歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インドネシア・ジャワ島ひとり旅(2017年) <10> 4日目 ジョグジャカルタの街を歩く。

<4日目ー1> 

2017年 2月24日 金曜日 曇り、午後からスコール。31度。

昨日、ジャワ島最初の街、首都ジャカルタから鉄道で7時間42分掛かって中部の古都「ジョグジャカルタ」に到着した。


<ホテルのツァーデスクで遺跡観光を申し込む>

昨日は爆睡したのか、気持ち良く7時に目覚めた。
昨晩食べた一階のレストランで朝食。宿泊代にincludedだ。

ブュッフェだけど、並んでいるのはインドネシア料理のみ。ミーゴレン(Mie Goreng 焼きそば)やブブール(Bubur お粥)や野菜などを食べる。今日は良いけど、毎日だとちょっと辛いかな。
部屋に帰りがけにふと見ると、別の場所には目玉焼きやパンのコーナーがあるのを発見。でも今さら戻れないし。明日はあちら側に行ってみよう。

ミーゴレンとブブールの朝食

レセプションで、ランドリーの依頼。
「I have laundry.」こんな言葉しか出てこない。
部屋番号を聞かれ、後から取りに行く様なことを言われる。
部屋に戻りしばらくすると、ノックの音がしてバティックの制服を着た若いボーイがきた。洗濯物の入ったプラスチック・バックと、専用の用紙に名前、部屋番号、日付を書いて渡す。彼に「When will it be ready? いつできるの?」と聞くと、明日だと。速い‼︎ チップにRp.10,000(約85円)を渡す。

外出の用意をして部屋を出る。山で着る「marmot」のティーシャツの上にジャカルタで着ていた薄手のパーカー、下はこれもジャカルタで履いていた山用のズボンに厚手の靴下、ハイキングシューズ。薄手のズボンに素足、サンダルも考えたが、鏡に映った姿を見たら躊躇して、元の格好にした。

一階のレセプションに寄って、市内の地図を貰う。
ロビーにあるツアーデスクのブースで、明日のボロブドゥール(Borobudur)遺跡のサンライズツアーを申し込む。

ボロブドゥールは、ジョグジャカルタ郊外にある世界最大級の仏教遺跡だ。
遺跡公園の中にあるマノハラホテル(Manohara)経由で、遺跡の上から日の出が見られるみたいだ。RP400,000(約3,390円)。高いが仕方ない。

ジョグジャからの各種Tour

ボロブドゥール・ツアーの申込み

ブロモ山(Gunung Bromo)ツアーを聞くと、RP3,000,000(約25,420円)だと。しかもそれは此処からの移動費用だけで、別途ホテル代、現地のジープツアー料金、入山料など掛かるらしい。それにしても高いので、「I`ll think about it.」と言っておいた。

私は活きた街や村が好きで、人の暮らしや日常に触れるのがひとり旅の楽しさなので、どの国でも「遺跡」と同様「絶景」にはあまり興味が無い。
でも、ジャワ島に来たら、ボロブドゥールと共にブロモ山は行ってみたかった。

ブロモ山はジャワ島東部にある火山で、テンゲル・カルデラの中央火口丘を形成し、活動が活発なことでも知られる山らしい。まるで熊本の阿蘇山カルデラの中の阿蘇五岳や噴煙を噴き上げる中岳みたいだ。
日の出とともに臨むテンゲル・カルデラやブロモ山の姿は、得も言われぬ飛び切りの「絶景」らしく、今回の旅でも行ってみたいと思っていた。

しかしいろいろな宿の旅行者を混載して行く様な、安い一般のブロモ山ツアーを私が警戒しているのは、自分の体力面での心配だ。若い人と一緒では体力的にきつそうだ。
更に通常のツアーは、ジョグジャからブロモ山に行って帰る往復が殆どだが、私はブロモ山に行ってからジョグジャに戻らず、次の目的地であるスラバヤ(Kota Surabaya)まで行って欲しいとオーダーしていた。スラバヤはジャワ島の東端、マス河河口にあるインドネシア第二の都市だ。

<ジョグジャ(Jogja)の街を歩きだす>
ジョグジャカルタを地元の人はジョグジャ(Jogja)と言うらしい。街を散策しようと、ホテルを出て歩き出す。
昨日TUG駅から真っ直ぐ南下して着いたこのホテルは、このJl.Gandekanと、東西に延びる道JL dagenの角にある。今日は道の入口に架かった緑のアーチを潜って、JL dagenを東に向かって行く。
幅5、6mの道の左右には、燻んだ様なワルンや雑貨屋が並び、その前に止まったベチャの上で寝転がる運転手など、どこにでもあるアジアの普通の通りそのものだ。
暫らく進むと、メイン通りのジャラン・マリオボロJL MALIOBOROに出た。

JL dagen通り

メイン通りのジャラン・マリオボロJL MALIOBORO

ここはトランス・ジョグジャ(バスウェイ)が通る片側2車線の道路で、左右にベンチが設けられた広い舗道がある。片方の舗道脇には装飾を付けた馬車が何台も客待ちをしている。南下するとクラトン(KARATON王宮)に突き当たる、ジョグジャのメインストリートだ。

道の左右にはお土産のティーシャツやアクセサリーを売る店、飲食店、市場などが軒を連ねている。いずれも比較的大きな店舗だが、薄暗い中で商品が山の様に置かれている。
歩きながら驚いたのは、周囲にベチャのドライバーや何もせず座り込んでいる男達が沢山居るにも関わらず、何故か舗道にあるベンチには誰も座らず、寝転んでもいない。綺麗なまま殆ど空いている。観光客らしい女性達がそのベンチに腰掛けて、スマートフォンで写真を撮りあっている。