歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インドネシア・ジャワ島ひとり旅(2017年) <31> 13日目 もう一度ジャカルタのコタ地区を尋ねる

<13日目ー1> 

2017年 3月5日 日曜日 ジャカルタ 晴れ。

昨日、鉄道でスラバヤから10時間かけてジャカルタに戻ってきた。

<ジャカルタ市内を散策・コタ地区を再訪>

今朝は7時まで良く寝た。
再びジャカルタ市内を散策する。
朝9:00、バスウェイに乗るためジャラン・タムリンJL Thamrinに来ると、サリナデパートの前は歩行者天国になっている。出店、自転車、屋外のステージでやっているコンサートに大勢の人が集まっている。ピカチュウの着ぐるみもいる。

ジャラン・タムリンJL Thamrinは歩行者天国に

露店も沢山出ている

サリナの前では若手グループのコンサートが

歩道橋の上からも見物人が大勢

<歴史地区からスラム街に迷い込んだ⁈>
前回ファタフィラ広場(Taman Fatahillah)しか行っていなかったコタ(Kota)地区に、もう一度行ってみよう。
ジャラン・タムリンJL Thamrinにある「サリナ Sarinah」駅からバスウェイに乗って、終点の「コタ Kota」駅で下車。日曜日なので此処も凄い人出だ。家族連れも多い。

前回来たファタヒラ広場を過ぎ、北側の広いJl.Kunirを西に進んでKali Krukut運河を渡って、その運河の左岸沿いを北の港スンダ・クラパ港(Plelabuhan Sunda kelapa)を目指して進んで行く。炎天下で、地面からの照り返しもあって暑い!木陰を探すが、木立も見当たらない。

コタ歴史地区

この辺りまで来ると、ファタヒラ広場付近にあれ程いた観光客が殆ど居ない。地元のミクロレッ(mikrolet)やアンコタ(Angkota)と呼ばれるミニバスの、塗装が剥げたり錆びついたり草臥れた車体がたくさん駐車している空地を過ぎると、漸く最初の目的地「跳ね橋」が見えてくる。ゴッホの描いた「アルルの跳ね橋」の様な形だが、予想に反して木製でなくかなり大きな鉄製の橋だ。

もっとよく見てみようと、下流に架かる隣の橋まで行って見る。橋の下を流れるKali Krukut運河は悪臭を放つどぶ川だ。
気付くと付近は、トタン屋根のバラックの様な家が密集したスラムの様な地域で、家の前に居た上半身裸の男性が振り返って私を見つけると、私が橋を渡って立ち去るまで目で追っているのが分かる。
観光客の多いファタフィラ広場付近から僅かな距離に、これだけ違った環境の地域があるとは思ってもいなかった。

ゴッホの絵に出てくるような跳ね橋、但し鉄製

跳ね橋の下は運河だが、悪臭がするどぶ川

高架のJakarta inner Ring Roadの手前でKali Krukut運河を渡り、バナナ市場通り?(Jl.Pasar Pisang)を通って、ファタヒラ広場から北上してくるJL Tongkolとの交差点を左折し、JL Tongkolを北に向かう。こちらの方が周囲の人たちの視線が厳しく無い。少しは観光客も通るからかもしれない。
陽射しが強いので帽子を被っているが、地面からの照り返しで堪えるなぁ。

左手に赤い見張り塔ムナラ・シャー・バンダル(Watch tower)が見えてくる。其処に入ってみようと近づくと、入口に居た守衛さんらしい人が、奥に海洋博物館(Bahari Museum)があると教えてくれ、見張り塔もその入場券で入れるからと言って呉れる。

見張り塔から少し進むと、左手の運河の向こう側に、壁に「VOC」のマークが描かれた倉庫然とした建物が見える。「VOC」はオランダ東インド会社(Verenigde Oost-Indische Compagnie)のマークだ。ガイドブックでは此処は「ガランガンGalangan Café」と言うカフェになっているらしい。
少し休憩しようかなぁと食指が動いたが、まずは博物館に行ってみよう。
しかし「VOC」のマークを見て、いよいよオールド・バタビアの地域に入って来たかとワクワクする。

「オランダ東インド会社」VOCのマークが残る建物