歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <9> 5日目 イスタンブールから移動の準備、軍事博物館を観ようと出掛けたが。

<5日目ー1>
2018年 5月18日 金曜日  イスタンブール 曇り一時雨 のち晴れ 26度。

<そろそろ移動の準備・地下宮殿に行く>

殆どの人が半袖で歩いている。
朝一番で、またBooking.com から、貴方のクレジットカード情報が無効ですとメール。アテネ(Atens)で予約していたホテルからの訴えの様だ。
疑り深くなって本当のメールかなぁと思うが、確かめようがない。前にもBooking.comにカード情報を入れた筈だがと思いつつも、早速新しいカード情報を入力する。
しばらくすると「クレジットカード情報が更新されました」とメールが来た。

 

朝食を摂りにルーフトップのダイニングに行く。
途中、Facebookに息子の嫁さんからの投稿がアップされているので観る。
3歳の孫娘がいつもの様に、階段の下から「おじいちゃん、ご飯だよ」と呼んでいる動画。いつも昼食が出来ると2階の自室にいる私を呼んでくれるのだが、私が旅行に出て不在なのが分からないまま繰り返し呼んでくれていて、返事がないので最後は泣き出してしまったらしい。

「おじいちゃん!おじいちゃん!」と呼んでいる声を聞くと、涙が出て最後まで見られない。ごめんね。直ぐに帰りたくなる。でも、これから1ヶ月も帰れないんだ。ごめんね、ごめんね。

 

荷物をまとめて、10:30チェックアウト。
一泊分の支払いは再発行したクレジットカードで。54€。
レセプションで「Could you keep my baggage?」と言って、荷物を預かって貰う。

歩いて地下宮殿(Yerebatan Sarnici. THE BASILICK CISTERN)に行く。
アヤソフィア前のシャフェリエ通り(Caferiye Sk.)を真っ直ぐ行き、通りを渡った先に小さな建物がある。此処が入口だ。
入口で20TLのチケットを買って、階段を降りて行くと、そこはビザンツ時代の大きな地下水槽だ。

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地下宮殿の入口

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暗い中に点々と小さな電灯が点いていて、その僅かな灯りの中にたくさんの列柱が廻廊の様に並んでいる。この姿から「地下宮殿」と呼ばれているらしい。
中は空気がひんやりしている。水槽の水は殆ど抜かれていて、僅かに底に水が見える。中に魚がいて、苦しそうに水面に口を開けている。

水槽の中に橋の様な通路が出来ていて、そこを辿って行くと、一番奥の柱の下にメデューサの顔が彫られた石が、横向きや逆さまに使われている。
見ていた欧米人の観光客に、「Excuse me. Could you take my picture?」と言って、自分の写真を撮って貰う。

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メデューサの顔が使われた柱


帰りは別の階段を上るが、出て来たのは道路を隔てた反対側の、Yerebatan Cd.通り沿いの大きな建物からだった。

 

<軍事博物館を目指したが・・・、イスタンブールで初めてのキャッシング>

次に軍事博物館(Askeri Muzesi)に行ってみようと、Google Mapで検索する。
此処では定時にトルコ軍楽隊の有名な「ジェッディン・デデン」(Ceddin Deden)の生演奏もやっているらしく、それを聞きたいので間に合うように早くホテルを出てきたのだ。
いつもながらiPhoneの字が小さくてよく見えない。眼鏡を掛けなくても良いようにと、iPhone Plusにしたのになぁ。余り効果が無い。
最寄りの駅はメトロ「М2」のオスマンベイ駅(Osmanbay)。
スルタンアフメド駅(Sultanahmet)からトラムに乗って、次いでフニュキュレ、メトロを乗り継いでオスマンベイ駅に着く。再度Google Map で検索。ここから徒歩30分と。あれっ⁈ 昨晩iPadで見た時は10分じゃなかった?
半信半疑のままナビを設定し、Google Map にしたがって歩き始める。

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トラムの「スルタンアフメド」駅

 

途中、初めてATMで500TL下ろす。
街中にATMはあるが、殆どが路上設置されて端末は剥き出しのままだ。画面が見やすく、間違ってカードが吸い込まれたままになった時のために銀行前にあるATMを捜す。後ろに誰かいないか常に気になる。
今までの旅行では、所持金は殆ど米ドルや日本円の現金だった。これを現地通貨に両替して使っていた。
しかし今回は、海外のATMで現地通貨が引き出せる「Money T Global」カードを作ってきていた。ATMで使ったのはこのカードだ。
操作したATMは、画面が予想と違っていたので少しあたふたしながら操作したが、現金が出て来ず、カードだけが出てきた。

最初どうしたのか分からなかったが、もしかして最後にキャンセルのキーを押してしまったかと思い直し、もう一度トライしたら、漸く現金が出てきた。
しかし領収書が出て来ない。これは後でWEBで確認しなきゃならないなぁと思っていたら、直ぐにメールが来て、引き出した金額と日本で作ったこのカードの専用口座の残金がわかる。

引き出したのは500TL、日本円で¥13,210円だ。これでようやく現金が入手出来てほっとした。
「ご利用日時:2018/5/18 18:05(メールは日本時間表示だ。トルコでは12:05)
ご利用金額(現地):500.000TRY
ご利用金額:13,210円
ご利用店舗:PANGALTI」

 

メトロのオスマンベイ駅のあるHalaskargazi Cd.から左折してRumeli Cd.に入り、此処を下って行く。両側は石造りの建物が続き、ヨーロッパの様な街並みだ。ブティックが多い。途中大きなショッピングモール「City」の前を通る。
イスタンブールは坂の街だ。しかも石畳で歩き辛い。しかし急な坂道の下に、金角湾の青い海が見える。仕事で行った函館の街を思い出す。

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坂の下に金角湾の海が見える。

途中のロカンタ(Lokanta)で昼食を摂る。ピーマンの中にご飯が詰まったBieber Dolmasiビベル・ドルマスの様だが、ここのは別々に盛られている。あと、チャイ。25TL。食べてみるとボリュームがあり、美味しい。ロカンタの料理は殆どが熱々ではないが、美味しい。

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昼食は「ビベル・ドルマス」風の料理

Macka Democracy Parkの近くで、海に向かって降りて行く感じで多分Suleyman Seba Cd.を下がって行く。漸く広い通りDolmabahce Cd.に出ると、此処を左折。行く手に大きな建物が見えた。遂に着いたかと思ったが、しかし建物の前には何故か大きな錨が置かれている。何??

 

30分以上歩いてようやく着いたのは、何と目指していた「軍事博物館」では無く、「海軍博物館」(Istanbul Naval Museum)だった!
スマホのGoogle Mapで「軍事博物館」と検索したが、出て来たリストの文字が小さく、「軍事博物館」と間違えて「海軍博物館」を選んで目的地に設定してしまったのだ。ああ!!長嘆息。
もう一度「軍事博物館」を目指すか考えたが、もうくたびれた。来た道は、山の上から海辺まで降りてきたような高低差がある。これをまた登り返すなんて考えたくもない。