歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

マレーシアひとり旅(2024年) <3> まだ2日目 クアラルンプール(KLIA)からジョホールに向かう

<2日目ー2
2024年7月23日 火曜日 クアラルンプール、ジョホール 晴れ 最高36℃ 最低26℃。

<KLIA―T1からT2へ移動>
ANAのNH885便は、06:00にクアラルンプール国際空港(KLIA)に到着した。
到着したのはKLIAのターミナル1だが、この後マレーシア南部の都市ジョホールバル(Johor Bahru)へ向かう予定だ。
今度乗り換えるエアアジア機の出発は、KLIAのターミナル2なので、ここから荷物を持って移動する。

初めターミナル間を連絡する無料バスがあるはずだと、エスカレーターでLevel1まで降りて行ってみたが、時刻表を見たらまだ早朝で運行していない。
仕方ない、ではKLIA transitトランジットという電車で行こうと、ターミナル1の下にある駅の窓口で、RM2(約68円)の切符を買って乗り込んだ。

06:51、走り出して、直ぐ異変に気付いた。
あれっ?ターミナル1と2の間は、所要時間が2分位と聞いていたのに、電車は延々と続くアブラヤシ油椰子(Oil Palm)のプランテーションの間を走っている。
えっー、どうもKLIAのターミナル2とは、反対方向の電車に乗って仕舞った様だ。
仕方なく次の駅「サラ・ティンギ Salak Tinggi」で降りて、再びKLIA方面行きの電車に乗り換えることにする。

此処は駅前に大きな立体駐車場だけが目立つ、郊外の町らしい。此処からKLへ通勤するベッドタウンなのかもしれない。KLIA transitはこのままいけば、終点はKLSentralで街の中心にアクセスしている。
しかしKLに来て、こんなアクシデントでも無いとこの様な郊外の町を選んで来ることも無いので、良い経験かなぁと娘と苦笑し合う。

ようやく来たKLIAトランジット

再び反対車線の電車に乗って、着いたKLIAのターミナル2は、主にLCCの発着がメインのターミナルの様だ。そのせいか、ターミナル1より中の店舗の数や種類が多く、店構えもどことなく庶民的だ(笑)。
ターミナル2で、一緒にジョホールバルへ行く娘婿と待ち合わせている。
彼は昨日、先に入国して、マレーシアに留学中の大学生の孫息子とクアラルンプール(KL)市内のホテルに泊まっていたはずだ。

ターミナルの中のドーナツ店の店先に座って、ドーナツを食べ、コーヒーを飲んで待っていると、娘婿と孫息子がやって来た。
会うのは久しぶりだ。ハグして、口々に近況を話し合う。

エアアジアでジョホールバルへ移動するのは、娘、娘婿、私の3人で、孫息子はKLに残るらしい。
これから乗るエアアジアは、事前に有料で預入荷物の搭載重量を20Kgまで増やしているらしいが、日本から持って来た娘のトランクの重量は、ANAエコノミークラスの搭載重量の限度ギリギリの23Kgだ。
まだ相当オーバーしているので、キャリーバッグを開けて重いお土産の日本酒などを、ジョホールには行かない孫息子に預けて軽くする。そのキャリーバッグを娘婿が持ってみて、大丈夫だと。えっ?大丈夫?かと聞くと、娘が彼は持っただけで大体の重さが分るのよ。今までもそれで問題なかったからと。

みんなでエアアジアの出発ロビーに移動する。
ロビーの反対側にはチェックインカウンターがあって、長い列が出来ていが、私たちはどうもカウンターには並ばないアーリーチェックインをしてきた様だ。
しかし荷物の預け入れなど、搭乗する3人の誰もやり方が分からない。そこで、以前に乗ったことがある孫息子が手伝ってくれて、ようやく荷物を預け、搭乗が出来た。

KLからジョホールバルへのフライト 機体はエアバスA320

 

<ジョホールバルに到着>
エアアジアは約1時間で、ジョホールのスナイ国際空港(Senai International Airport)に到着した。
ここはジョホール州クライジャヤ郡にある空港で、ジョホールバルからは30Kmほど離れているらしい。

