歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <35> まだ20日目 バーリで、シチリア島へのバスのチケットを買う。 

<20日目ー2>

2018年 6月2日 土曜日 バーリは晴れ。暑い。

<シチリア島へのバスのチケットを買うぞ!>

ようやく探し当てた今宵の宿は、思い描いていた豪華ホテル!!ではなかった!!。多分「豪華B/B」なのだろう。それも14:00までは開かない。

一旦駅に戻って荷物を預けることにする。
これがまた、何処にあるのか分からない。
外から駅舎に沿って探していると、たまたまドアが開いて居たので、顔を突っ込んで中にいた駅員に「Excuse me.Where is the baggage keeping?  Baggageキーピングは何処ですか?」と身振り手振りで聞いてみる。
わかってくれた様で、中に入れと。此処なのかぁと意外な思いで入る。
あれっ?なんか唯の事務所みたいなところだなぁと思ながら駅員に続いて進むと、部屋の中を抜けて反対側にあるホームに出た。
ホームの端に荷物のマークの看板がある。あれだと指を差してくれた。
「Grazie」とお礼を言って、指さされたBaggage Pointに行く。

荷物預かりのカウンターで、大きなバックパックと小さなサブザックをカラビナでくっ付けて差し出し、1つで良いよねと言って預かって貰う。
8:00AM〜8:00PMまでやって居て、最初の6時間まで1個6€(約810円)。延長になると増額になる。支払いは後払いで、小さな預かり証をくれる。

荷物預け所の預かり証

バーリ・チェントラーレ( セントラル)駅舎の正面右に、駅の裏側に出る地下の通路がある。線路の下を潜って出ると、駅裏のVia Giuseppe Capruzzi通りに出る。

土曜なので殆どの店が閉じて居るが、立ち並ぶ建物一面には落書きがされ、浮浪者がいて、正面側とだいぶ違う。駅を背にして通りを右に行くと、殆どシャッターが閉まった店舗の中に、青地に「ATS」の看板のある旅行代理店を見つけた。

中に入ると、周囲で開いている店は此処だけなので、周りの人がみんな押し寄せたのかと思うくらい沢山の客で混雑しているが、窓口に並んでチケットを買う。
「明日6月3日、21:30発、バーリ→シラクーサ」用意したメモを見せながら、「Can I have a ticket to Siracusa?」とバスチケットを依頼する。パスポートを出し、しばらくするとチケットが発券された。41€(約5,540円)。現金で支払い。
BARI 21:30→06:25 CATANIA 06:25 → 07:40 SIRACUSA
カターニャ(Catania)で乗換える様だ。

バスの出発はバーリ駅裏の地下通路の前辺り、Via Giuseppe Capruzzi通りの路上だと。路上?

バーリからシラク―サ行きのバスチケット

イタリアに入ってから何処を周ろうかと、旅行前から大分悩んだ。その位行きたいところが多かった。しかし旅行日数や今までのルートを考えて、今回は南イタリアとシチリア島に行くことに決めた。
ギリシアのアテネから陸路でバルカン半島を北上していれば、多分イタリアも北部を巡ることになるだろうが、今回は海沿いを進んできたので、イタリアも南部を周ろうと思った。
シチリア島はもともと行ってみたかったが、それも一番興味があったのが古代ギリシアの植民都市のシラク―サだった。古代はシチリアの半分をカルタゴが、半分をシラク―サが支配していたらしい。まずそこに行こうと、ルートを考え、バーリからならバス、バスなら「ATS」と辿って、ここに切符を買いに来た。

 

朝、財布の中には現金が45€と小銭しか無かった。いまチケット代41€払ったので、後は本当に小銭しかない。
ATMを探して早く現金を下ろさないと、カフェにも入れない。Baggage Pointで預けた荷物すら出せない。
駅の正面側に戻って、バーリBARIの街をひたすらATMを探して歩く。しかしこういう時は得てして見つからない。まして駅や表通りを外れると、アフリカ系や中東系の若者のグループが所在無げに集まっていて、その中で背中を見せながら路上のATMから現金を下ろすのは躊躇する。

脚が痛くなってくる。ペトゥルッツェッリ劇場(Teatro Petruzzelli)の美しい赤色の建物も、遠目に垣間見ただけで、本当に必死の思いで探したら、漸くVia Alessandro Maria Calefati通りの銀行の一角にATMを見つけた。
いつもは200€を下ろすのに、今回は250€をおろした。これで4回目、既に10万円を超えて居る。
ご利用日時:2018/6/2 20:59(日本時間)
ご利用金額(現地):250.000EUR
ご利用金額:33,636円
ご利用店舗:VIA ALESSANDRO
ご利用後残高:

ペトゥルッツェッリ劇場(Teatro Petruzzelli)も遠目に眺めただけ。

<ようやく豪華B/Bに投宿できた!>

もう14:00を過ぎて居るので大丈夫かと、荷物を持たないまま、またB&B Metropolitanの呼び鈴を押してみる。今度は返事があり、玄関ドアが開けられた。

エントランスから教えられたとおりにエレベーターに乗り、降りてフロア入口のドアを開けて中に入ると、パソコンの置かれたデスクがある。
そこにいた若い男性にBooking.comの予約表とパスポートを見せて、チェックインする。宿代55€(約7,420円)は既にクレジットカードから引落しして居ると。

部屋の内装は豪華。キングサイズのベッドにソファー。周りのビルの裏側に面したベランダがあり、そこにも籐の椅子が置かれている。しかし見えるのは旧いビルの壁か、間から見える低い家の煤けた様な屋根ばかりだ。
朝食は買い置きの食品を食べてくれと、若い男性の管理人が英語で喋りまくったのは何処のB&Bも一緒だ。
此処は道路から入る玄関ドアの鍵、フロアに入る鍵、部屋の鍵と3種類のキーがある。部屋のキーとフロアのキーが付いた鍵束を渡されて、明日は部屋に置いたままでチェックアウトしてくれと。

再び駅に行き、預かり証と引き換えに、預けた荷物を受け取り、宿に戻る。6€(約810円)。

 

もう着るものがない。
パトラからブリンディシに着てきたMonbell の緑色のシャツと、下着を洗濯する。洗面台で湯を溜め、持ってきた粉石けんで揉み洗いする。濯ぎでなかなかぬめりが取れない。ベランダにロープを張って干すが、スペースが足りない。残りはハンガーに掛けて椅子の背や棚に掛ける。高級そうな家具も形無しだ。
しかしベランダには近所の食堂や屋台のものか、近くになめし皮工場(タンナー)でもあるのか妙な臭いもしてくる。このまま干しておいて大丈夫か迷うが、室内に干せる場所もない。そもそも明日までには乾いてくれるんだろうか。

 

夕方、夕食を食べに外に出る。
目星をつけていたピザ屋は、土曜日なので早々に店が閉まって仕舞った。仕方ないので駅前のマクドナルドに入る。
チーズバーガー、ポテト、コーヒーで4.4€(約600円)。
「コーヒー」と頼んだら、出て来たのは何とエスプレッソ・コーヒー。小さな紙コップの底に僅かに入っていて、何かの試飲品の様に量が少ない。この中ではポテトが一番高い。

コーヒーは飲み残しではなく、エスプレッソなのでこれだけしか入っていない。