歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <1> 旅の準備・初めから大慌て

中高年になってひとり旅を始めたので、心配性がさらに募った。この根底には体力と記憶力の衰えへの不安がある。また海外ひとり旅に欠かせない、お金、体力、語学力の三大要素のどれもが殆ど底を尽きそうな現実に直面しながらも、やっぱり行ってみたいなぁとついつい出発してしまう。
もしかしたら、同じように悩んでいる人に役立つこともあるのかも、いや無いかな。
まあ言えるのは、私のようにドジを踏まないように、他山の石としてくださいと言うこと位かなぁ。

 

<旅の準備>

2018年 5月13日 日曜日  曇り のち雨  涼しい。21度。

明日からムスリムMoslemのラマダン。またエルサレムを首都とするイスラエルの方針を新たに承認したアメリカが、明日テルアビブにある大使館をエルサレムに移転する予定。
これを契機にテロが活発化するとの予測だったが、早くも世界最大のMoslem人口の国インドネシアで、スラバヤ(Surabaya)にある三ヶ所のグレジャー(Gereja キリスト教会)でテロが発生して9人が死亡した。
これから行く同じMoslemの国トルコの、イスタンブール(Istanbul)の治安は大丈夫か心配だなぁ。

 

<旅程と航空券>

今回の旅行は、一応予定では5月14日から6月15日までの33日間。行程もトルコのイスタンブール(Istanbul)からイタリアのローマ(Roma)まで行くつもり。この間は主にバス、鉄道、フェリーを乗り継いで行こうと思っている。

 

日本からの航空券は、HISの海外航空券のサイトで、航空券+ホテル(2泊)で取った。93,620円。

往路便の到着地と復路便の出発地が異なる「オープンジョー」だ。

5/14 NRT(成田)17:55→00:45 AUH(アブダビ)(UAEアラブ首長国連邦)

5/15 AUH(アブダビ)08:45→12:50 イスタンブール・アタチュルク空港(トルコ)

6/14 FCO(ローマ)11:15→19:20 AUH(アブダビ)

6/14 AUH(アブダビ)22:05→6/15 13:00 NRT(成田)

 

<海外旅行保険>

海外旅行保険は、インターネットのサイトからAIUで加入。25,240円。

これもネットでの申し込みは70歳未満までだったので、70歳越えたら出発前の慌ただしい中、空港のカウンターで申し込みする様かなぁ。

 

<お金の持って行き方>

今回は今までの様に現金を持ち歩かず、現地のATMで現地通貨を都度引き出せるよう、大手旅行会社がやっている「Money T Global」と言うカードを作った。

日本で指定の口座に日本円で入金して置くと、現地のATMから現地通貨で引きだすことが出来る。トルコならトルコ・リラ、ギリシアやイタリアではユーロだ。

クレジットカードでも同じことが出来るが、このカードなら盗難にあっても日本の口座にある残高までしか引き出せないので、より安心かなと思った。しかし使用した外貨は日本の口座から日本円で引き落とされるが、その際の両替レートはどうなんだろう。

 

<スマートフォンの接続方法>

午後から息子に教えて貰いながら、SIMロックを解除した自分のiPhone7plusに、ローミングSIM「AIS 2FLY」を入替え。

いま海外旅行では、Google MapやBooking.com、何か連絡を取りたいときのFacebookやLineなど、スマートフォンの利用が必須だ。

しかし2017年2月に行ったインドネシア・ジャワ島の旅行では、使えたのはホテルの中でWi-Fiが繋がっている範囲だけだった。

同年5月のミャンマー旅行では、ミャンマー国内のモウラミャイン(Mawlamyine)で現地のSIMを購入して、それ以後は常時繋がるようになったが、一番欲しかったタイからミャンマーへ国境を越える時には使えなかった。

この反省を踏まえて、今回は国を超えても各国の電波を自動でローミングして、切れ目なしに繋がるローミングSIMを購入した。今回の旅行は日本を出発してから3か国を巡って行く旅行になるからだ。

 

普段使っている国内キャリアのSIMを取り出し、Amazonで買ったタイの通信会社の「2FLY」のSIMを入れる。

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Amazonで購入した「2FLY」SIM

 

「2FLY」も何種類かあるが、今回旅行する地域を網羅したものにした。

1枚3,400円で結構高い。しかも使用期間(所定の通信速度が保証されている期間の意味らしいが、良く分からなく、単純に使用期間と考えていた)が15日間なので、途中で入れ替えようとこれを2枚買った。これでも日数的には少し足りないので、最後の国イタリアに入ったら現地でSIMを購入する積りだ。

