歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <42> まだ23日目 シラク―サSiracusa・ネアポリス考古学公園に行く。

<23日目ー2>

2018年 6月5日 火曜日 シラク―サ晴れ 暑い。

<ネアポリス考古学公園に着いたぞ!

ネアポリス考古学公園へ行こうと、シラク―サのバス・ターミナルからバスに乗った。

バスが停まったのはテラカティ通り(Viale Teracati)のバス停で、降りても何処がネアポリス考古学公園の入口なのか分からない。しかし欧米人の旅行者が何組かグループで歩いているので、その向かう方、多分あの木の多い方だろうと通りを渡り、木立の間を歩いて行く。

と、突然どこから来たのか、湧くようにハーフパンツやタンクトップ姿の観光客がぞろぞろと出てくる。左側の木立の中を見ると、奥が広い駐車場になっていて、何台もの大型バスが並んでいる。あの沢山の観光客が向かう先が考古学公園の入口なんだろう。

一緒になって少し進むと、左側にticket Officeがある。チケット10€(約1,350円)を買う。多くの欧米人の観光客と共に、木立の中をVia Luigi Bernabo Brea道を進む。
突然眼下に、ギリシア劇場(Teatro Greco)が現れる。半円形のすり鉢型の大きな劇場跡だが、木で補修され、今はコンサートなどにも使用出来る様になっている様だ。

ギリシア劇場跡

オリーブの木の間から見えた、大きな古代の石切り場に出る。「天使の石切り場(Latomia del Paradiso)」と言うらしい。この辺りは岩山だが、1個所だけ緑の苔が生えている洞窟の中から水が勢いよく流れ出している場所がある。不思議な景観だ。
周囲の岩山には多くの穴が穿たれているが、その中でも「ディオニソスの耳(Orecchio di Dionisio)」と呼ばれている、採石場の跡が巨大な洞窟になっている中に入ってみる。
本当に巨大な空間で、見上げると上にポツンと穴が開いている。声が良く響くらしく、昔此処に囚人を入れてその話し声をディオニソス王がこっそり聞いていたと言われている。手を叩いてみると、大きな音が洞窟中に響く。

岩山に多くの洞窟が穿かれている

水の流れ出している洞窟

巨大な洞窟「ディオニソスの耳」

日向をだいぶ歩いた。
旗をかざした案内人の後を、欧米人の団体の観光客がゾロゾロ横を通って行く。殆どが私と同じ老人だ。しかし皆帽子を被っている。
私はと言えば、帽子なしで歩いていたので、次第に頭を照らし続ける陽射しが辛くなって、なんでこんな陽気に帽子を被って来なかったのだと、自分が情けない。先を行く団体客を見送って、木陰を選んで、喘ぎあえぎ歩く。

喉もカラカラだったので、水を買う。売店の人が「Gas?Non gas?」と聞くので、「Gas,please.」と言って、濃い青色のボトルの炭酸水500ml、1€(約135円)にした。価格はNon gasより少し高い。
一通り順路を周って来たころは、疲れと日に照らされて、かなり参っていた。

 

<パオロ・オルシ州立考古学博物館>

ネアポリス考古学公園を出ると、テラカティ通り(Viale Teracati)を横断して、テオクリト通り(Viale Teocrito)を南下してホテルの方角を目指す。緩い下り坂なので、バスに乗らず歩きだした。

少し歩くと、右手に傘をすぼめた様な形で異彩を放つマドンニーナ聖堂Basilica Santuario Madomma delle Lacrimeが建っている。その向かいに、低層だが近代的な建物のパオロ・オルシ州立考古学博物館(Museo Archeologico Regionale Paolo Orsi)がある。入場料は8€(約1,080円)。

特徴的なマドンニーナ聖堂

パオロ・オルシ州立考古学博物館

ネアポリス考古学公園にいた観光客数に比べ、博物館にいる客は少ないが、サロンDでは有名な「アフロディアのビーナス」像(Venere Anadiomene)が見られる。思わず写真を撮る。
今まで入った博物館で、フラッシュは駄目だが写真が駄目と言われたことはない。日本は基本駄目だけど。

