歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

南インドひとり旅(1999年) <2> 1日目 出発 旅は初めから大慌て 

<1日目
1999年2月20日 土曜日 成田空港 晴れ

<インドへ向け出発はするが・・・>
AM8:14、出発。日暮里から京成スカイライナーに乗って成田空港へ向かう。
成田空港到着後、第一ターミナルの「E」エア・ランカのカウンターでチェックイン。
成田空港(NRT)から乗継地(Transit Place)のコロンボColombo(CMB)までの「UL455」便のボーディングパスを貰う。シートナンバーは「Y19A」。
乗継便のコロンボからインドのチェンナイ(Chennai 旧マドラスMadras)までのボーディングパスは貰えなかった。訊くと、乗継地の空港で発券されるはずだと。
荷物は前回のインド旅行で持って行った30Lのサブザック一つで、これは機内に持ち込むので預け入れる荷物はない。

成田空港ではAirport Taxが不要になっている。いつの間に航空券代金にincludedになったのだろう。1997年11月の最初のインド旅行の時は、別途買ってcheckin時に出すと、ボーディングパスなどの裏に貼り付けていたのだが。
チェックインは終わったが、しかしエア・ランカ(Air Lanka)航空はストライキで出発便が遅れているらしい。
出発ロビーにある保険会社のカウンターで、海外旅行傷害保険に加入する。本人が持参する保険証とは別に、家に送られる控えは、誰が受け取るのだろう。¥8,090円。

搭乗予定のエア・ランカ「UL455」便は、予定の出発時刻13:20発がなんと19:00発に変更となった。
出発時間が大幅に遅れたので、エア・ランカはわれわれ「UL455」便の客を乗せ、バスで一旦近くの成田ビューホテルへ移動した。
12:30~17:30まで、食事と部屋での休息を提供すると。各自に客室の鍵と、ミールクーポンが配られた。
私は昼食に、エア・ランカの機内食の代わりにレストランでかつ丼を食べる。これはこれで美味しかったが(笑)。

夕方になってから、再びバスで空港のターミナルビルに戻った。
保安検査場を抜け、出国審査場を通って、搭乗ゲートまで進む。
搭乗ゲートの「C88」からようやく搭乗出来た。
機体はロッキードの3発のジェット旅客機、 L-1011トライスター(TriStar)だ。機内はほぼ満席で、殆どがコロンボ経由でインド洋のモルディブへ行く若い人らしく、騒がしい。
エア・ランカ「UL455」便は、19:00にようやく成田空港を出発した。

出発が大幅に遅れた、エア・ランカのボーディングパス

<コロンボの空港でトランスファー>
スリランカ(Sri Lanka)の、コロンボ(Colombo)近郊のバンダラナイケ空港(Bandaranaike International Airport)に着いたのは、日付が変わった21日の夜中の01:48。日本との時差は-3時間30分なので、日本時間では05:18。
えっ、此処まで10時間以上かかったということ?
しかし機内では遅くまで騒がしく、殆ど身動きできない状態でうつらうつらするのが精いっぱいで、殆ど寝ていない。

トランスファー(飛行機の乗換)するのは初めてだ。
バンダラナイケ空港で飛行機を降り、入国手続きをするイミグレーションの手前にある階段を上ると、トランジットルームに入る。
入国ではないのでEDカードは不要。
でも此処コロンボから目的地のインドのチェンナイ(Chennai 旧マドラスMadras)までのボーディングパスは、成田では発券されなかったので、それも持っていない。

ストライキの影響で、各発着便の運航時刻が狂っているのか、真夜中なのにトランジットルームは多くの人達でごった返している。ベンチでも沢山の人が横になって眠り込んでいる。
見かける殆どの人が欧米人だ。乗って来たトライスターにはモルディブ行きの日本の若い人でいっぱいだったが、このトランジットルームでは全く見かけない。違う場所にいるのか、それともモルディブ行きの便は遅滞なく運行していたのか分からない。
でも、此処からインドに渡る日本人は私ひとりだけだったみたいだ。そしてこのトランジットルームにいる日本人も、多分私ひとりきりみたいだ。

ロビーにあるTransfer counterには、現地の係員が一人で、フランス人旅行者のグループがそれを取り囲んで動かない。手に手に航空券を持ってボーディングパスの発券か、何やらの相談か分らないが、様々な手続きを迫っている。
私も早くチェンナイ行きのボーディングパスを発券して貰わなければならない。それに、いつ飛行機が出るか知りたい。ぐずぐずしていたら、ボーディングパスを貰えぬうちに飛行機が出発なんていう最悪の事態にもなり兼ねない。
アジア人職員は押しの強い欧米人を優先しがちなので、黙って待っていたらいつになるか分からない。
人込みを掻き分けてカウンターの前に出て、航空券を見せながら「Excuse me! Check-in please!」と言いつつ粘った。ようやく順番が来て、チェンナイ行きのボーディングパスを発券して貰う。正直、ホッとした。

ようやく手に入れたチェンナイ行きのボーディングパス

暫くして「Gate1 boarding time 6:50」と書かれたプレートが出された。乗継便の「UL121」の出発ゲートだ。
搭乗待ちの人が沢山いるため、早めの6:30に並ぶ。しかしそうするうちにまた変更になり、7:30に変わっていた予定が、実際には8:00になって漸く機内への搭乗が始まった。
こんなに時間が目まぐるしく変わっていては、チェンナイ空港で私を待って居てくれるはずの、現地エージェントの人と会えるのか不安になる。その人から今晩乗る夜行列車の搭乗券を受け取ることになっているのだ。

今度の便は「UL121」、機体はエアバスA320だ。
前回のインド旅行では、最初に着いたカルカッタで失敗したので、今度は飛行機の中でガイドブックの記載例を参考に、インド入国のためのEDカードを書いておくことにしよう。