トルコからギリシア、イタリアへひとり旅(2018年)
今晩のフェリーのチェックインは、出航時間17:00の2時間前までだから15:00だが、一体何処でチェックインするんだろう。教会の鐘が鳴った。9時なので9回鳴る。30分だと1回鳴る。お寺の梵鐘の様には余韻を引かず、カーン、カーンと乾いた音で鳴る。
慌ててウエストポーチから仕舞ってあったiPhoneを出し、Google Mapを起動する。しかし、日差しが強く液晶が良く見えない。画面のピルゴスの地図の中でバス・ターミナルを探すが、地図自体がギリシア文字の表記なので全く分からない!ギリシア語でバス・ター…
イタリアへ渡るフェリーは、ヒオス島からのフェリーが着いたピレウス港ではなく、ペロポネソス半島の港町パトラから出る。今日はオリンピアからバスでパトラに行く。取敢えずはあのピルゴスのバスステーションに着けばOKなので、iPhoneも出さず、Google Map…
アーチだけが残った小さな入場門を潜ると、突然大きく平坦なスタジアムが現れる。長さ約200m、幅約30mの長方形のトラックだ。これを観るとみんな童心に帰るのか、石で作られたラインに沿ってスタートを切る真似をする。
コリントス(korithos)とオリンピア(Olympia)は丁度ペロポネソス半島の東の端と西の端なので、どの様なルートで行くのか分からなかった。11:35 右手にコリンティアコス湾の海が見えて来た。バスは半島の真ん中を横断するのではなく、コリンティアコス湾沿…
グリーク・サラダを食べる。 胡瓜やトマトの生野菜にオリーブオイルが掛かって、大きなフェタチーズ(やぎのチーズ)が乗っている。 この他にギロピタ(Gyro Pitta)も頼んでしまった。
ケーブルカーが動き始め、しばらくして山頂に着く。此処は標高273mのリカヴィトスの丘。素晴らしい眺望だ。パルテノン神殿のあるアクロポリスの丘が遥かに下に見える。エーゲ海も一望だ。ピレウス港のコンテナ荷揚げ用のクレーンまで見える。陽射しが強かっ…
ゲートに着く。すると突然今まで見たことも無い様な大勢の観光客が現れる。プロピレア(Propylaia前門)に向かうつづら折りの坂道では、今度は上りも下りも朝の交通ラッシュの様な観光客の渋滞だ。どうも私が辿って来たのとは別方向から来た人たちと合流した…
公園の中に、正面がパルテノン神殿の様なエンタシスの柱が立ち並ぶ大きな建物が建っている。国立考古学博物館だ。アガメムノンの黄金のマスク、槍投げのポーズのポセイドンのブロンズ像、昔、教科書で見た様な展示品が続々と出てくる。すごい!
朝6:30、フェリー NISSOS SAMOS号がピレウス港に到着。ギリシア本土、バルカン半島の南端アッティカ(Attica)半島にあるギリシア最大の港だ。下船。何のチェックもない。バックパックを背負って、黙々と進むみんなの後を付いていく。
バス停だと思っていたが、今はそこを先頭に20名位の行列が出来ている。列の後ろについて、前の女性に「Is this line , to Pireas? これはピレウス(Pireas)行き?」と聞く。そうだと。
9:50ヒオスタウンに接岸。出入国事務所でパスポートチェック。並ぶ列が「ヨーロッパ ユニオン(European Union)」と「NOヨーロッパ ユニオン」に分かれている。「European Union?」これ何?と思った。でも、ああそうだ!これって「EU」のことだ!と合点し…
欧米人ファミリーの年配の女性に話しかけられる。「Where are you from? どこから来たの?」「From Japan. ジャパン」「Holiday? ホリデー?」「Yes イエス」ヒオス島へは「Round trip? ラウンドトリップ?」「No,one way. After Chios, I will go to Athens…
蚊の飛翔音で6:45に目が覚めてしまった。一匹いるが、思いのほか動きが早く、捕まえられない。昨日に続き、朝食前に洗濯第2弾。登山で使っている緑色のシャツと下着を洗って、昨日一旦取り込んだ分と一緒にベランダに干す。
日本の友人たちに「チェシメに着きました。」とLINEしたら、「チェシメって何処?ニシメ(煮しめ)なら知ってるけど」と返事が来た。実はここまで来たのは、目と鼻の先にギリシアがあるから。
チェシメ(Cesme)行きのバスを探して声をかけると、あっちだといわれ、行って見るとちょうど11:30発のバスが出そうになっていた。! ちょっと待って、トイレに行って来る」と言うと、あと7分だと。
チョップ・シシは羊肉の串焼き。日本の焼き鳥やバリ島(Bali)のサテ(Sate)より更に細い串に、塩味の羊肉。私は焼き鳥みたいに食べた。美味い!
セルチュクのオトガルからバムジャック行きのミニバスで、エフェス遺跡北口に行く。降りると、広場の端にあるバス停を指さして、あそこに帰りのバスが着くからと教えて貰う。
トルコ軍楽隊の「ジェッディン・デデン」がスピーカーから大音響で流されている。イスタンブールの軍事博物館には行かれなかったが、此処でこの曲を聴くことになろうとは。
7:00 前にセルチュクのオトガルに着く。乗客が2人降りたので私も降りると、それを見た添乗員の男がどうしたんだと慌てて寄ってきた。
何度目かのボスポラス海峡だが、船で渡るのはこれが最後。帰りはボスボラス海峡の下を通るマルマライ線(Marmaray)に乗ってヨーロッパ側のシルケジ駅まで行く。
10:30チェックアウト。ホテルに荷物を預けて、歩いて地下宮殿へ。続いて次に軍事博物館(Askeri Muzesi)に行ってみようと、Google Mapで検索する、が。
エミノニュ桟橋からウスキュダル(Uskudar)行きの14:30発のフェリーに乗り込み、ボスボラス海峡を渡りアジアの最西端に行ってくるつもりだ。
旅行に出てから何一つ順調に行ったことがない。簡単に取れると思った切符が取れなかったり、道に迷って歩き廻ったり、悪戦苦闘の連続だ。 でもアヤソフィアは、良いね!
ガラタ橋の下をギリギリ通り抜けた船は、金角湾からボスポラス海峡に出て行く。やや緑がかった青い海。海風が心地よい。
セルチュク(SELCUK)に行くつもりなので、バスの切符ビレット(Bilet)を買いに、郊外のエセンレル(Esenler)にあるヨーロッパ側のオトガル(バスターミナル)に行く。
12:50 トルコのイスタンブール・アタチュルク空港(Ataturk Airport)に到着。飛行機を降りて、iPhoneのフライトモードを解除する。しばらくしてローミングで「turkcell」の電波を拾った。
成田から11時間半掛かって、無事中東UAEのアブダビAbū Dhabī空港に到着。此処でイスタンブール行き8:45の出発まで、約8時間トランスファー待ちだ。さすがにチケットの安い順リストNo.1だけあるなぁ。
17:45離陸。アブダビまで約11時間のフライトだ。 いよいよ67歳になって、いやもうすぐ68歳だが、約1か月の旅行に出発だ。でもどうなっちゃうんだろう(笑)。
中高年になってひとり旅を始めたので、心配性がさらに募った。海外ひとり旅に欠かせない、お金、体力、語学力の三大要素のどれもが殆ど底を尽きそうな現実に直面しながらも、やっぱり行ってみたいなぁとついつい出発してしまう。 もしかしたら、同じように悩…