歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <22> まだ12日目 アテネでバスの切符を買いに行く。国立考古学博物館ってすごい!!

<12日目―2>
2018年 5月25日 金曜日  アテネ 晴れ 暑い。28度。

<アテネAthensでバスの切符を買いに行く>

部屋に荷物を置いて、5月28日のオリンピア(Olympia)行きのバスチケットを買いに、郊外に在るキフィスウ(Kifissou)バスターミナルまで出掛ける。ペロポネソス半島(Peloponnese)方面への長距離バスは其処から出ているらしい。

しかしガイドブックによると、このバスターミナルに行く市内バスのバス停が、やや分かり辛いところに在るみたいなのだ。

 

iPhoneを片手に、Google Mapを見ながら歩きだす。

ホテル前のEvripidou通りを西方向に進む。
ホテルの周囲は問屋や小売店が多く、表通りのアティナス通りとは明らかに違うが、右折してMenandrou通りを北上して、オモニア広場の方に向かって中央市場の裏手辺りが近くなると、街が更に汚くなって、中東系の顔立ちの人たちが増えて来る。

途中余りお腹が空いたので、小さなタベルナでコッペパンに具を挟んだ様なサンドイッチとフラッペを食べる。余りに大きいので少し残す。4.7€(約635円)。

タベルナで朝食のサンドイッチとフラッペ

道を斜めに横切るP.Tsaldari通りを過ぎると、道路の脇にバス停が現れ、何人もが並んでいる。此処かな?とプレートを見ると、確かにキフィスウ(Kifissou)バスターミナル行きのブルーバス「51」と書いてある。漸く見つけたゾ!


大勢の人が待っているが、バスがなかなか来ない。突然近くの雑踏から、衣服の汚れた中年の男が大声を上げながら、躍る様に出て来た。皆一瞬唖然としている中、クスリでもやっている様な尋常じゃない顔つきで路上を跳ね回って、大声で叫ぶ。ひとしきり跳ね回ると、また雑踏の中に消えていった。

これには驚いた。何なのかと思って周りの人を見ると、バスを待つ人たちは別に珍しいものでもないという風で、何の関心も無い様だ。
いま私が見ているアテネは、表通りでも歯の抜けた様に廃墟となった建物が目につく。建物や壁、電車も落書きだらけ。ホームレスや物乞も多く、都市部では随分荒んでいる様に見える。

2009年から続いている経済危機と、それに伴う緊縮財政などの経済政策がギリシア社会に深刻なダメージを与えている様に見える。

目指すバス停に着いた。

20分近く待って漸くバスが来た。切符はピレウス駅で買った「5Day ticket」が使える。これはメトロだけでなく、市バスも共通で使用できる。車内は満員で立っていたが、掏摸が多いので警戒して常にポケットに手を当てている。
30分位乗る。途中通る公園の柵には、何故かズラリと洗濯物が干してある。
敷地に廃品を集めた様な家が多くなる。
突然駐車中の車やタクシーが多い敷地に入ったと思ったら、そこがキフィスウ・バスターミナルだった。

 

バスを降りて、すぐ前の建物の中に入る。左手のカフェテリアになった待合室を抜けるとチケット売り場だ、行き先別のチケットカウンターが並んでいる。しかし表示はギリシア文字だけで、英語の表記は無い。
オリンピア(Olympia)は何処だと探して、一番英語表記の「Olympia」に近い文字の書かれたカウンターに行って、「オリンピア?」と聞くと、そうだと。
「28.MAY 9:30 Athens→Olympia 」と書いた紙を渡し、チケットを購入。今日は無事買えた(笑)。但し出発は10:00だと。32.5€(約4,400円)。

切符売り場の表記はギリシア文字だけだ。

オリンピアまでのバスの切符

まだお昼過ぎなのでアクロポリスの丘でも行こうかと思ったが、ちょっと時間が中途半端だ。そこで先に、アクロポリスや遺跡のあるプラカ地区から少し離れて、ついでには行き辛い国立考古学博物館(National Archaeological Museum)に行くことにした。
取敢えずホテルの近くまで戻ろうと、乗って来た51番バスの乗り場を探す。しかし降りた場所には乗り場はない。チケット売り場の後ろが長距離バスの発着場所だが、暫らく探してその一角に市内バスの乗り場を見つけた。

 

<国立考古学博物館ってすごい!!>
帰りはバスの車窓から見えた、メタクソウジオ(Metaxourghio)と言うLine2線のメトロの駅前で降りてみる。また朝乗り込んだ不便な中央市場近くのバス停まで戻るのが嫌だった。
また「5Day ticket」を使ってメトロLine2線に乗り、オモニア駅でLine1線に乗り換えて、ビクトリア駅(Victoria)で降りる。
そこから徒歩で10分位。
公園の中に、正面がパルテノン神殿の様なエンタシスの柱が立ち並ぶ大きな建物が建っている。国立考古学博物館(National Archaeological Museum)だ。入場料10€(約1,350円)。
アガメムノンの黄金のマスク、槍投げのポーズのポセイドンのブロンズ像、アンティキセラの青年像、ミロス島のポセイドン像、アフロディアとパンとエロスの像、傷ついたガリア人像、馬に乗る少年像、レスリングをするレリーフ、ギリシア兵のファランクスやチャリオットを描いたレリーフ、黒と赤絵で描かれた沢山のアンフォラ。昔、教科書で見た様な展示品が続々と出てくる。興奮した。素晴らしい展示品ばかりだが、思いのほか人が少ない。その分欲張って館内を歩き廻ったので疲れた。

国立考古学博物館

アガメムノンの黄金のマスク

槍投げのポーズのポセイドンのブロンズ像

ビクトリア駅からモナスティラキ駅までメトロLine1線に乗り、ホテルへ帰る途中でサラミのサンドイッチとジュース、水1.5Lを買う。4.6€(約620円)。今晩の豪華な?夕食だ。
ホテルに戻ったら疲れていて、ベッドに横になって動けなかった。