アフロディアスのビーナス

<今日の食事は熱々のピザ?それとも・・・>

博物館を出たら、目の前のマドンニーナ聖堂の縁を周って、ルイージ・カドルナ通り(Viale Luigi Cadorna)を真っ直ぐオルティージャ島の方へ南下する。13:00過ぎたので食事にしようと、今日こそはとあのピザ屋を目指す。
真っ直ぐ降って行くが、看板すら目に入らぬままホテルの近くまで来てしまった。
あれっ⁈見逃した?でも全く気付かなかった。仕方ない。

まずクリーニング店に行って洗濯物を取ってこようと行くが、なんとシャッターが閉まっている。近寄ってプレートをみると、午前中の営業は13:30までで、午後は15:30からになって居た。

 

また「仕方ない!」だ。
この道を少し上って行くと、昨日行ったパニーニ屋に行き着いた。
入って、今度は違うパニーノとコーラを頼む。3.8€(約510円)。
今日はひき肉が入っているが、やはり大きい。

今日もまたパニーノ

コーラで流しこみながら頑張って食べていて、ふとiPhoneでFacebookにアクセスしようとしたら、インターネットに繋がっていませんとの表示。あれ?!と思い見ると、なんと「圏外」になっている。

おかしいなぁ、この暑さでおかしくなったかなと、一回電源をオフにして、再起動する。一瞬「3G」が繋がって、また「圏外」になる。
頭を過ぎったのは、アテネで入れ替えた2枚目のSIMの容量を使い切って仕舞ったのかだ。このところ移動ばかりの日々が続き、Wi-Fi環境のない中で使ってきたので、SIMを入れ替えてまだ10日目位だが容量切れかなと思ったのだ。確かこのSIMの使用期限は15日のはずだったが。
だとすると、早くイタリアのSIMカードを買って入れ替える必要がある。ホテルに戻って、Wi-Fiが使える環境で、TIMのショップを捜さないと。

 

ホテルに戻ってから持ってきた旧いiPad AirにWi-Fiを繋いで、SIMの利用データ残量の確認方法を調べる。
電話で、「*111*6#」をダイヤルして電話マークを押すと、SMSが送られてくる。
英語なので、Google翻訳にかけると、
「ノンストップData Roam SIM2Fly 4GB 15Daysパッケージのフルスピードは約2 GB 121.9 MB残っています。使い切ったら、あなたのパッケージに基づいて減速して無制限の使用を得てください。有効期限:2018年10月6日 21:57。(タイ時間)」だった。
まだ2GBも残っている。
あのパニーニ屋さんでの「圏外」はなんだったのかな。

しかしいつも思うのは、今回の旅行でGoogle Mapはじめインターネットを使った情報の利用がいかに不可欠になっているかと言うことだ。Booking.com で予約すればバックパックを背負って宿探しをしなくていいし、Google Mapで道に迷わなくなった。まぁ、たまには迷うが(笑)。トルコの長距離バスをセルチェクで降りられたのは、Google Mapを見ていた御かげだ。言葉が通じなければ翻訳もある。でも一旦これらが使えなくなったら、以前の様に旅を続けられるだろうか。

 

再び洗濯物を引き取りに行って、夕食を食べに行こう。

17:00過ぎ、ホテルを出てクリーニング屋に行く。出来上がった洗濯物は、綺麗に包んで置いてくれた。これを持ってピザ屋を目指す。
ようやく見つけた!!やっぱり記憶通りの通りに在った。昼間に気付かなかったのは、今は店の前にある看板も目立つ旗も無かったせいだ。
しかし中に入ると、店の人がテーブルにクロスを掛けている最中で、注文しようとすると、料理もピザも20:00からだと。
ええっ!!それまで待てないヨ~!、せっかく熱々のピザが食べられると期待して来たのに。

仕方ない。店を出て、通りの反対側にBarを見つけたので、中に入る。
パニーノ1.2€(約160円)とカプチーノ1.2€(約160円)、炭酸水1€(約135円)を頼む。パニーノ1.2€をひとつtake awayする。夜食分だ。今日も結局パニーノの夕食だ。