添付されていた小さな説明書きに沿って操作する。

このSIMは日本ではSoftBankの電波を拾う。待受画面の左上にSoftBankの文字が出たので、設定はOKだ。

 

次いでLINE OUTの設定。実は「2FLY」のSIMはデータ通信専用だ。通話が出来ない。クレジットカードの紛失等緊急の場合など通話がしたいときのために、データ通信上で通話が可能なように設定した。使い方は、実は良く分からないが、自分ではまあお守りみたいなものかな。

<旅の荷物>

今回は3か国を巡るし、ヨーロッパは石畳の道が多いので、キャスター付きのキャリーバックでは大変だろうと、バックパックで行くことにした。

大きな衣類などを入れる大きめなバックパックと、iPadやバッテリーを入れる機内持ち込み用のサブザック、そして貴重品や筆記具を入れるウエストポーチだ。

iPadは、老眼でiPhoneでは見え辛い地図や情報などを見るために必要なのだ。

昔はガイドブックも眼鏡なしで見えていたのに!

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今回の旅の相棒バックパック

 

私の準備、航空券の買い方や海外旅行保険のかけ方、旅行費用の持って行き方、スマホなどの通信の方法などは、これが旅行の最善手でないのは言うまでもない。世の中にはもっと上手いやり方が沢山あって、「こんな無駄なことをしてっ!」と舌打ちされかねない水準だと思うが、とりあえず私が何とか準備出来た内容だ。この程度の技術しかない人の旅行記だと思ってご勘弁願いたい。

 

<そして、またまた大慌て>

夜、荷物のパッキングなどしている最中、突然iPhoneにApple名のメールが着信して、あなたのアカウントがロックされたと。
改めて連絡先とカード番号を入力してくれと。
今日SIMカードを替えたばかり。明日の出発準備で焦っていたので、一応ネットで差し出し人を検証したらAppleらしかった(?)ので、指示に従ってメール上のリンク先から順次記入し、連絡先やクレジットカード番号まで入力してしまう。

「送信」を押すが、しかし名前や住所の記載が何度やっても書式に合わないと拒否されてしまうのでやめてしまい、メールも消してしまった。


しかし何か腑に落ちないので、ネットで「アカウントロック」を検索すると、最初に出たのが「フィッシング詐欺」で、こんなメールはこの詐欺の手口では常套手段らしい。私はまんまと引っかかってしまった訳だ。

最後に「送信」が押せなかったからと言って、安心できない。それまでに情報が抜かれて仕舞っているかもしれない。
慌ててiPhoneを開いて、アカウントのパスワードを変更。
カード番号まで書いてしまったので、クレジットカードの会社へ電話。
カード停止と再発行を依頼。これでこのカードは、明日からの旅行には持参できなくなった。

このカードでiPhoneの通信料を引き落としていたので、通信会社にも連絡が必要か聞くと、回線の使用料は通知しなくて自動的に移行すると。但し、カードで貯めていたポイントは別会社らしいので、そちらには連絡が必要だと。
ポイント会社へ連絡し、ポイント停止を依頼。但し新しいカードが来たらポイントが移行しているか確認が必要と。

こんな処置で大丈夫なのか不安が一杯だが、一応の対応が終わってホッとした。

 

しかし改めて思い返すと、実は2週間位前の4月30日にも別のクレジットカード会社から「不正利用の可能性があります」と言うメールが来た。

担当者に電話して確認後、どうも不正利用されたらしいと思って従来のカードを停止して、新しいカードの再発行をしている。

この航空会社系のカードは、国内外問わず今まで一番沢山使って来たカードで、今回のBooking.comでの宿泊予約の際にもこのカードで登録していた。

今回の旅行で4月30日以前に行ったホテルの予約は、みんな再発行前のこの旧カードでの登録だ。

しかしこれは予約だけで、実際の支払いは殆ど現地のホテルでの清算なので、その時は再発行した新しいカードか別のクレジットカードを使えば大丈夫だろう。

 

しかしこの手のフィッシング詐欺は、旅行の準備で慌ただしい時や、SIMカードを変えて操作に手間取っているときなどに合わせて来るが、何故分かるんだろう?どこかで情報が洩れているのかなぁ。