歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <28> 17日目 オリンピアOlympiaから港町パトラPatraへ、安楽なバス移動のつもりが。

<17日目ー1>
2018年 5月30日 水曜日 快晴  オリンピアは暑い。パトラは32度。もっと暑い。

<オリンピアOlympiaからパトラPatraへ出発>
7:00に起床。
7:50、1階のダイニングで食事。
その後パッキングする。お土産なども少しずつ買い込んだので、荷物がさらに多くなった。
今日はオリンピアからバスでパトラPatraに行く。

ギリシアから次の目的地イタリアへの移動は、陸路でバルカン半島を北上して、東欧の国々を通ってイタリア北部に入る道も魅力的だが、今回は海路を行くことにした。

イタリアへ渡るフェリーは、ヒオス島からのフェリーが着いたピレウス港ではなく、ペロポネソス半島のコリンティアコス湾に面した港町パトラ(PATRA)から出る。

いままでの旅路。今日はオリンピアからピルゴスで乗換て、パトラへ向かう。

 

バス移動だが、何か緊張感が欠如している。オリンピア、ピルゴス間は一昨日通った道だし、ピルゴスからパトラ間も多分一本道だ。切符の買い方、バスの乗り方も心得ている。今までは毎日未知の体験で緊張の連続だったが、今日は少なくとも経験済みの行動ばかりだ。長い旅行のうち、こんな日があっても良い。

 

9:00 チェックアウト。
宿のチャージ97€(約13,100円)と洗濯代6€(約810円)。宿代はクレジットカード、洗濯代は現金で支払う。

昨晩宿のご主人に教えて貰った、旧鉄道駅舎前のバス停で待つ。3人位が待っている。皆地元の人の様だ。
9:30 出発。メルセデスの乗合バスだ。車内の表示がドイツ語のままだ。
運賃はピルゴスまで、2.3€(310円)。チケットは運転手から買う。
バスは村や町で乗客を拾いながら走る。今日は、取敢えずはあのピルゴスのバス・ターミナルに着けばOKなので、iPhoneも出さず、Google Mapも見ていない。

ドイツ製の乗り合いバス

車内の表記もドイツ語だ。

途中の村から少しエキゾチックな顔立ちの30代位の女性二人と子供、60代位の皺の多い女性が乗り込んできた。全員黒いワンピースの服を着ている。他の乗客は暑いので白い半袖のブラウスやシャツ姿だ。席が空いていたが座ろうとせずに、車内の真ん中あたりで、妙にテンション高く声高に喋ったり、笑いあったりで、時折変に艶めかしい嬌声に近い声を出す。他の人は眼中に無いと言った感じだ。一方周りの乗客も、こんな人たちがいないかのように無視している、よそよそし態度だ。

黒服の女性たちは途中で降りて行ったが、もしかしたらロマ(Roma)の人たちではないかと思った。

 

<ピルゴスPyrgosに到着!?>

バスは街中に入ってきた。
10:10ごろ、突然殆どの客が降り始めた。あれっ?終点かな。降りようとしているひとりの女性に「ピルゴスPyrgos?」と聞くと、イエスの様なので、慌てて荷物を持って降りた。

降りてみると、そこは人や車が慌しく行き交っている道路の脇だ。私が知っているのんびりした田舎町のバス・ターミナルの面影とは全然違う。
あれっ?と驚く。此処は!? どうやらピルゴスのバス・ターミナルではなく、多分ピルゴスの街中に降りてしまった様だ。間違って降りてしまった!そう気づいた時には、もうバスは走り去ってしまっていた。

あー、またやってしまった!! 今までも、時々慌てて全く違う場所に降りてしまうことがあったが、今回も気が緩んでいた!!