歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <7> 4日目 イスタンブールで難問山積。でもアヤソフィアは、良いね!

<4日目ー1> 
2018年 5月17日 木曜日 イスタンブールは晴れ 暑い。27度。


<イスタンブールで難問山積>

昨晩12:00近くに寝付いたのに、今朝は5:30に目が覚めて、その後は眠れない。
旅行に出てから何一つ順調に行ったことがない。簡単に取れると思った切符が取れなかったり、道に迷って歩き廻ったり、Wi-Fiの電波が弱くFacebookなどのWebサイトになかなかアクセス出来なかったり、悪戦苦闘の連続だ。
目覚めるとすぐに、明日はこれを着るから今日ランドリーには何を出すか、あそこの史跡は切符売り場に見物客が並ぶので早く行かないとなど頭を掠めて、身体は疲れているはずだが目が醒める。貧乏性の心配性が、歳とともに酷くなって来る。旅を楽しむなんて、夢のまた夢だなぁ。

 

7:00 に起きて髭を剃り、顔を洗う。
そういえばイスタンブールの若い男性は、殆ど全員が髭を生やしている様に見える。
黒いシャツを着て細身のズボンをピチッと履いて、頭髪もいま散髪したばかりのよう。全ての精力を見た目の格好に注いでいる様な人が多い。
一方壮年や老年の男性は、髭を生やさないみたいだ。

 

悪い予感は的中して、Booking.comからメールが来ていた。
「クレジットカードが無効のため、この予約はキャンセルされました。」今泊まっているフェルマン・ホテル(FERMAN HOTEL)の今晩の宿泊の予約のことだ。
一、二泊目はHISで航空券を買ったときに二泊分の宿泊も取った。今晩の三泊目は自分で、Booking.comで予約した。その予約がキャンセル?!
何故こんなことが?!
考えられるのは出発の半月位前に、Booking.comの予約等で使っていたクレジットカード会社から「不正利用の可能性があります」と言うメールが来て、確認の末使っていたクレジットカードを無効にして、新しいカードを再発行した。しかしこのホテルを予約した段階でのBooking.com上の引き落としカードは、無効にした旧いカードの番号のままだったのだ。

どうせ支払いは現地で、再発行したクレジットカードか現金で支払うのだから、問題ないだろうとそのままにしていたのだ。

 

一瞬絶句したが、あたふたしながらも善後策を懸命に考えた。
まず最初に、ホテルのフロントに行って今晩の予約を再確認しなきゃ。
次いで、この後同じことが他のホテルで次々に起こって来た場合の対応策。
今後の対応は、もしBooking.comから同じような連絡があったら、予約確認時に付いていた相手ホテルへの返信に、英語で事情を説明して予約を保全してもらうことにする。英文を考える、と言ってもそんな複雑な文章は私の英語力では無理なので、まず日本語で考えて後はGoogle翻訳に頼ろう。

そこまで決めると、8時前にルーフトップのダイニングに行く。
初め外で食事をしていたが、大きな鳥が近くに止まって羽ばたいているので中に入って食べる。

 

部屋に戻る途中レセプションに行って、Booking.comからのメールの件は英語でどう話して良いか分からないので、無茶ぶりの様な日本語英語で、「My reservation tonight is OK? 今晩の予約は大丈夫?」と聞き、「Payment is , by credit card or cash, is it OK? 支払はカードかキャッシュで行うが良いか?」と言うと、事情が良く分からないレセプションの男性は困惑しながらも「No problem.」と言っていた。これで大丈夫なら良いが。

今日もランドリーに洗濯物を依頼。シャツはアイロンをしてもらうことにした。15TL。17:00に出来ると。

 

<アヤソフィアは、良いね!>

アヤソフィア(yasofya Muzesi)に行く。

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アヤソフィア

チケットを買う列は出来ていたが、まだ早い時間なのでそれ程並ばず。40TLと高い。ちなみに此処と考古学博物館(Arkeoloji Muzesi)、トプカプ宮殿がセットになった「ミュージアム・パス」は125TLもする。入ると驚いた。余りの大きさと荘厳さに圧倒される。大ドームの下にいる人間が小さく見える。遥か上のドームには聖母子像が描かれている。

アヤソフィアはビザンツ帝国(東ローマ帝国)時代のギリシア正教の大本山で、この聖堂もその時代のものだ。1453年コンスタンチノープルが陥落して、この大聖堂はイスラム教のジャーミィ(モスク)に変えられた。

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巨大な大ドームの下

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ドームの天井に聖母子像


二階に上がると、オスマン朝時代に塗りつぶされた漆喰の下から現れたモザイクの壁画が残されている。学校の教科書やガイドブックでもおなじみの壁画なので、あまり期待しないで見に行った位だが、キリスト(ここは正教だからハリストスか)の緻密な描写は想像より遥かに感動的だ。暫らく動けず、見続けていた。
値段ではないが、此処の40TLは価値がある。

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モザイク画

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精緻なハリストス(キリスト)像

 

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アヤソフィアから考古学博物館への道

 

考古学博物館(Arkeoloji Muzesi)に行く。20TL。
多くの部屋が改修中で、期待していたアレクサンダー大王の柩も観られず。
此処は観光客が極端に少ない。木陰のベンチに座っていたら、上品そうな東洋人の年配の女性が近付いて来て「你好ニーハオ」と呼び掛けてくる。キョトンとした顔をしたら、「sorry!」と言って慌てて立ち去って行った。
iPhoneの電池の残量が30%を切って来た。今日は補助バッテリーを持ってきていない。最近頓にバッテリーの消費が早い。何処に行くにもGoogle Mapのお世話になるのでそのせいか。

一旦ホテルに戻って充電する事にする。

 

ホテルに戻る途中、銀行の前にATMが有り、カードで現金を引きだすことにする。

クレジットカードではなく、今回の旅行から現金を持ち歩かず、海外のATMで現地通貨を引き出せるようにと日本で作って来た「Money T Global」と言うカードを使ってみる。

ATMを覗き込むが、ATMが日本の様に屋内ではなく屋外にあるため、画面に掛けられた透明のカバーが紫外線で白濁して表示が見辛い。只でさえ英語表記で分からないのに、見辛くては間違いの元だと諦らめる。

 

代わって12:00を過ぎているので、昼食を取ることにする。
時々欧米人の女性がお茶をしているホテル近くのミマール・メフメットアー通り沿いのレストランに入り、屋外のテラス席に座る。まだ昼前で店内には客は誰も居ない。

メニューを見ているとウェイトレスが「ブレックファースト?」と聞く。
「えっ⁈ ランチでは」と日本語で呟くと、怪訝そうな表情を察したのか、今はシェフが不在でブレックファーストだけをやっていると。其れを聞いて、私も余り重いものを食べたく無かったのでそれでOKした。
出て来たのはワンプレートにチーズやトマト、ハムやオリーブなどで、別に出るバゲットと共にまさにブレックファーストだ。
しかしボリュームはあったのでチャイを飲みながら頂く。
料金は40TLと、びっくりする程高かった。

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昼食で食べたブレックファースト

ホテルの部屋でiPhoneのバッテリーを充電しながら、無効になったクレジットカードのせいで予約がキャンセルになるかもしれないホテルに出す英文のメールの文案を、Google翻訳を使いながら考える。

 

14:00 再びホテルを出てランドリーの前を通ると、店員の青年が外で電話していた。「Hello‼︎」と声を掛けると、「ready!」と洗濯物がもう出来ていると言う。私も「later」と言って通り過ぎた。