歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年) <20> 11日目 ヒオス島からギリシア本土へ向け出発!

<11日目> 

2018年 5月24日 木曜日 ヒオスは快晴。暑い。夜になって雨が降り出した。

<出発の準備>

3:30に目覚めてしまう。まだ真っ暗。また寝る。
iPhoneがしきりに受信するので見てみると、たくさんメールが来ている。何故?と思って見ると、携帯の電波が「COSMOTE」 から「vfGR」に変わっている。理由は不明。

7:30に起きる。
歯磨き、トイレ、シャワー。プラスティックのカプセルの様なシャワーブースでシャワーしていると、ぐるっと回って開くシャワーブースの扉が、上のレールから外れて何度も落ちる。まずい!と思って慌てて直すが、また外れる。最後はシャワーヘッドを向けないように気を付けながら、開けたままで浴びた。
お腹が空く。此処は朝食付きのはずだが、置かれているビスケットやジュースを自分で食べるシステムだ。しかしパンが無いので、食べた気がしない。
荷物をパッキングする。

 

9:40 外に出て、懲りもせず海岸通りの「Pizza Palace」でブレックファーストを食べる。今日は8€(約1,080円)。チャイが小さなグラスだったからかな。

店の人に、ギリシア本土の海の玄関口、ピレウス(Pireas)行きのフェリーは何処から出るのか聞くと、予想に反してどうも昨日チェシメから着いたフェリーポートの近くの様だ。もしかしてまた昨日のパスポートセンターを通るのかもしれない。しかしヒオス島とピレウスは遠く離れていても、国内航路のはずだ。パスポートチェックは無いだろう。
私が乗船する予定のフェリー会社、ヘレニック・シーウェイズ(Hellenic Seaways)のチェックインカウンターを聞くと、同じ方向を指さす。


教えられたとおり、海岸通りのNeorionをパスポートセンターのあった建物の方に歩いて行く。しかしそれらしい店舗は見当たらないので、通り沿いの一軒の船会社の看板のある店に入り、予約票を見せてチェックイン出来るか聞くが、船会社が違うと。ヘレニック・シーウェイズのチェックインは何処で出来るか聞くと、ポルタカフェ(Porto Café)の隣?と。
ポルタカフェPorto Cafeは昨日散歩した海岸通りで、今居るNeorionが、港に沿って大きく左に曲がる角にあった。
また戻って「Porto Café」まで行って見ると、その隣にヘレニック・シーウェイズの看板が架かっており、昨日ココかな?!でも、船会社のオフィスではなく代理店かぁと思った店だ。


また聞いてみようと入って見たら、中は銀行の様にカウンターが二つ並んで、ひとつはブルースター(Blue Star Ferries)、もうひとつがヘレニック(Hellenic Seaways)だ。
先客がいたが、辛抱強く待って、日本で予約して置いた予約票とパスポートを見せるとチェックイン出来た。
フェリー代 60.43€(約8,200円)は、日本でネットの「Direct Ferries」で予約した際に支払い済みだ。
どうも該当する船会社の看板の上がっている代理店なら、何処でもチェックイン、ボーディングパスの発券が出来るみたいだ。

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ヘレニック・シーウェイズの代理店を見つけた!

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フェリーのボーディングパス

<遂に出発。ヒオス島Chiosからギリシア本土ピレウスPiraeusへフェリーで移動>

ホテルに戻って、オーナーと話す。
フェリーの出発が22:30なので、21:00まで部屋を使って良いと。料金は、FREEだと。
部屋に戻って、2回目のトイレ。

iPhoneに入った大使館情報を見ると、ギリシアでは5月30日に全土でゼネストが予想されているらしい。航空券を買ったHISと、日本で登録した外務省の「海外安全アプリ」からも情報が入る。明日ギリシア本土に着いた後、30日にもし交通期間が止まったら、どうしよう。今後の行動の予定を、あれこれ考える。しかし、下手な考え休むに似たり。いや休んで居る方がましかもしれないゾ(笑)。

16:00 少し早いが、夕飯を食べに外に出て。ホテルのすぐ裏にある聖ゲオルグ教会(St.Georgios)を観る。ビザンティン様式なのかアーチの多用された作りだ。残念ながら中には入れず。
海岸通りのタベルナ(Taverna)で、鰯の焼魚と生野菜、コカコーラ、水を注文。
鰯は焼いてオリーブがかけてあるが、私は塩をかけて頭から食べる。12匹くらい。こんなに沢山の丸干?を食べたのは初めてだ。でも、美味しい。
13.5€(約1,820円)。

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港の横のタベルナ。ギリシア海軍のフリゲートが停泊中。

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沢山の鰯を食べる。どう見ても丸干し。

ホテルに戻って、歯を磨き、パッキングをする。
21:00 チェックアウト。45.5€(約6,150円)を現金で払う。

 

既に暗くなった海岸通りに出るが、やはり何処がフェリー乗り場かわからない。また「Pizza Palace」の中に入って、「Excuse me. Where is the ferry terminal for Pireas? すいませーん、ピレウス行きのフェリー乗り場って、何処ですか?」と聞くと、今度は年配の男性が出てきてすぐ前だと指をさす。

道の反対側は、石垣とフェンスの塀があり、塀の向こうは港の埠頭だ。正面に屋根が付いたバス停の様なものがある。私は以前これを見た時、バス停だと思っていたが、良く見ると石垣の上には木の板が敷かれて椅子の様になっていて、今はそこを先頭に20人位の行列が出来ている。「Thank you!」と言って店を出ると、通りを渡った。

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フェリー乗船を待つ乗客の列

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埠頭の中では沢山のトレーラーが船積み中

列の後ろについて、前の女性に「Is this line , to Pireas? これはピレウス(Pireas)行き?」と聞く。そうだと。
21:15 並んでいる。未だフェリーの影も見えないが、埠頭には沢山のトラックやトレーラーが並んでいる。
22:00漸くフェリー「 Hellenic Seaways NISSOS SAMOS号」が到着。大きい。
流石に外航船だ。
煌々と照らされたライトの中、MANやVOLVOなどの大型トレーラーを先頭に、乗用車が次々と降りて来て、最後に人が下船してくる。
次いで今度はトレーラーが乗り込みだすと、フェンスの途中に付けられたゲートが開き、私たちも埠頭の中に入って、そのまま急いでフェリーに乗り込む。


エスカレーターを何回も乗り継いで、所々に立っている船員にボーディングパスを見せて席は何処か聞く。更に進むと、飛行機の座席の様な席が並んだ部屋がある。私は「エアシートATSRI」なのでここだ。ロビーを見ると、デッキ席は自由なので、既に床で寝ている人もいる。エアシートは座席指定だ。

22:20乗船。

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船内のエアシート席

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私の席

人が慌ただしく行き来する中、まだ空いていたので通路側の自席にバックパックを置き、トイレに行く。戻ってみるとバックパックは隣の席に置かれて、自席には髭面の若い男が寝ている。肩を叩き、「Excuse me. This is my seat.」と言うと、黙って荷物を持って立ち去った。正直、バッグを盗られないで良かったと思った。もう他の席も満席に近い。
23:30 遂に出航。

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さようならヒオス島。雨が降り出した。