歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <45> 25日目 パレルモPalermoの街を行く。

<25日目ー1>

2018年 6月7日 木曜日 パレルモ 晴れ 暑い。

<マッシモ劇場・パレルモの街を行く

7:00起床。
8:00過ぎ、3階のダイニングで朝食。甘いクロワッサンとジュース、コーヒーだけ。コーヒーを持ってきてくれたのは中年の男性。周囲は欧米人の老夫婦や、中年の男女四人連れ、ひとりのビジネスマン。いずれも小声で話す位で、静かだ。

 

 

パレルモのFree Mapが無いかとレセプションに行ったら、今度は中年の女性がいた。家族経営なのかもしれない。背は低いが小太りで、Mapを捜すのに屈むと、ワンピースの胸元から豊かな胸の谷間が見えて、目のやり場に困る。


9:40ごろ、ウェストポーチだけ肩にかけてホテルを出る。手にはもちろんGoogle Mapだ。

ホテル前のスカルパッレリ通り(Via Scarparelli)からルア・フォルマッジ通り(Rua Formaggi)、ウニヴェルシタ通り(Via dell` Uninersita)と言う細い路地を通って、旧市街を貫く南北のメイン道路マクエダ通り(VIA MAQUEDA)に出て、通りを北に向かって歩く。

昨晩はパレルモ中央駅を出て、この通りと並行して走っているローマ通りを歩いてホテルまで行ったが、マクエダ通りは庶民的なローマ通りとは全く様子が違う。
道の両側に小洒落た店がたくさん開いて、観光客も多く歩いている。
ローマ通りは生活の為の通りと言った様子だが、このマクエダ通りは観光の通りと言う感じだ。


右手にクーポラを持ったChurch of Saint Catherine of Alexandriaの前にあるプレトリアの噴水(Fontana Pretoria)が見える。プレトリア広場の中に、円形に階段状になった噴水があり、周囲を沢山の裸体の彫刻で飾られている。
このために「恥の広場 Piazza Vergogna」と呼ばれたりするとガイドブックに書かれていたが、ミケランジェロのダビデ像はじめ、ギリシア、ローマ時代は殆どが裸体の彫刻で、何故ここだけその様な意識があるのか不思議だ。シチリアだから?
それよりも裏に廻ってみると、水を吹きだす口が馬や猪などの顔になっていて、こちらも見ごたえがある。
噴水を囲う柵の前では若い人が何人も座って居る。

プレトーリア広場と噴水

裏側に廻ると、面白い彫刻がいっぱい。

そこから先は車両通行止め、所謂歩行者天国になっている。
白と青の警察車両が停まり、警察官も沢山出ている。
いつも思うが、日本の警察では女性の警察官は帽子が男性と異なるが、こちらの警察官は女性でも男性と同じ服装だ。帽子も同じ。鉄道警察では腰の大きな拳銃も同じだった。それがとても格好良い。

すごく賑やかだなぁと思っていたら、南北に伸びるマクエダ通り(VIA MAQUEDA)がこれもメイン通りの東西に伸びるヴィットリオ・エマヌエーレ通り(VIA VITTORIO EMANUELE)と交差する場所で、観光名所のひとつクァットロ・カンティ(QUATTRO CANTI」)だ。
交差点の四隅にある三層の建物の下には泉が湧いていて、四隅それぞれのファサードには、一体ずつ女性の誕生から老年までを表した彫像が立っている。

クワトロ・カンティ

 

更に進むと、有名なオペラハウスのマッシモ劇場(Teatro Massimo)が見えてきた。パリのオペラ座、ミラノのスカラ座に次ぐ世界で3番目に大きなオペラ劇場らしい。1897年に完成した建物は、ギリシアか古代ローマの神殿の様なファサードに、丸いドームが乗った壮麗なものだ。正面の大階段は、映画「ゴッドファーザーPart3」でマイケルの娘が撃たれる場面を撮影した場所らしい。

大きなドームを持ったマッシモ劇場

中を見学するにはガイドツアーを申し込まないとならない。エントランスにある受付で、10:50からのガイドツアー5€(約670円)を申し込む。
始まるまで劇場内のカフェで、カプチーノ2.5€(約340円)を飲みながら待つ。柱や壁には上演されてきたオペラの舞台や出演者の写真が飾ってある。本物のオペラが観たいなぁ!!

