歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

ミャンマーひとり旅(2017年) <36> 13日目 マンダレー郊外 マハ―ガンダー僧院の朝食

<13日目ー1
2017年 6月3日 土曜日 マンダレー 晴れ 暑い35度

<おいおいこのホテルは大丈夫?>
6:30に起きる。昨日の疲れが残っている。ずっとバイタクに乗っていたので、腰が痛い。
出来れば今日はホテルでユックリしていたいなぁ。

7:00に朝食。昨日と同じ白粥を今日は2杯、目玉焼きも二個食べる。
Receptionに朝いる男が、今日の予定はどうするんだ、明日のバスチケットはあるのかなど、シツコク聞いてくる。既にタクシーチャーターの予約を入れていると言って部屋に戻る。

歯を磨いていると電話が鳴った。Receptionの男からだ。
タクシーチャーターは何時の予約だ、誰に依頼したんだ、今晩もう一晩泊まるのかなど、根掘り葉掘りの質問。今日はタクシーが8:30に来る事になっている、予約した人の名前なんか知るか⁉︎ Receptionの女性だ、と言って切る。

実は昨夜、iPadでインターネットを開いて、マンダレー旅行のブログを読んでいたら、あるホテルでの記事が載っていた。
チェックインの時1日分の宿泊費をデポジットで払ったが、受取を貰わずにいた。翌日もう一泊してチェックアウトする時、ホテルから2日分の宿泊費を請求されたと。
既に1泊分払い済みだと言っても領収書が無く言い合いになり、一泊分だけ払って、「隣の××GHに泊まっているから、まだ1泊分足りなければ取りに来い」と言って宿を代わったと。
××の隣って、何処??思わずGoogleMapで検索してしまう。

でも、私のいるホテル(ゲストハウス)だって、起き得ることじゃ無いか?!
実は私も6月1日にチェックインした時、3日分US$81ドルを払ったが、領収書を貰っていなかった!!
ミャンマーで私の泊まるクラスのホテルは、原則前金制だ。しかし今回はうっかりしてデポジットの受取も貰っていない。

明日は6:30出発のバスなので、私が支払いをしたレセプションの女性は未だ出て来ていない。私の場合、払った、いや未だだの言い合いになれば、バスに乗り遅れる。そんな旅行者の足元を見て、もう一度81ドルを取ってやろうと思うかも知れない。単にレセプションのメンバーの間で意思疎通が出来ていないということだけで無く、だんだんあの男には悪意が感じられる様になって来た。

8:20頃レセプションに行くと、今日は早くいつもの女性がいた。
早速明日のバスの予約確認をすると、意外にも買うのかと言うので買うと言うと、その場でチケットを切ってくれた。6月4日6:30発。シート番号は「7」。10,000ks(約800円)を払う。
そして、私が6月1日に81ドル払ったが領収書を貰っていないと言った。すると女性は、それは明日出すと言うが、明日は6:00にはチェックアウトになる。今日出してくれと言って、81ドルの領収書を発行して貰った。
これで明日はトラブルを回避出来るかな。(笑)

宿泊したホテルの領収書


<マンダレー郊外を巡る>
8:30、頼んでおいたタクシーが来る。トヨタのマークIIだ。
ドライバーは、背の高い、髪を長くして後ろで丁髷の様に結んでいる28歳の男性。マンダレーでもこんなヘアースタイルが流行っているのかな。
良いかと聞いてから助手席に乗り込み、早速出発。
マークIIは走りが滑らかで、クッションも良い。いままで乗ったプロボックスやADバンのタクシーとは違う(笑)
言葉の煩わしさを軽減しようと、私は最初に「My English not good」と言うが、ドライバーは、このマークIIはミャンマーでは人気なんだとか、自分には3歳の男の子がいるが、貴方はどうなんだとか、御構い無しに英語で話し掛けて来る。

今日行くのはマンダレー市街より南部、エーヤワディー河の周囲だ。空港に近い。
郊外に出ると、道路の左右が緑の並木となっていて、美しい。
最初に行ったのはエーヤワディー河とタウンタマン湖(Tawngthaman Lake)に挟まれた古都アマラプラ(Amarapura)にある、ミャンマーで2番目に大きな鐘楼のあるというパドドーヂー・バヤー(Pahtodawgyi Paya)だ。
タウンタマン湖のそばで、立派な仏塔があるが、掃除しているおばさん以外誰にも会わない。
仏塔の横に棚があって、そこに素焼きの大きな甕と、伏せられた琺瑯のコップが置かれていた。ビルマの話には良く出てくる、誰でも飲める水甕らしい。さり気なくだが、本当にあるんだ。

アマラプラは、1782年にコンバウン朝ボードパヤー王が、それまでの首都アヴァ(Ava 現インワ Inwa)から遷都して以来1821年までと、一時期再びアヴァに移った後、1842年から1859年、第2次英緬戦争で下ビルマがイギリスに占領され、首都をマンダレーに遷都するまでの長い間、コンバウン朝の首都であり続けた旧い都だ。

パドドーヂー・バヤーのミャンマーで2番目に大きな鐘楼

誰でも飲める水がめ


<マハーガンダーヨン僧院の朝食>

次いでマハーガンダーヨン僧院(Mahagandhayon Kyaung)に行く。
此処はミャンマー最大級の僧院のひとつで、約1,500名の僧が修行しているという。10:00過ぎから大勢の僧が一斉に食事をするところが見られるので、多くの観光客が訪れるところだ。
しかし私たちの着いた時間が未だ早いので、僧院前に並んだ露店で休憩する。大きな木の下で椅子に座っていると、朝の苛立ちも薄れてリラックスできる。
ミルクの入った、インドのチャイの様なティー。とても美味しそうだが、此処でも拒否反応があり飲まず。ドライバーには少し下痢なのでと言う。

マハーガンダーヨン僧院前の広場


10:00近くに僧院に入る。
この頃になると、タクシーやバイタク、ミニバスなどで続々と観光客が集まってくる。日本人観光客のグループも見える。
食堂の前には、托鉢に出すご飯を入れた直径1m位のお櫃が何台も置かれ、食事を提供する人の用意も出来ている。
すると各宿坊から、手にお櫃の様な黒い容器と琺瑯引きのカップを持って、赤い袈裟姿の僧や、未だ入門したてなのか白い袈裟の少年僧が2列になって進んでくる。
順々に来てはご飯などを容器に入れて貰い、食堂に入っていく。お坊さんの列の周囲は、カメラを構える観光客で黒山の人だかりだ。
この行列が延々と続く。
行列が食堂に入る手前では、金属の筒の中からアイスクリームの様なものをガラスの器に入れ、僧に配っていた。

各僧院から食事のため出て来た修行僧たち

入門したてなのか幼い少年僧の列

大きなお櫃も空っぽに