歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

南インドひとり旅(1999年) <1> 旅の準備 思い立ったが吉日

<旅の準備

インド最南端カニャークマリの海岸

<注記>
これは、1999年に行った旅行の記録です。
地名の表記などは現在と異なっていますが、あえて旅行当時のままにしてあります。
記載内容の事実誤認や誤謬は、全て筆者の勉強不足であり、他意はありません。

<思い立ったが吉日>
一昨年の1997年11月、初めてインド旅行に行った。主にインド亜大陸の北部を廻り、いろいろ刺激的な旅だったが、1年半以上経って、日本での会社勤めをはじめそれなりに慌ただしい日常の生活の中でも、いまだになにかやり残したことがあれこれと脳裏を過ぎる。
何よりあの広大なインドの、まだほんの一端しか見ていない。特に北インドとは文化圏が異なると言われる南インドは、一体どんなところなんだろう。
早く見に来いと、呼んでいる様な気がする。

その思いが止み難く、今度は南インドに行ってみようと思い立った。
しかし前回のインド旅行で13日間も休暇をとった罰が当たったのか、帰国後勤務先の会社内で異動になり、大きな組織の部署に移って仕舞った。
このため、より一層休暇の取り辛い環境になり、今回取れた休暇は僅か8日間だけになって仕舞ったのだ。
これじゃ、インドに行くだけで、そのままとんぼ返りだョ。
でも、思い立ったが吉日だ。行くだけ行ってみよう。また新しい出会いが待って居るかもしれない。

<南インドの何処に行く?>
南インドに行きたい!でも具体的に何処に行こう。
入口はベンガル湾沿いで、南インド最大の都市のチェンナイ(Chennai旧マドラスMadras)。
そこから入って、逆三角形の形のインド亜大陸の最南端カニャークマリまで行って、そして最後はアラビア海側のどこかまで行きたい。
南インドに色濃く残ると言うドラヴィタ(Dravida)文化にも触れてみたいし、ビーチやヒッピーの聖地ゴア(Goa)も行ってみたい。しかし日程的にも限度があるので、チェンナイinのトリヴァンドラム(Trivandrum) outにして、その間を、興味の赴くところを日程も睨みながら歩いて行くことにしよう。

ガイドブックで見ると、南インドは北インドとは気候が違う様だ。南インドでは、毎年11月~3月位迄が「乾季」で、気温も20℃前後。4~5月は「暑季」で最も暑く35℃にもなるそうだ。
一方「雨季」はその後の6,7月~11,12月で、雨が多く、サイクロンの発生もあるらしい。
チェンナイのあるベンガル湾沿いのタミル・ナードゥ(TAMIL NADU)州は、東北側から吹くモンスーン(Monsoon 季節風)の影響で、インドで唯一、秋の11,12月に最も雨が多いらしい。
そうなると、やっぱり旅するのには「乾季」が良さそうなので、年が明けた頃にしよう。
あとは会社で、あまり目立たずに(笑)休暇を取れる時期で、年度末の繁忙期に掛からない時と考えて、2月20日~27日までの8日間にした。

<旅の準備>
1.航空券
航空券は、前回のインド旅行(1997年)でお世話になった西新宿の旅行代理店に行き、再びインド旅行の航空券等をお願いした。
今回も、往路と復路の発着地が異なる「オープンジョー」の航空券を購入することになった。

最初希望したエア・インディアは、この日程ではキャンセル待ちとなること、スリランカの航空会社エア・ランカの乗継便なら取れるとのことで以下にした。
やはりデリーなどへの便に比べて便数が少ない上に、割高だ。

〇エア・ランカ航空(Air Lanka):¥116.040 円。
〇往路2月20日「UL455」成田空港(NRT)13:20 to 20:35コロンボ(CMB)
乗継便21日「UL121」コロンボ(CMB)07:30 to 08:30チェンナイ(マドラス)(MAA)
〇復路2月26日「「UL162」トリヴァンドラムTrivandrum(TRV)09:15 to 10:45コロンボ(CMB)
乗継便26日「UL454」コロンボ(CMB)23:50 to 11:50(27日)成田空港(NRT)

2.列車のチケット
インド(チェンナイ)到着の日の夜、直ぐに夜行列車で次の目的地に移動できるよう、列車のチケットの手配もお願いした。
〇チェンナイtoマドゥライ(Madurai)の夜行列車(寝台)の予約:¥6.000円。

交通機関の手配は此処までで、マドゥライ以後の宿泊や移動は自分で手配しながら旅行を続け、何とかトリヴァンドラムまで辿り着くことにする。

3.VISA
今回はVISA の取得を、旅行会社にお願いした。前回の様に、自分で取りに行く日数の余裕もなくなったし、あれはあれで何回もやって楽しい作業と言う訳でもない。
〇VISA(6ヶ月マルチプル):¥4.100円 手数料:¥6.300円。
前回(1997年)に取った「6ヶ月マルチプル」のVISA代は、¥3,600円だった。しかも今回のVISAは、前回の様なパスポートに押されたスタンプではなく、なんとシールになっている!!

シールになってパスポートに貼られているVISA

4.旅のお金
前回1997年のインド旅行と同様、現地へ持っていくお金は盗難や紛失防止のためT/Cトラヴェラーズチェックと少しの米ドルの現金にした。前回と同様現地の銀行か両替所で両替しながら使って行こう。

銀行に行って、窓口で米ドル建てのMaster CardのT/Cを作り、少額の米ドルの現金も両替する。前回のインド旅行で使ったインドルピー(Rs.)も、僅かだが残っている。

5.旅の持ち物
前回と同じ30Lのサブザックを持っていく。荷物はそれに入るだけ。前回より短い旅行期間なので、増やす理由もない。