歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <18> 10日目 ついにトルコ出国。チェシメ(Cesme)からギリシア領ヒオス島へ。

<10日目―1>
2018年 5月23日 チェシメは晴れ。連日快晴。朝晩は涼しいが、日中は29度。

<チェシメCesmeからギリシア領ヒオス島Chiosへ出発>
5:30起床。
7:00 チェックアウト。
レセプションは照明が消えて薄暗い。誰も居ない。カウンターの呼び鈴を押すと、隣のダイニングの長椅子で寝て居た長身の男性が、眠そうに起きて来た。「Excuse me. Checkout  please.チェックアウトしたい」と言うと、PCを立ち上げて請求書を出してくれる。
342.5TL(約9,000円)。対ユーロでトルコリラ安になっている?現金でなく、クレジットカード払いにする。

 

ホテルでタクシーを呼んで貰う。
ガイドブックでは「メインストリートを下り、海にぶつかると左側がすぐ桟橋で、ギリシアのシオス(ヒオス)Chios島への船が発着する」と書かれているが、今はそこから数km行った先にヒオス島へのフェリー発着場所が移っているらしい。
タクシーはメインストリートのインキラープ通りを真っ直ぐ海まで降ったあと、海岸沿いをしばらく走って左側の端迄行き、「ULUSOY CESME」と書かれた新しい入出国オフィス前に着く。17TL(約450円)。

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ヒオス島へのフェリー乗り場・出入国管理オフィス

未だ閉まっているオフィスを前に、眠そうな職員に開くのは8:00からと言われ、フェリー会社の「Turyolトルヨル」のオフィスを教えて貰う。
少し戻ったエレメンタリースクール(elementary school)の左だと。
来た道を僅かに戻ると、海側に小学校らしい建物。その横に小さな売店の様なフェリー会社のカウンターがある。二社並んでいて、先に職員が来た方は別の会社。
7:30まで待って、「Turyolトルヨル」のカウンターで、日本で予約した予約票とパスポートを見せてチェックイン。「one way? 片道か?」と、意外そうに聞かれる。「Yes. イエス。」

フェリー代は 28.38€(約3,800円)。

この予約は、日本で「ダイレクト フェリーズ DirectFerries.Jp」のサイトから予約して、代金もクレジットカードで支払い済だ。このサイトは日本語で予約出来るので有難い。このサイトで初めて、フェリーは航路によっては毎日出航するとは限らないことを知って、はじめ考えていた旅程を変更したりした。昨日のチェシメでの洗濯日も、その日程調整だ。

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私が乗るフェリー「トルヨルTuryol」のカウンター


目の前の海岸通りで人が集まっている。中央分離帯で男性が倒れている。交通事故か。
入出国オフィスの前に人が集まりはじめる。
11ヶ月だと言う子どもを連れた4人の欧米人ファミリーの、年配の女性に話しかけられる。
「Where are you from? どこから来たの?」「From Japan. ジャパン」「Holiday? ホリデー?」「Yes イエス。」。ヒオス島へは「Round trip? ラウンドトリップ?」「No,one way. After Chios, I will go to Athens.ヒオスの後は、アテネに行くつもり。」と言った積りが、アテネの英語読み「Athensアセンズ」を知らず、アテネの地名が通じない。しかしお互いなんとなく分かった様で、笑顔で「Have a good trip. 良い旅を。」と言い合う。

 

<いよいよトルコ出国>
8:00 荷物のX線チェックが始まる。
次いでパスポートチェック。
トルコからの出国スタンプが押される。

「CESME」の後に船の絵が描かれている。イスタンブールのアタチュルク空港での入国時は、「ATATURK」の後に飛行機の絵だった。入国の方法まで記載されているなんて、こんなの初めてだ。昔パキスタンからインドへ入国したときや、昨年タイからミャンマーへの入国は徒歩だったが、この記載方法ならどんな絵柄になるんだろう。


岸壁にトルヨルのフェリーが泊まっている。短い距離なので、まるでボスポラス海峡クルーズの様な小さなフェリーだ。
船員に乗って良いかと聞くと、あんたが一番乗りだよとチケットの半券を切って返してくれた。
二階のデッキに上がる。海に向かってベンチシートの席が並んでいる。
8:45で、二階デッキは乗客がまだ9人だ。
これから国境を越えると言うより、東エーゲ海の観光クルーズだ。
今頃お腹が空いて来た。

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これから乗り込む小さなフェリー

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一番乗りしたデッキ

9:00、出航。トルコ出国。
風が強く、肌寒いのでウィンドブレーカーを着る。
外海に出ると海が青くなった。
そしてしばらくすると、海面のあちこちで白い波頭がたち、船が揺れる。
エンジンの振動と船の揺れが心地よい。
次第にヒオス島の島影が鮮明になって、港のあるヒオスタウン(Chios Town)が見えるようになった。
このあと、携帯電話のturkcellの電波はどうなるのだろう。

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トルコ出国 遠ざかるチェシメの街

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ヒオス島へ向かう海路