朝からドーナツしか食べていないので、お腹が空いた。
空港内のコピティアム(Kopitiam)で、初めてナシレマとホット・ティーで昼食を摂ることにした。
「コピティアム」とは、「コピ(Kopi)」は「コーヒー」、「ティアム(tiam)」は中国南部の福建語で「店」の意味らしい。もともと移民である中国人が始めた店で、マレーシアのコーヒーショップのことだが、実際は何でもありの町の食堂の様だ。

初めてのマレーシア料理のナシレマ(nasi lemak 意味は「脂ごはん」)は、プレートにココナツミルクで炊いたナシ(nasiごはん)とチキンの唐揚げ、目玉焼きに胡瓜が載っていた。素朴だが、美味しい。

初めてのナシレマ

空港からタクシーに乗って、KLに残った孫息子の弟が、マレーシアの別の大学に留学して住んでいる学園地域「EduCity」に移動する。RM68(約2,315円)。
14:00、今日の宿、アパート形式のホテルに投宿。
タワーマンションのような高層のアパートで、部屋の所有者がホテルとして貸し出している、いわゆる「BB」の様な形式だ。
しかし、もともとが高級なマンションなので、ベッドルームが3部屋あり、洗濯機などの設備もある。玄関には制服を着た専任のセキュリティが常駐している。

荷物を置いたあと、17:00に孫息子(弟)が通う大学を見学しようと出掛ける、
ショッピングモールの中のスーパーマーケットで待ち合わせ。
暫らくすると、大学の授業の終わった孫息子が、リュックサックを背負って現れた。
久しぶりに会ったが、大きくなったなぁ。
彼の通っている大学は、イギリスの大学のマレーシア分校だ。
学内を見学のため、一緒に、丁度夏季休暇で人気の少ないキャンパス内を、彼の後にぞろぞろついて行く。彼はまだ大学生と云うより「予備」課程にいる様だ。

大学内を案内して貰ったあと、今度は彼のレジデンスを見に行く。
大きな陸上のトラックやイベント会場、池まである公園の様な広大なスポーツ施設の中を、20分近く歩いて行く。こんな人気のない場所を毎日歩いて、夜など怖くないのか聞くと、このエリアは、複数の大学が集まっている公園の様な敷地で、出入り口の道路の所々にセキュリティの検問所があるらしい。不審な人は見かけないが、気になるのは時折野良犬が歩いているくらいだと。

彼が住んでいるレジデンスは、7,8階建てで、建物は男性用と女性用が分かれていて、それぞれの入口にセキュリティがいる。
部屋はキッチンが共有で、シャワーやトイレの付いた部屋が分かれたシェアハウスだ。ここでホテルに泊まるための荷物を持って、また歩いてスーパーの入ったショッピングモールまで戻った。

この辺りは、全て新しく作られた町だが、真ん中のエリアに、1階がお店になった現代のショップハウスのような建物が何棟も立っている。
その一つの店の横の階段を上がって行くと、孫息子が通っているムエタイの練習場だった。

トレーナーに許可を貰って、みんなで練習場に入ってみる。
場内にはサンドバックが何本か吊るしてあり、数人の練習生がトレーナーの指示で練習している。
彼も早速着替えて、トレーナーが差し出した棒の下を左右に避けながら潜って行く「ウィービング」の練習を始めた。しばらく一緒にその様子を見学する。
その後、練習を続ける孫を残して、私たちは夕食に行く。
彼は何日後かに試合があるらしい。

私たちは、いつも孫息子の行っているという中華料理店で夕食。
私は、ココナッツミルク味のあるカレー麺。肉も入っていて食べ応えあり。美味い!!
その後、汗びっしょりになった孫息子が店に来て、いつも食べるものは同じだと、ナシレマの様な料理を食べ始めた。
彼がここの大学に入った時は、同級生の多くが話す中国語も分からず孤立していたらしい。そんな時、興味本位で覗いたムエタイの練習場に通ううち、そこの仲間たちと仲良くなり、孤独を逃れることが出来たんだと話していた。

20時ごろ、スーパーマーケットで買い物。
ムスリム(Muslim)の国らしく、一般の売り場とはキャッシャーなども別になったコーナーで、ビールや、ノンハラールのハムなどを買う。RM52.3(約1,778円)。
夜は孫息子も含め、全員がホテルに泊まり、酒盛りだぁ。

ココナッツミルク味のあるカレー麺