れ。暑い。

<イタリアの鉄道(トレ二タリアTrenitalia)でブリンディシからバーリに移動>

8:00まで寝ていた!と思ったら、目覚ましがわりのiPhone5が、Wi-Fiが繋がっていないのでまだギリシア時間のままで、実際は7:00だった。

このiPhone5は、「2FLY」のSIMを入れていつも使っているiPhone7 Plusが故障したときの予備のためにもってきている、SIM無しのスマホだ。
顔を洗って、歯を磨き、トイレに行って、シャワーして、パッキングをする。
9:20 宿を出る。いわゆるチェックアウトだが、誰もいない。
部屋の鍵は鍵穴に挿したまま、路地に面した扉は施錠しない。

 

バックパックを背負ってサブザックを手に、ブリンディシ駅まで歩く。今度は少し下り坂だ。昨日歩いた路だが、やはりわからずGoogle Mapのお世話になる。
早くも陽射しが強い。

駅に着く。未だ9:40だ。
発車標の表示だと10:40にバーリ(Bari)行きがある。窓口で、英語で「Can I have a ticket to Bari. バーリまで、1人。」と言うと、切符ビリエット(Biglietto)をくれた。
料金は8.4€(約1,130円)。

駅の発車標。DESTINAZIONE(行先)にバーリBariC.L.E,、10:40発がある。

窓口で切符ビリエットを買う。8.4€

未だ発車まで1時間ある。カフェに入るかも考えたが、そのまま駅に入る。
イタリアの鉄道(Trenitalia)駅には改札口が無い。誰でもプラットホームに入れる。ただし切符を検札機(Obliteratrice)に通すが、やり方が分からない。
偶然きた掃除のおじいさんに聞く。すると切符を手に2台の機械に入れたが反応しない。ついて来いと手招きされて、プラットホームにある機械に入れたらガチャッと言って印字ティンブラーレ(timbrare)された。
昨日着いた時、手荷物預かり所が「close」だと教えてくれたのも掃除のおばさんだった。頼りになるのは掃除の皆さん、ありがとう。

印字ティンブラーレ(timbrare)出来た。

ホームのベンチで待って居ると、地下通路から大きな荷物を持って上がって来たおじいさんが、私に荷物を指して何か言う。イタリア語か、英語だったらそれでも分からなかったが、はじめ列車が来た時、荷物を乗せるのを手伝ってくれと言っているのかと思ったが、離れるので荷物を見ていてくれ言っていたのに気づいた。OKと頷くと、また階段を下りて行き、後からタンクトップ姿の若い女性と別の荷物を持って上がって来た。

10:40 列車が来る。時間に正確だ。先頭の電気機関車が後ろの客車を引っ張っている。
始発かと思ったら混んでいる。そうか、発車標の「PROVENIENZA」(始発)では、この電車は「レッチェLECCE」から来たと書いてあったっけ。

私が乗り込む時、おじいさんの荷物をひとつ持ってやる。私の前に席が空いたので、座るかなと思って振り返ると、女性は乗り込んだが、おじいさんが乗っていない。あれっ?と思ったが、どうやらおじいさんは女性の見送りに来たようだ。

ブリンディシ駅のプラットフォーム

列車は思いの外揺れる。周囲には畑やオリーブの木が延々と続く。
突然、少し厳しい顔をした検札が来た。私も切符を手渡し、チェックされる。しかし全員がチェックされる訳でもないみたいだ。

 

<ホテルが見つからない!>

12:00過ぎ、バーリ中央駅(バーリ・チェントラーレBari Centrale)に着く。
バーリはアドリア海に開けた港町で、プーリア州(Regione Puglia)の州都だ。私もギリシアのパトラからイタリアに向かう時、着く港をブリンディシかバーリかで迷った。
バーリは大きな街で、駅舎も大きい。
今日泊まる宿メトロポリタン(Metropolitan)はその目の前にあるはずだ。

Google Mapで見ると、駅前のアルド・モロ広場(Piazza Aldo Moro)の真横、一等地だ。
メールで概ね14:00位にチェックイン予定と伝えて居たが、近いはずなので荷物だけ預けて仕舞おうと探すが、どうにも分からない。一泊55€(約7,400円)と高いホテルなので、高く大きな建物を捜す。すぐ分かると思ったが、今も Google Mapでは此処だという印の所に居るのに分からない。

 

気がつけば朝からまともに食べて居ないので、近くのケバブ屋に入る。中東系の人がやっている店。壁もテーブルも白く、ファストフード店の様だが、店の前にはドネルケバブの肉塊が吊るされている。
パニーノ・ケバブとコーラを注文。5.3€(約720円)。
パニーノの中に、削ぎ落された肉のチップが挟まれている。量が多いが、ケバブは美味しい。

山盛りのパニーノ・ケバブ。

Google Mapでは、今居る場所がホテルのはず。しかし他のホテルと違って看板も何も見えない。
もう一度閉まった店舗の扉をひとつずつ見て行くと、なんと小さな入り口があり、「B&B Metropolitan」と書いてある。B&B?豪華ホテルじゃないのか?

誰だって所在地が駅前で、名前がメトロポリタンで、料金が一泊55€もすれば、堂々と聳え立つ豪華ホテルと思うじゃないか!それがB&B?
ネームプレートの左に各部屋の呼び鈴があるので押してみる。2度、3度するが出ない。入口の扉も閉まって居る。わざわざチェックインは何時かメールで聞いて来た訳が分かった。メールで回答した14:00まで待つしかないか。