歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <26> 15日目 アテネからバスでオリンピアOlympiaに向かう。

<15日目>
2018年 5月28日 月曜日 アテネは晴れ、暑い。ピルゴスも晴れ、オリンピアも晴れて暑い。

< アテネAthensを出発>
昨晩も蚊の来襲で殆ど眠れず。何匹殺しただろう。血を吸っていたものが多く、壁に潰した時の血の跡が残っている。

朝、「Money T Global」から危機回避メール。
ギリシアのゼネストは5月30日だけでなく、31日もと。えっ~?!
5月31日はパトラからイタリアへ向けてフェリーに乗る予定の日だ。しかし当日の交通機関もどうなるか分からない。今後のことを考えると、色々な方面に動きの取り易いアテネに留っていた方が良いのかもしれない。
しかし今はじっくり考えている余裕が無い。今日はオリンピアに行く日だ。
しかしこれが正しい決定なのかは分からない。

 

8:00 チェックアウト。
ホテルで「Could you call a taxi for me?」とタクシーを呼んでもらう。重いバックパックを背負ってまたあのバス停まで歩き、立ったままバスで移動する体力も気力も無い。
8:35 キフィスウ・バスターミナル到着。
タクシーは7€(約950円)。


バスターミナルのカフェテリアで、朝食にクロワッサンとブルーベリージュースを飲む。2.3€(約310円)。
テーブルで食べていると、青いワンピース姿の若い物乞いの女性がやってくる。ギリシア語なので分からないが、お腹を指して、妊娠しているが食べるものが無いと。1€(約135円)硬貨を渡す。
それを見ていたのか、また物乞いが来る。今度は流石に断る。

バックパックを担いでトイレに行ってくる。1€(約135円)。
また来た。今度は年配のティッシュ売りだ。これも断る。

今日の朝食クロワッサンとブルーベリージュース

キフィスウ・バスターミナルの長距離バス発着場所

10:00 出発。バスはメルセデスの大型バス。
11:00、 出発から1時間経った時、バスはコリントス運河(Corinth Canal)を渡る。
あっという間だったが、両側が地層の見える切り立った崖の下に、細い水路が続いている。1893年に完成した、コリンティアコス湾(Korinthiakos Galf)とエーゲ海(Aegean Sea)を結ぶ重要なルートらしいが、此処に船が通れるのかと思う位細く見える。全長6,343mだが、幅は24.6mしかない。
これでバスはペロポネソス半島(Peloponnese)に入ったのだ。


しかしコリントス(korithos)とオリンピア(Olympia)は丁度ペロポネソス半島の東の端と西の端なので、どの様なルートで行くのか分からなかった。

11:35 右手にコリンティアコス湾の海が見えて来た。バスは半島の真ん中を横断するのではなく、コリンティアコス湾沿いを時計と反対回りにぐるっと回って行くみたいだ。
12:15 高速道路のパーキングエリアの様な場所でトイレ休憩。出発から2時間15分後。
パトラ(Patra)とギリシア本土のアンディリオ(Andirio)を結ぶ、美しい吊橋のハリラオス・トリクピス橋が見える。オリンピアの次に行く予定のパトラも近い。
しかしバスはパトラの街には入らず、郊外の自動車道路を通って行く。

乗って来た大型バスとトイレ休憩で停まったPA

<ピルゴスPyrgosのバスターミナルで乗換え>

14:45 ピルゴス(Pyrgos)のバスターミナルに到着。
降車のためバックパックを背負う時、右手薬指の爪を痛めた。旅行に出る前の夜に切ったのだが、少し伸びて長くなってきたみたいだ。
ピルゴスで乗換え。

乗り換えはアテネで切符を買った時から分かっていたが、私がアテネで買ったチケットはオリンピア行きのはずだったがなぁと思ったが、このチケットがそのまま使える気配は無い。チケット自体一部英語表記はあるが、殆どギリシア文字で、何が書いてあるか分からない。
仕方なく待合室にあるカウンターでオリンピア行きのチケットを買う。2.3€(約310円)。出発は16:00と。

