歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <55> 30日目 ローマ最大のショッピングモールに行く。

<30日目ー1>

2018年 6月12日 火曜日 ローマ 晴れ 暑い

 

<今日はショッピングモール「EuRoma2」に行ってみよう!

朝9:30、ホテルを出てテルミニ駅に行く。
駅の地下のカフェで、コルネット1.0€(約135円)とカプチーノ1.3€(約180円)を食べる。カウンターはアフリカ系の女性で、客にテキパキ対応していて好い感じだ。しかも此処は一階フロアや駅前のカフェに比べて安い。
人も少ないしと思っていたら、すぐ後から沢山のお客さんが入って来た。私の来た時間帯が良かったのかな(笑)。

毎日同じ朝食のコルネットとカプチーノ


<メトロのビリエットを買う

メトロB線の改札口で、ビリエット切符を買う。
使用期限3日間のRoma Passは昨日で切れているためだ。
このB線はコロッセオに向かう線で、私を含めて操作に慣れない観光客が多く、切符の自販機も混んでいる。
前の若い女性も10€札を入れたが反応せず、仕方なくコインを何枚も入れてようやく切符が出てきた。

私の番になる。
見ると自販機の操作は意外に簡単で、操作順に番号が振ってある。

1.切符の種類を選ぶ。私は3days ticketsのボタンを押す。
2.コインかお札を入れる。私は18€(約2,430円)だったので、20€札を入れる。
3.下から切符と1€コイン2枚が出て来た。操作はこれだけだ。

大変だったのは、出てきた切符と1€コインを取るとき、機械の受け口に引っ掛かってなかなか取れなかったことだ。歳を取ると、手先が不器用になるって本当だ。
あれッ?若い時は器用だったかな⁈(笑)

メトロの切符自動販売機に並ぶ

購入した3days tickets 18€

改札口では、昨日までのRoma Passでは自動改札機にSuicaやPASMOの様にタッチしたが、ビリエット切符は自動改札機の前から中に入れると上から出てくる。


<バス停は何処だろう?

メトロB線に乗る。ラウレンティーナ駅(Laurentina)行きだ。
いつもは次のカブールか2駅目のコロッセオまでだったが、今日は終着駅ひとつ手前のエウル・フェルミ駅(Eur Fermi)まで行って降りる。

駅を出て地上に出ると、ローマの中心地とは異なり、明るく緑が多いいかにも「郊外」と言う感じだ。でも何故か田舎の様な雰囲気ではなく、近代的な感じ。
此処はローマの郊外、エウル湖(Lago dell`EUR)の近くで、メトロの駅を出るとアメリカ通り(Viale America)沿いに公園の木立が続いている。
その公園に沿って何台かのバスが停車している。

でもこの通りって、なんで唐突に「アメリカ通り」なんていうバタ臭い名前が付いてるんだろう?
昨晩GoogleMapで地図を見らた、周辺には「ヨーロッパ通り」や「アジア通り」まであった。

実はこのエウル地区は、1935年にムッソリーニの指示で、1942年開催予定だったローマの万国博覧会のために、当時の一流建築家を動員して開発、建設した新都市計画の地域だったようだ。
長方形で横長の人工の湖エウル湖と交差するように、クリスト―ロ・コロンボ通り(Via Cristoforo Colombo)が二股に分かれて貫き、その中には公園やコンサートホールなどが建っている。
ローマ万博は第二次大戦の勃発で中止になって仕舞うが、開発された会場跡地の建物は今でも博物館などに使用されているらしい。
エウル地区のエウルとは、ローマ万博(Esposizione Universale di Roma)の頭文字「E.U.R」のことなんだ。

これから乗る予定のバス停を探す。
目的の場所に行くバスは、070、700、709のバスだ。これはネットで調べてあった。しかしアメリカ通り沿いに並んだfermataバス停の番号には、それがない。

近くの木陰で休んでいる運転手らしい人に、「Excuse me. Where is the bus stop for EuRoma2?  EuRoma2行きのバス停は何処?」と聞くと、通りの向こうを指しながら、左手だと。

そう、今日は「EuRoma2」というローマで一番大きなショッピング・モールに行こうとしている。場所はローマ市の郊外のEUR地区にあるらしい。

アメリカ通りの反対側は、何があるのか先が見えない。
通りを渡って行って覗くと、崖になっていて下に広場がある。よく見ると、広場の横にバス停があり、行く先表示器に目指す700番と書かれたバスも停まっていた。


階段を降りて、700番のバスに乗こむ。まだ運転手は居ないが、既に乗客が乗っている。真ん中に検札用の機械(Obliteratrice)があって、3days ticket切符を入れようとするが入らない。あれっ?この切符はバスでも使える筈だが。

側に座っていた中年の男性に、ビリエットを手にして「Excuse me. Could you tell me how to use this machine?どうやってするの?」と聞くと、ビリエットの「→」マークの付いた側を裏にして入れたら、ガチャっとティンブラーレ(timbrare 刻印)出来た。ついでに紙に書いた「EuRoma2」のメモを見せ、「Does this bus go here?  このバスは此処に行く?」と聞いたら、約10分位だと。
「grazie!」とお礼を言って、ちょっと前の席に座る。

 

出発したバスは、いかにも郊外らしい緑の多い中を走って行く。
このあたりはローマの中心地の様な重厚な石造りの建物ではなく、近代的なアパートメントが多い。
そのうちバスは通行量の多い大きな通りを走り始めた。多分これはクリスト―ロ・コロンボ通りなのだろう。

私は時計を見ながら約10分位を目安にしていたが、ふと「EuRoma2」は見ればそれと分かる大きな施設だろうが、気付いた時にはバスは降りるべきfermata停留所を通り過ぎてしまうかもしれないゾと思った。
首から襷がけにしているウェストポーチの中からiPhoneを出して、GoogleMapで調べてもさすがにバス停までは分からないだろう。

そう思いながら少し前方を見ると、10代位の少女が3人座っている。今日は火曜日だが彼女たちは休日で、もしかしたら同じところに行くのかもしれない。
そう思って見ていると、暫らくして少女の1人が立ち上がって、バスの支柱に付いた停止ボタンを押した。
窓の外を見ると、大きな茶色の建物が近づき、「EuRoma2」と書かれたポールが立っていた。

EuRoma2は手前の3階建ての茶色の建物