道路の途中で、竹竿を横にして遮断桿にした、検問所の様な場所が出て来た。道の傍の小屋に数人の若者が屯していて、車が通ると奇声をあげながら寄って来て、車を取り囲んだ。何事かと思って固唾をのんでいると、ドライバーがドア越しに若者たちと何事か話し…
川に掛かるトラス桁の鉄橋を渡る。 興奮気味にドライバーに、「スンゲイ イ二 ブンガワン・ソロ? Sungei ini Bengawan Solo? 此処がブンガワン・ソロ?」かと聞くと、「ヤー Ya そうだ」とぶっきらぼうに答えるだけだ。
ホテル最上階にあるマッサージ室で、初めてのマッサージを受ける。 インドネシアではオイルマッサージだ。本来気持ちが良いのだが、連日動き回っているので、セラピストが手を滑らすたびに「痛い!」「痛い!」で、セラピストの人には申し訳ない様だ。
ジョグジャカルタ最後の日。念願の王宮に行って、次いでの様に立ち寄ったフレデブルク要塞博物館Benteng Vredeburgで、ジオラマを見ながらインドネシアの歩んできた苦難の歴史を学んでいる。
広場に出ると、眼を見張る光景が現れた。広場の其処此処に2~30人ずつ固まって、Kratonを守る所謂「武士」(衛兵 Prajurit Keraton)が総勢100人以上ジャワの伝統民族衣装に身を包んで、背中に「クリス」と言う短刀を差して座っていたのだ。
男の子は初め子供用の椅子に座っていた。「ブラパ? ドゥア? Berapa? dua? いくつ?2歳?」と聞くと、「サトゥ Satu 1歳」だと。「ブサール! Besar ! 大きいねぇ」と言うと、お母さんは嬉しそうだ。どこの親も一緒だ。
すると私の前にいた青年を始め、何人かの若者が急に走りだし、プラットフォームを飛び降りて、線路を跨いでPrameks 号が停まっているプラットフォームに駆け上がって行く。それを見て私も反射的にプラットフォームから飛び降りようとしたが、見ると此処は意…