<10日目ー2>
2024年7月31日 水曜日 マラッカ&KL 雨 最高31℃ 最低25℃。
マラッカ4日目。
<マラッカ・セントラルへ>
Patma'sで朝食を食べ、3日前の28日、最初にぼったくりタクシーで着いた、あのマラッカ川沿いの壁画のある広場へ戻ってきた。
まだ朝早く、小雨も降っているので、人通りはない。
ホテルに戻って、荷物をキャリーバッグにパッキングする。
11:45、ホテルをチェックアウト。到着時デポジットで出したRM100が戻ってきた。
レセプションの女性に「Could you call a taxi for me? 」とタクシーを頼むと、Grabで良い?というので「of course.」というと、呼んでくれる。
未だにGrabの使い方が分からないのだ。
暫く待つと、Grabの小型車がホテルの前に着いた。
Jl.Laksamana通りは、日曜日は車両通行止めだが、平日は一方通行だが、通行できる。来てくれたGrabの運転手は、意外にもトゥドン(ヒジャブ)を被った女性だった。
ホテル前のJl.Laksamana通りを、私が風邪薬を買いに喘ぎながら歩いた道を通って、マラッカの丘(Bukit Melaka)をぐるりと回り、大通りのLebuh AMJ(アローガジャ、マラッカ、ジャシン高速道路)に出る。
車はマラッカに到着した日に乗った、くたびれかけたタクシーの車種とは違っていて、エンブレムも違っていたので、どこの車か聞いてみた。
プロトンのエンブレムは、マラヤン・タイガーが「ガァオー」と吠えている姿だ。この車はアルファベットの「P」の様なマークだ。
「Permisi, Otomobil ini Proton? すいません、この車ってプロトン?」と聞いてみた。
私の片言のマレー語に、肩越しに「Tidak いいえ」と言ってから、やや得意げに「ini adalah Perodua. これはプロドゥアよ!」と言う。愛嬌のある元気なおばさんだ。
「プロドゥア」とは、プロトンと並ぶマレーシアのもう一つの国産車だ。
1983年にプロトンが出来て、その10年後の1993年に、日本のダイハツとマレーシア資本の合弁会社として、マレーシアで2番目の国産自動車会社が出来たようだ。
会社名はマレー語で「Perusahaan Otomobil Kedua」、つまり文字通り「2番目の自動車会社」と言う意味だ。
しかし私のマレー語がいかにも稚拙と思ったのだろう、英語で「Did you enjoy Melaka?」と聞いてきた。さらに畳みかける様に「enough?」と言うので、大きな声で「Enough!!」と答えた。
そうこうするうち、Lebuh AMJをしばらく走ると、道沿いに見覚えのあるマラッカ・セントラルのバスターミナルが現れた。
RM8(約272円)だと。チップを含めRM10を渡した。
行きのタクシーはRM20だったが。
<マラッカのバスセンター>
KLへのバスは、アプリ「Easybook」で昨夜の裡に予約済みだが、QRコードの付いた紙のチケットを発券してもらわなければならない。
チケット売り場に行くと、多くの人で混雑している。特にバックパックを背負った、欧米系の若い人が多い。
窓口もいくつか開いているが、それぞれが何で分かれているのか分からない。多分行き先別ではないだろうか。でもそれらしい案内表示がないのだ。
KLのTBSでは別に設けられていた、ネットで予約済みで、紙のチケット(ボーディングパス)を発券してくれるだけの窓口はどれなんだろう。
人が少ない窓口に並んでも、それが目的と違う窓口なら無駄になるだけだ。
たぶんKLに行く人は、ほかの都市に行く人よりずっと多いはずだ。そう思って、一番混んでいるカウンターに並んでみる。
大当たり!!窓口の女性にiPhoneに来た予約済みのメールを見せて、紙のチケットを貰う。RM14.4(約489円)。
まだ大分時間があるが、ベンチがいっぱいなので、建物の反対側にある、冷房の無いローカルバスの待合室で待つ。
そうだ、日本に帰って、空港から自宅へどのように連絡したらいいだろう。
今朝、まだ暗いうちに、ふと思い出して起きてしまったときの心配が、また蘇ってきた。
日本で苦労してiPhoneに入れてきた海外ローミング用のeSIMを、旅行を始めて僅か5日目に誤って消してしまったので、現在iPhoneには、ジョホールのラーキン・バスターミナルの携帯ショップで入れて貰ったマレーシアの物理SIMが入った状態だ。ウェストポーチの中には、日本で使っている物理SIMが仕舞ってある。
物理SIMを入れ替えれば問題ないが、足りないのはSIMを取り出すとき使うSIMピンだ。当初からeSIMを使うつもりだったので、SIMピンを持ってきていない。
そこでマラッカ・セントラルのバスターミナルの中の、携帯ショップ(屋台?)の女性に聞いてみるが、SIMピンだけは売っていないそうだ(笑)。
そんなものだけ買う人はいないのだろう。
では、日本に帰ってから、空港の携帯ショップでSIMを入れ替えてもらう?無料で?有料でも良いと言っても、やってくれるだろうか。
出発時の羽田空港の様子から、来日した沢山の外国人が携帯ショップに集まっている中で、SIMの交換だけしてください!!なんて、現実的にできるの?
それならいっそ、日本で使えるSIMを買って、入れ替えて貰えば良いんじゃないか。
でもそうなら、日本の空港に着いてからじゃなく、これからクアラルンプールの空港で長い時間を過ごさなければならないのだから、その間に、もう一度、今度はairloの日本で使えるバージョン「もしもし」をアプリのサイトから買って、インストールしたら良いんじゃないかと思えてきた。大変でも時間はあるし、日本の空港に着いてからバタバタ慌てるより良いんじゃないか。
13:30、GATE「D」を入って、プラットフォーム15で待つ。
暫くするとKKKL EXPRESSのバスが入って来た。3列シートの左「3番」シート。KKKLのVIPバスなので期待したが、この車体も相当くたびれているなぁ。
そうこうするうち、バスはKLのTBSに向けて出発した。