ピルゴスのバスターミナルの待合室

改めて買ったピルゴスからオリンピアへのバスの乗車券

カウンターの女性に、「Bus for Olympia, What platform dose leave from? 出発するプラットホームは何処?」と聞くが、バスが来るまで分からない様な事を言う。
トイレにいって、待合室で待つ。客も少なく、職員も暇そう。のどかな田舎のバスターミナルだ。
近くに欧米人の家族が、同じ様にバスを待っている。思慮深そうなお父さんと、ハイキングシューズを履いた元気そうなお母さんに、男の子が2人。お兄ちゃんは小学校高学年位。大きな2Lのコカコーラを抱えてストローで飲んでいる。弟は低学年位、こちらはポテトチップスの袋を抱えている。
私もあんまりお腹が空いたので、売店でコカコーラとポテトチップスを買って食べる。2.2€(約300円)。
久しぶりに食べたら、美味しい。

 

ピルゴスのバスターミナルで待っている間、カウンターの女性に、「Day after tomorrow, I want to go to Patra, Does the Bus run? 明後日パトラに行きたいけど、バスは走ってる?」と得意のブロークン英語で聞いてみた。
すると、この人何言ってるの⁈と言う顔で、「Why, of course.あったり前でしょ‼︎ 」みたいな返事だった。「Do you not strike? ストライキは?」とも言ってみたが、何それ⁉︎と。
あまりに流暢な英語なので(笑)、意味を曲解したかもしれないが、バスターミナルの中にも明後日に控えたゼネストの影が全然しない。
バスが普通に走って、フェリーが予定通り出てくれればいいけど。
フェリーも欠航などがあれば、予約した「Direct Ferry」から何か言って来そうだが。

16:00 出発。
走る車も、駐車している車もみんな砂埃まみれ。
こちらの人は車を洗わないらしい。

 

<遂にオリンピアOlympiaに到着>

17:00少し前、オリンピア(Olympia)に着く。
丁度泊まる予定のホテル・クロニオ(Hotel Kronio)の前だ。教会の前で、今は使われていないオリンピアの鉄道駅のすぐ近くだ。一緒に乗り込んだ欧米人の家族も、降りて行った。

ホテルは3階建ての建物で、一階がレストランでテーブルには赤いクロスが掛かっていたが、人影は無い。
荷物を担いでホテルに入り、レセプションでチェックインをお願いする。
レセプションには年配の女性がいた。Booking.comの予約表とパスポートでチェックイン。
年配の女性はオーナーらしいが、自ら階段を上がって部屋まで案内してくれる。
大きなベッドに、綺麗な浴室。窓からは鉄道駅の側の公園が見えた。

ホテル・クロニオ(Hotel Kronio)。バス停の真ん前だった。

大きなベッドと清潔な室内

少しして、早く体を洗いたいので、早めの夕食に行く。
メインストリートのプラクシテルス・コンディリ(Praxitelous Kondili)通りをオリンピア遺跡方面に向かって歩く。
左右は土産物店やカフェ、レストランばかりだ。ディナータイムにはまだ早いので、どのレストランも客がいない。従業員が椅子に座って、通りを歩く観光客を見ている。
ギリシアに入って、まだ「これぞ!ギリシア料理」と言うのを食べていない。アテネでギロピタをtake awayしたが、体調不良で食べないまま捨ててしまった。

表通りから少し奥まったところに在るレストランに入り、出て来た中年の女性に、ムサカ(Moussaka)はあるかと聞くと、「sure」 と。
テーブルに着いて、ムサカを食べる。以前川越のギリシア料理店で食べたときは、重量感のある味わいだったが、此処のはフワフワして美味しい。値段を除けば、量も丁度良かった。12€(約1,620円)。

ムサカ(Moussaka)美味しい。

帰りに途中のスーパーマーケットで、1.5Lの水2本と蚊のケアをするスプレーを買ってきた。このところの体調不良の最大の原因は、アテネのホテルに蚊が多く、昨日も一昨日も蚊を潰すので殆ど眠れなかったからだ。水は1€、蚊よけは5.2€。これに税金が入って、7.24€(約980円)。税金は16,7%位かな。
しかし説明書きはギリシア文字のギリシア語で、これが蚊の予防なのか、刺された後の痒い時に付けるのか、分からない。

今日は眠れると良いなぁ。