歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

インド・パキスタンひとり旅(2000年) <15> まだ4日目 一緒に、昼飯食わないか?

<4日目ー2
2000年 3月12日 日曜日 ラホール(LAHOR) 晴れ
ひとりでラホールの街歩きに出掛けたが、道を聞こうと声を掛けた地元の若者二人に案内されて、ラホールの素晴らしい史跡を訪ねている。

<ラホール・フォートLahore Fort>
徒歩で、バードシャーヒー・モスクの向かいに立って居る、これも巨大なラホール・フォート(Lahore Fort)に入った。
此処は入場料を取られる。Rs.4×3人でRs.12(約29円)。

西向きに建てられた、見上げるように巨大な「アーラムギーリ・ゲート(Alamgiri Gate)」側から中に入る。なんでもこの門は、皇帝が象に乗ったまま入城できるよう作られているそうだ。

ラホール城は古代にも存在したが、現在のラホール城はムガール帝国第3代皇帝アクバル(Akbar)が1556年に建設を始めた城で、その後歴代の皇帝が増築を重ね、1674年に第6代皇帝アウラングゼーブ(Aurangzeb)によって一応の完成を見た。しかし以後も、1849年までの間にラヴィ川(River Ravi)に向かって拡張されていったらしい。

1849年とは、弱体化したムガール帝国を保護しつつ、実質インドの植民地化を進めていたイギリス東インド会社(EIC)が、パンジャブ地方などインド北西部を支配していたスイック教徒のスイック王国(Sikh Empire)を破って領土を併合し、実質的なインド支配を完成させた年だ。

この後ムガール帝国は、1857年5月に大規模な反英闘争「インド大反乱」(Indian Rebellion)が起きると、時の第17代皇帝バハードゥル・シャー2世(Bahadur Shah Ⅱ)が反乱軍に担ぎ出され、反乱政府の最高指導者となっていた。
しかし、同年9月にイギリスによって反乱が鎮圧されると、翌1858年3月には廃位させられ、ビルマのラングーン(現ミャンマーのヤンゴン)へ流罪となる。これによって、332年続いたムガール帝国は終焉を迎えた。

ラホール・フォートの巨大なアーラムギーリ・ゲート

場内は広く、建物も沢山残っているが、どれも傷みが激しい。保全が十分でない様だ。一緒に回る彼らは専門のガイドではないので、何の説明もないまま通り過ぎる。
歩きながら、彼らも私も英語が上手くないので、ほんの片言の英語で話すが、「Do you usually speak Urdu?」いつもはウルドゥー語なの?と聞いてみたら、ラホールでは殆どの人がパンジャブ語を話すらしい。
パキスタンではウルドゥー語(ヒンディー語とほぼ同じらしい)は「国語」らしいが、学校で習う程度で、日常は使わないと。
城内の途中の売店で、絵葉書Rs.15(約36円)を買う。
Lahar Gateから旧市街を出た。


<一緒に、昼飯食わないか?>
「Have a lunch together?」一緒に昼飯食わないかと聞くと、サーキュラーロード近くのニュー・アナルカリ・バザールNew Anarkali Bazarに連れて行ってくれた。
左右に衣料品や雑貨、食堂などが軒を連ねている商店街の様な通りで、殆ど男性ばかりが大勢歩いている。昨日バスツアーで、建物の上から覗き見たアナルカリ・バザールの、新たに延長された通りらしい。
その一軒の屋台で、ナンとマサラを食べる。

埃の舞う道端に置かれた大鍋で、「コールマー」(Kolmar 肉の入ったカレー)を煮ている露店の前に坐り、ナン(Nan)は同じ通りのナン屋さんから取り寄せる。

ナンは、小麦粉と塩と酵母を水で捏ねて、発酵させてからタンドールで窯焼きにされたロティ(Roti パンのこと)だ。
パキスタンで通常食べているのは、発酵させないで焼いたチャパティ(Chapati)とのこと。これはアタ粉(Atta flour)と云う小麦粉の全粒粉を、水で捏ねて円形の生地を作り、鉄板などで焼いている。チャパティもロティの一種だ。

しかし「コールマー」にナンを浸して食べるのが、美味しいらしい。
衛生的にどうかと頭の片隅では心配だったが、食べてみると確かにどんぶりに入った「コールマー」は美味い。それに浸したナンも美味い。殆ど全部食べてしまった。
若者二人分の代金も支払う。Rs.55(約132円)。

New Anarkali Bazarで一緒に昼食

コールマー(Kolmar)とナン(Nan)

此処で別れるので、「How much is the guide fee? ガイド料はいくら?」と尋ねると「Rs.50」と言う。払おうとすると、ふたりは顔を見合わせ「1人、Rs.50」だと。

親切心を期待していた訳ではないが、一瞬ムッとした。
でも初めに料金を決めていなかった私が悪いのだし、二人合わせてもRs,100(約240円)。しかも地元の人の食べているNew Anarkali Bazarで「コールマー」も食べられたし、感謝しかないかな。ムッとして悪かった。

「Thank you for guide.」と言って、それぞれにRs.50(約120円)を払って、手を振って別れた。