私はオペラのアリア、特に女性歌手のアリアを聴くのが好きだ。でも本物のオペラを通しで観たい。
優雅な時間、でも実際はトイレにも行きたかったので、トイレに行く。

劇場内のカフェで休憩


10:50 ガイドツアーが始まる。案内の女性に付いて、館内を巡る。内部も沢山の装飾に彩られた壮麗な作りだ。
オーケストラボックスではオーケストラの練習をしていた。
バレーのレッスン場でも、練習中だった。
今日は自撮り棒を持って出なかったので、見学の途中、欧米人の女性に写真を撮ってやりながら、私も自分の写真を撮って貰う(笑)

ステージ前のオーケストラボックスでは、練習中だった。

建物の外に出ると、庭にウェルディ(Verdi)の彫像が建っている。イタリア・オペラと言ったらウェルディだ。「La Traviata」は良いなぁ。「ああ、そはかの人か(E strano! Ah,fors`e lui Sempre libera)」は良いなぁ。マッシモ劇場の前はヴェルディ広場(Piazza Giuseppe Verdi)と言う。

此処にお祭りでもあるのか、そのヴェルディ広場に年代物のクラッシクカーが何台も展示されている。
赤いアルファロメオのスパイダー、黄色のポルシェ、黒いシトロエン、MG、白いフィアット、ジャガー。見とれてしまう。皆ピカピカに磨かれた綺麗な車だ。街で駐車されている車は、何年も洗ったことが無い様に汚れているが、これはまた別と言うことだろう。
暫らく見ていると、時々車を移動させている。動くんだ、とまた感動する。

ヴェルディ広場に展示?されていたクラッシックカー。

一旦クァットロ・カンティ(QUATTRO CANTI)まで戻って、ベッリーニ広場(Piazza Bellini)にあるマルトラーナ教会(Martorana  Santa Maria dell`Ammiraglio)に入る。2€(約270円)。
中は天井、壁一面にこれでもかと言うくらいフレスコ画が描かれているが、一部は見事なモザイク画でキリスト(ハリストス)の肖像などが描かれている。珍しい装飾だが、様々な勢力に支配されてきたパレルモの遍歴を垣間見ることが出来るようだ。

隣接するのは、赤い3つのドームを持ったアラブ風のサン・カタルド教会(Sam Cataldo)だ。ここにも入ってみた。

ベッリーニ広場とマルトラーナ教会

内部はフレスコ画とモザイク画が共存している。

<今日の買い物・今日の昼食>

マクエダ通り沿いに、オリジナルの子供服の店があった。思わず中に入ってみる。
可愛いTシャツがあったが、サイズが分からない。お店の女性に孫娘のFacebookの画像を見せて、この位の大きさなんだと言って、概ねのサイズを教えて貰い、服を選ぶ。
Tシャツは1枚9.14€(約1,240円)。他のお土産物のTシャツに比べると大分高いが、可愛いので喜んでくれるだろう。

数軒先に男物の衣類をバーゲンしている店があり、店内で吊るしてあったグレーのポロシャツを買う。ローマ通りや路地裏で働いている現地のおじさんが、普段良く着ているような色だ。
「Does this shirt fit my size? サイズは如何かな?」と言うと、店の人がポロシャツを背中に当てて、丁度良いと言われるのでこれを選んだ。19€(約2,560円)。
お土産で買ったのではなく、もう着るものが無くなって来たのだ。

 

再びクァットロ・カンティまで戻って、今度は左に曲がって、ヴィットリオ・エマヌエーレ通り(VIA VITTORIO EMANUELE)を西に向かって行く。

途中お腹が空いたので、カルロスⅤ世像の建つボローン二広場(Piazza Bologni)の、ちょっと高そうなレストランに入る。このところ毎日パニーノばかりだ。せっかくイタリアに来たんだから、たまにはスパゲッティでも食べたい。

テラス席に座って、注文を待つボーイを前にメニューを見るが、書かれているイタリア語が読める訳でもないし、料理の写真が載っている訳でもないから、まるで分からない。そもそも料理の名前を知らないんだ。

ミートソースのことは本当はなんて言ったかなぁ、思い出せない。他に知ってるのは、そうそうあれだ、息子の嫁さんが昼食時に家で作ってくれる料理。
思い出して「ペペロンチーノ!」と言ったら、ボーイにはよく分からなかったみたいで、トマトソースで和えた何とかと言うのを勧めている様なので、面倒だからそれにした。

ワイン?ビア?と聞くので、ガス入りの水をオーダーした。
来たのは美味しいトマトソースで和えた、ナポリタンみたい。しかし麺がストレートじゃなく、螺旋状になっている。これに粉チーズを山ほどかけて食べた。水と共で15.5€(約2,090円)。やっぱり高い(笑)

ユーロ圏に入って急に物価が高くなった。食事もこのところパニーノばかり食べている。

今日の昼食、イタリアで初めてのスパゲッティ