歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インドネシア・ジャワ島ひとり旅(2017年) <4> 2日目 ガンビル駅で予約列車のチェックイン⁇ 

<2日目ー1> 

2017年 2月22日 水曜日 ジャカルタは曇り。暑い。31度。

 

<ガンビル駅へ向かう>
ホテルのダイニングで朝食。宿泊料に含みincludeだ。トーストやハム、ソーセージ、パイナップルやパパイヤなどを食べるが、余り美味しくない。ハムやソーセージ、チーズが乾いてパサついている。

9:00、ホテルを出て、ホテル前のジャラン・ワヒッ・ハシム(Jl.Wahid/Hasyim)を右に行き、表通りのジャラン・タムリン(Jl.M.H.Thamrin)と交わる角にある、ジャカルタ・シアタービル1階の観光案内所(Visitor Information Center)に行く。ジャラン・ワヒッ・ハシムを挟んで、向かいは国営の老舗デパート「サリナ(toserba Sarinah)」だ。

ジャカルタのメインストリート、ジャラン・タムリン

観光案内所で対応してくれた中年の女性に、「Can I walk Stasiun Gambir from here? 」(ガンビル駅(Stasiun Gambir)まで歩いて行かれますか?)と聞くと、凡そ15分位だと。
ムルデカ広場に沿って歩くので、木陰が気持ち良いと。他にも英語でいろいろな案内が出来ると言う様な話をしてくれたが、良く聞き取れず、また観光地の予約も不要なので、お礼を言いつつ、ジャカルタのフリーマップを貰って出てきた。

まず今日やるべき最優先事項は、明日の列車のチケット(ボーディングパスの様なもの)を取ることなので、ガンビル駅に行くことにする。

明日列車で向かう予定のジャワ島の古い都ジョグジャカルタ(Yogyakarta)までは、ジャカルタ(Jakarta)から7~9時間掛かるので、日本でネットを使って列車の予約と乗車券を取って来た。
しかしこれはあくまで予約と乗車券なので、このあと飛行機に乗る時の様に、check inしてボーディングパスを貰わないと乗車できない様なのだ。そのボーディングパスの発行は、当日では発車1時間前までに済ませないと予約まで無効になってしまうらしい。
今日のうちに明日の分と、出来れば3月4日にジャワ島東部の都市スラバヤ(Surabaya)からジャカルタに戻る列車の分のボーディングパスも入手しておきたいと思っていた。

明日のジャカルタからジョグジャカルタ、3月4日のスラバヤからジャカルタ間の列車は、いずれも所要時間10時間近く掛かる路線だ。反対に、今回の旅行の期間は約2週間と短い。列車の切符を買うために現地で待機する時間も無いので、確実に列車を押さえておきたいと思って、日本で予め予約して乗車券迄買って来たのだ。

しかし実は、日本でインドネシア鉄道(Kreta Api社)の予約と乗車券を買うのは簡単ではなかった。
インターネット上の「Kreta Api社」のサイトでも、インドネシアのその他の交通機関のチケットも買える「Tiket.com」のサイトでも、乗車日、列車の選択や座席の指定までは出来る。
しかし代金の支払い時、クレジットカードの入力で弾かれて仕舞うのだ。何度やっても、カードの種類を変えても駄目だった。どうやらインドネシア国内で発行されたクレジットカードでないと使えない様なのだ。

何度挑戦しても駄目だったので、そこで息子夫婦のインドネシアの知人に「予約番号」を伝えて、現地のコンビニエンスストアなどで現金で入金して貰い、乗車券(飛行機で言う「eチケット」の写し)を入手した。
後日その代金をインドネシアの知人に支払うため、送金の手段として一番ポピュラーだと言われたMoney Gramにわざわざ登録してから送金するなど苦労した。

ガンビル駅は広大なムルデカ広場の東側にあるが、そこまで歩いて行かれると観光案内所の女性に聞いたので歩き出した。凡そ15分位のはずだが、行けども行けども着かない。しかも既に陽は高く暑くなってきた。まだ公園沿いの歩道は繁った木の枝が日陰になって歩き易かったが、途中から木陰も歩道も無くなり、車通りの激しい車道を何度も横切る羽目になる。
汗びっしょりになって漸く着いた。

<予約列車のチェックイン⁇>
「スタシウン・ガンビルtasiun Gambir」と描かれたアーチを潜って構内に入ると、駅舎の前にタクシーが並んでいる。

ガンビル駅

低層の駅舎の中に入る。
両側にコンビニエンスストアやドーナツ店が並んだ通路を抜けると、正面に列車の発着を示す大きな電光掲示板の発車標が掛かった改札口が見える。
その前は左程広くない空間が待合室になっていて、ベンチには多くの人が座っていた。
しかし人口1,056万人の巨大都市ジャカルタのメイン駅にしては、人が少ない様な気がした。此処ガンビル駅は日本で言えば東京駅の様なものだが、特に乗り降りする人が余りいないのだ。構内を行き来する人も、何処かゆっくり歩いている。


ともかくと、左手に5〜6台並んだ自動発券機の前に行く。
一台を女性が使っている他は空いている。良かったと思いながら、機械の横に手持ち無沙汰の様に職員が立っているので、発券機の使い方を聞こうと、日本でプリントして持って来た予約票(eチケットの写しのようなもの)を出しながら、「Please tell me how to use this machine」とたどたどしく言うと、まだ言い終わらないうちに、私の予約票を見て、「ボーディングパス」の発券は列車が発車する当日のみ(only on the day the train departs.)で、出発の1時間前迄だと言う。

えっ〜⁈ 絶句した。
念のためその職員が交代するのを暫らく待って、代わった他の職員に聞いても、やはり当日以外駄目とのこと。本当に落胆した。

仕方なく駅構内のダンキンドーナツに入り、エアコンが効いた店内で頭を冷やす。まだホテルの朝食からいくらも経って居ないのに、カプチーノと甘いチョコレートのドーナツを食べた。RP38,500(約325円)。

ダンキンドーナツ

ボーディングパスは、取れないものは仕方ない。明日、列車の発車の前に来るしかない。
気を取直して、ガンビル駅を出てジャラン・メダン・ムルディカ・ティムール(Jl.Medan Merdeka Timur)にある「トランス・ジャカルタ(バスウェイ)」の駅「ガンビル1」(Gambir 1)に向かう。