歳をとっても旅が好き

海外ひとり旅の記録?いや記憶かな

韓国ひとり旅(1997年) <10> まだまだ2日目 中央洞から南浦洞界隈

<2日目ー3
1997年3月13日 木曜日 釜山 曇りのち雨

 

<釜山中央郵便局からのエアメール>

地下鉄(チハチョル)の「釜山駅(プサニョッ)」から乗り、「中央洞(チュンアンドン)」で降り、地上に出てマクドナルドの前を過ぎ、中央路に面して建つ大きな釜山中央郵便局に入った。

カウンターがずらっと並んでいたが、「AIR MAIL」と書かれたカウンターで、中の女性に2通の葉書を見せると、W350(約49円)の切手を2通分呉れた。

金を払い、それを貼って差し出すと、ちらりと見て横の箱に入れた。あれが日本に着くのだろう、思わず入った箱の中を覗き込んでしまった。

釜山から出したエアメール

 

郵便局を出て、中央路から1本裏の道を「南浦洞」(ナンポドン)に向け歩いていくと、時間が丁度12:00AMになって、ビルや商店からスーツ姿の人や制服姿の女性などが連れだって出てきて、通りは一杯になってしまった。

お腹は空いて来たが、これでは食堂はいっぱいだろうし、ただでさえ忙しいところに私の拙い片言の韓国語で注文しても、誰も判って呉れないのではと悲観的になる。

右側に小高い丘が見えてくる。次第に道路の両側には、看板に「温泉マーク」を付けた建物が増えてきた。茶色いタイルが張られたコンクリート作りの3階建てや、石造りの平屋だったが、いずれも連れ込み宿など連想させない、普通の旅館の様だ。

釜山は国際的な港町だ。旅行者の宿泊先は、その懐具合によって沢山の種類と数が必要なんだろう。

 

暫く歩くと竜頭山公園への中央洞側の上り口に出た。
地図を見ると、公園へはここと南浦洞側から登る道があるようだ。
コンクリートの道がまっすぐ上に登って、先に木立が見える。傾斜がきつそうでよけい空腹が身にしみる。

五差路の角にピザの店があった。韓国の店には珍しくガラス張りで、外からも店内の様子が見え、5、6卓のテーブルに1組の客しかいない。周囲には沢山の人が食堂を求めて歩いている。
朝食がマクドナルドで、昼食はピザかァ。ちょっと逡巡したが、とりあえずこの店に入ることにした。

 

<昼食はピザで>

韓国の繁華街にはピザの店が多く、その殆どが大手のフランチャイズ店だが、ここは見ていると女性二人でやっており、ピザの専門店と言うより喫茶店といった感じだ。
10坪位の広さにテーブルが5卓。隅にカウンターがあり、その上にピザの写真付きのメニューが貼ってある。客は女性同士の1組だけで、OLらしく水色の制服を着ている。

食べているのはピザというより、お好み焼きの様なものだ。私は写真を指し、ミックスピザの「小」とコーヒーを頼んだ。これで昼食代もファストフード並に抑えられたと思った。

テーブルの上にガイドブックを出し、竜頭山公園(ヨンドウサン コンウオン)、国際市場(ククチュ シジャン)へ行く道などを調べた。竜頭山公園は釜山旧市街の真ん中にあり、その中にある釜山タワーは街の何処からも見えるが、実際上ろうとすると道が良く分からないと書かれていた。私がさっき、中央洞(チュンアンドン)側の道に出たのは幸運だった様だ。

 

暫くしてピザと、マグカップの中にスプーンを入れたコーヒーと、生野菜の小鉢が出てきた。

ピザは直径25センチ位の厚手の生地に、韓国風な味付けのトッピングが乗っている。キムチの味がする。朝もマクドナルドを食べているので、けっして食べたくて頼んだピザではないが、一人旅を始めて、健康の大事さとその為に一番手っ取り早いのは、食べられる時にきちんと食べておく事だと考え始めていたので、頑張って食べ始めた。

しかしなかなか喉を通らない。あまり旨くないのと、量が多すぎた。コーヒーのお代わりを貰って何とか食べ終わった。

 

レジで「オルマエヨ?(いくらですか?)」と聞くと、レジスターでW12,000の表示を指している。
W12,000? !私は唖然としてしまった。お代わりしたコーヒーも含まれているとはいえ、何という値段だろう。

昨日のあの食べ切れぬ程の「活魚料理」でもW10,000だった。一泊W20,000の旅館に泊まっているのだ。なのに、こんなピザのセットが何でW12,000なんだと怒りがこみ上げてきた。

一人の女性従業員はレジの前で私を見ているが、別の一人は外から帰って来た旦那と子供と店の外で遊んでいる。
店内の他の客も誰も私たちに注目していない。別に外国人だから高額に不正請求している様子でもない。私も金額を確認せずに入った事が原因で、まして食堂で減額交渉は出来ないだろう。
仕方なくW12,000を支払って、店を出た。私は韓国という国の料金の基準が判らない。