<10日目ー1>
2024年7月31日 水曜日 マラッカ&KL 雨 最高31℃ 最低25℃。
マラッカ4日目。
<マラッカの朝食を求めて>
6:30ごろ、突然目が覚めて、日本に着いた時どの様に息子に連絡を取ったら良いか心配になった。息子が、日本に着いたら連絡してくれと言ってきたのだ。
起きて、小雨の中、傘を差しながら朝食を食べに出る。
まだ外は、夜明け前のような薄暗さが漂っている。
マラッカに着いた当日、いきなりランドリーを探して歩いた道筋を辿っていく。
雨を避けて、軒廊の下を縫って、ホテルの前のJl.Laksamana通りを進む。
マラッカ川Malacca River沿いを行き、オランダ広場前に架かる金聲橋の、ひとつ上流に架かるチャン・クン・チェン橋Jambatan Chan Koon Ohengの袂でJL.Temenggong通りを横断して、Jl.Laksamana通りがJl.Bendehara通りと名前を変えて通っているインド人街に入っていく。
マラッカに来てから、食事はいつもマラッカ川を渡った中華街の店で食べてきた。最後位はマレー風のものを食べたいと、探し回っている。
この通りは、昼間はインドの香辛料の匂いをさせた食堂や、ヒンドゥー教の仏具などの店が続くが、今は未だ扉やシャッターを開けていない。ここも軒廊の下を通って行く。
朝食もそうだが、実はティッシュペーパーも買いたいと、こちらの店も探している。
ホテルの部屋にはティッシュペーパーが置かれていない。風邪をひいたので、日本から沢山持ってきた携帯用のポケットティッシュペーパーは、あらかた使い切ってしまった。隣がセブンイレブンなので、行くたびに聞くが、いつも品切れでないのだ。
しばらく行くが、コンビニも朝食を食べるコピティアムも見当たらない。
仕方ない、一旦JL.Temenggong通りまで戻って、Jl.Bendehara通りと並行して続く、少し橋寄りにあるJln Bunga Raya通りを歩いてみる。こちらの方がすこし道幅が狭い。
インド人街にも軒廊カキルマがある。雨も上がってきたので、傘を畳んでこの軒下を歩いてゆく。
シャッターを開けたばかりの商店の店先に、ジュースを絞るのか切りそろえたサトウキビが積み上げられている。更に行くとマレー風のマスジッド(Masjid モスクMosqueのこと)が現れた。
しかし行けども行けども、目当てのコンビニもコピティアムもない。ついに、大きなJln Munshi Abdullah通りに突き当たってしまった。
この先へ行っては、戻るのに時間がかかりそうだ。
マレー風の朝食はあきらめて、戻って、今度はチャン・クン・チェン橋を渡って、マラッカ川の対岸の華人街に行ってみようかと、来た道を戻ることにした。



すると、帰り道に「セブンイレブン」を見つけた。
往くときは、何で気づかなかったんだろう。訝しい気がしたが、そうか、往くときは未だ店が開いていなかったんだ。
しかもホテルの横のセブンイレブンもそうだが、ここマラッカの店舗は周囲の景観に配慮してか、普通の店のような、オレンジ、緑、赤の目立つ装飾はしていない。地味な黒色と赤だけだ。そのため、まだ薄暗い光の中で、周囲の建物と見分けがつかなかったのかもしれない。
入ると、レジの横にいたトゥドンを被った体格の良い中年の女性に、ティッシュペーパーがあるか聞くと、棚に積んであった箱積みのティッシュペーパーを指さす。
携帯用なんだけど、それって何ていうんだ?「portable」?
分からないので、手真似で小さな四角い形を作って「kecil小さい」というと、別の棚から日本のポケットティッシュの倍くらい大きなのを出してきてくれた。
これでようやく安心して鼻をかめる(笑)。
<マルタバック>
チャン・クン・チェン橋に通じるJL.Temenggong通りまで出る数件手前に、感じのよさそうなコピティアムと言うよりカフェのような西洋的な作りの店を見つけた。
9:40、この店「Patma’s」で朝食を食べることにした。
通り側は壁も扉もないテラス風の作りで、奥にカウンターがある。
手前に7,8卓のテーブルがあるが、客は若そうな女性一人だけで、身を屈めて、上手そうにビザかパンケーキのような平たい料理を食べている。
カウンターの向こうには年配のインド人の主人と、若い使用人が手持無沙汰で佇んでいて、いかにも今店を開けましたという様だった。


私が空いたテーブルに座ると、若い使用人がオーダーを聞きに寄ってきた。
しかし何を注文して良いかわからない。壁には手書きのメニューが掛けられているが、分からない名前もあるし、どんな料理なのかも分らない。
しかしマラッカ最後の日に、せっかくここまで来て、トーストやパンケーキを食べても詰まらないなぁ。
すると、向こうで若い女性がむしゃむしゃ食べている、見たこともないような料理が気になった。
若い女性の方をそっと指さして、若い使用人に「Same please.」というと、分かってくれた様だった。
その料理「マルタバックMurtabak」RM14(約476円)とフルーツサラダFresh FruitSalada RM8.5(約289円)、コピRM3.8(約129円)を頂く。
マルタバック(店の人は「マルタバッ」という風に呼んでいた)は、一見中に肉や細かく刻んだ野菜が混ぜ込んである卵焼きの様だったが、歯触りはもっとしっかりしていて、小麦粉と混ぜて、油で揚げてあるらしい。
聞くとマレーでも、インドネシアでも、インド人街でも食べられているお菓子、軽食らしい。でも美味しくてお腹も満足した。
マラッカのひとり旅も4日目にして、ようやく馴染んで来た気がする。

