<3日目ー7>
2000年 3月11日 土曜日 ラホール(LAHOR) 晴れ
TDCPの、ラホールの市内Tour「Afternoon City Tour」に参加して、市内を巡っている。
<Afternoon City Tour>
「Afternoon City Tour」のミニバスは、ワジル・カーン・モスク(Wazir Khan Mosque)に着いた。「モスク」は英語読みなのでなので、此処ではマスジッド(Masjid)だ。
17世紀(1634~1641年)、ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが作ったもので、装飾が多く華やかなマスジッドだ。
次いでミニバスは、シャーリマール庭園(Shalimar Bagh)に着いた。
此処もムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが1642年に造営した庭園らしい。
シャー・ジャハーンと言えば、インドのデリーで見たラ―ル・キラーを作った皇帝だ。
広大な園内に、三段のテラスになった庭園を水路が流れ、大きな池がある。パキスタンは乾燥した土地なので、このような水のある風景が贅沢だったのだろう。
次いでミニバスは、オールドバザールのアナルカリ・バザールAnarkali Bazarに行く。
城壁に囲われた旧市街の傍は、沢山の人やリキシャ、タンガー(ロバの引く荷馬車)で一杯だ。何より凄まじいのは、路地を歩く沢山の男性と、頭上を這っている凄い数の電線だ。無秩序に、四方八方に蜘蛛の巣の様だ。
しかしツアー客がトラブルに巻き込まれるのを防ぐためか、建物の屋上から覗き込むだけで、通りを歩くことが出来ない。
1947年の「Partition」で大量に流入したムサルマーンの難民「ムハージル(Muhajir)」によって、ラホールの町には巨大なスラムが形成された歴史を思い出す。
終了予定時間よりやや早く、帰りはTour参加者を各ホテルまで送ってくれる。
欧米人が多く泊っている高級ホテルHoliday Innなどに寄って、最後にHotel Indusにも忘れずに寄って降ろしてくれた。YWCA でも寄ってくれたんだろうか(笑)。
ツアー参加者に混じって、TourガイドにチップRs.100(約240円)を渡す。
<ラホールのPizza Hut>
17:30頃、お腹が空いたので、Mall Rd.の向い側にあるのを見つけていた「Pizza Hut」に入ってみた。
別にピザが食べたかった訳ではなく、街中のローカルなレストランに一人で入るより、まだ名前を知ったチェーン店の方が抵抗が少なかった。それに1997年に行った最初のインド旅行では下痢をしたので、初めての場所では衛生面の懸念もあった。
店内は白を基調にした清潔感のある内装で、日本にあるファストフード店と同じだ。
カウンターでサンドイッチRs.110(約264円)、サラダRs.85(約204円)、コーヒーRs.25(約60円)を頼む。
合計Rs.220(約528円)だが、貰ったreceiptには「Stamo dut Rs.11.00、P.E.D Rs.11.00、G.S.T Rs.36.31 合計Rs.58.31(約140円)が加算されていて、合計Rs.278.31だった。それにしてもいろいろな税金がある。元値の26%位にもなる。
現金でRs.1000払って、Rs.721とP65(パイサ)のお釣りを貰う。余り小さな金額の硬貨は無い様だ。
室内はそれほど混んでいない。周囲を見渡すとお客は男性ばかりだと思っていたが、その男性客の視線が集まる方を見ると、ドゥパッターをスカーフのように被った若い女性が独りで座っていた。
パキスタンで初めて見た光景だ。私は周囲の男性の食い入るような視線と、視線を浴び続けている女性とも、見てはいけないものを見るような気持になった。
肝心のサンドイッチは余り美味しくなかったが、値段は驚くほど高い。